ゾンビ村/終わりなき逃亡 RE-2562

作品紹介

公開年月  2007/03/23
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  江面貴亮
脚本  江面貴亮
製作  北代康行
製作国  日本
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

車を飛ばしてシーズンオフの別荘地を訪れたえみ、美穂、丈二、拓馬の男女四人。
勤務していた地下カジノの店から金を奪って逃亡したリーダー格の一郎と屋敷で落ち合う。
そこで手に入れた金を全員で山分けする手はずになっていたが、一郎の様子が変わっていくのだった。

登場人物&出演者

えみ(演:上良早紀)
グループの中で一番の下っ端の女。別荘に着いた時に拓馬が強引に車から連れ出された。
上良早紀は代表作に『いのちの海』、『大怪獣バトル/ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』などがあります。
カジノの金を盗んだ事が間違いだと主張していて、拓馬にからかられても態度を変えない。
別荘にゾンビが入って拓馬が逃げ出そうと強引に連れ出され、結局は自力で町にたどり着く。
実は首謀者である一郎と裏で計画を練っていて、他の三人から金を奪おうとした。
その一郎も手にかけて一人だけ逃げ出すも、車が故障して最後はゾンビに囲まれてしまう。

拓馬(演:幸将司)
グループの中で発言力がある。金髪。丈二をパシリに使うなど一番のチンピラ。
幸将司は代表作に『ちんちろまい』、『無垢の祈り』などがあります。
今回の盗みに関して正当化し、カジノの金ならば追われる事がないと確信している。
ゾンビが別荘に入ってきた事で身の危険を感じて、えみとともに逃げ出した。
別荘から離れた事で道に迷い、助けを求めようとしたらゾンビで囲まれるも逃げ出す。
洞窟に逃げ込んだところで丈二と鉢合わせするも裏切ったと勘違いされ殺される。

丈二(演:伊藤主悦)
グループの中で運転手を担っている。買い出しの為に町へ行くが金を持っていない。
伊藤主悦はプロデューサーとして活躍し、俳優としての代表作に『怨廻』があります。
別荘に来る前に車の前で突っ立っていた男を殴り倒すほど短気なチンピラ。
帰ってきた別荘で拓馬たちと金がないと知って、裏切られたとして怒りをあらわにする。
金の行方を探そうと洞窟で拓馬と鉢合わせし、ナイフで何度も腹を刺して殺した。
洞窟の左右からゾンビに囲まれると、何もできず食い殺され、拓馬にも食われてしまう。

美穂(演:堂満梨紗)
グループの中で立場的に平等な女。買い出しに行かされる事に不満を持っている。
堂満梨紗は代表作に『純ブライド』、『呪島』などがあります。
実は博打にハマった末に借金まみれで、今回の盗んだ金でもう一度やり直そうという。
帰ってきた別荘に拓馬たちと金がない事で焦り、丈二と手分けして探しに外へ出る。
丈二を見失ってしまい、さまよっているところでゾンビに囲まれて食い殺される。

一郎(演:田原勲)
グループの中でリーダー格で今回のカジノ現金強奪を計画し、別荘を用意している。
田原勲は代表作に『呪島』などがあります。
すでにゾンビとなっていて、最後は逃げ出そうとしたえみを追いかけた。

感想

個人的な評価

本作はタイトルから外国の低予算ゾンビ映画だとずっと思っていました。
実際にレンタルのDVDが届いてから、本作が邦画だと知りました。
しかも、1時間未満の尺という低予算中の低予算と言える作品でした。
基本的にゾンビ映画というのはストーリー性が皆無だけど、本作はそれ以上にありません。
違法カジノから金を奪ったグループが別荘で落ち合い、そこで山分けするという流れ。
そこにゾンビがやって来て逃げ出そうとするが、結局は捕まってしまうのです。
当然ながら登場人物たちの背景はほとんど描かれず、別格のヒロイン、チンピラ二人、けばい化粧の女が主要人物となります。
そんな特徴もない四人が村に来るが、そこでゾンビみたいなヤツらと遭遇します。
では、本作のゾンビは昔ながらのノロノロと数の暴力で迫るクラシック型となります。
こういう作品ではモダン型を扱うには予算が足りないので、必然的にクラシック型にしないと作品が作れません。
肝心のゾンビは白くメイクしたレベルで、30年前なら分かるが、本作は2007年に製作された作品なのが信じられない。
アメリカンな低予算ゾンビ映画は、意外にもゾンビメイクに力を入れるので、本作のやる気がないゾンビメイクはあまりにも残念すぎる。
一応、本作は商業レベルの作品で金を取っているはずだが、すべてにおいて学生の自主製作映画の範疇という残念すぎる程度です。
本作にはメイキングがあるけど、なんだか楽しそうにやっているサークル仲間という感じ。
仲良しサークルだから低予算であり、その為に出演者もスタッフとして頑張っていた。