ザ・プレデター MY-277

作品紹介

公開年月  2018/09/14
ジャンル  SF/ホラー/アクション
原作  なし
監督  シェーン・ブラック
脚本  フレッド・デッカー、シェーン・ブラック
製作  ジョン・デイヴィス、ローレンス・ゴードン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入ブルーレイ

あらすじ

元特殊部隊の傭兵クイン息子ローリーは、父が偶然入手した謎の装置を起動させてしまう。
その装置は宇宙に存在する最凶最悪のハンターであるプレデターを地球に呼び寄せる。
一方、プレデターと接触した事で、その存在を隠蔽したい政府に監禁されたクインは、ルーニーズと呼ばれるならず者の兵士たちと脱走を図るのだった。

登場人物&出演者

クイン・マッケナ(演:ボイド・ホルブルック)
主人公。元特殊部隊の狙撃手。麻薬カルテルの暗殺作戦中にプレデターに遭遇してしまう。
ボイド・ホルブルックは近年の出演作に『LOGAN/ローガン』、『モーガン/プロトタイプL-9』などがあります。
プレデターと交戦する中でヘルメットとガントレットを手にして自宅に荷物を送った。
スターゲイザーに捕まってしまい、奪ったプレデターの装備の在処を証言させようとする。
狙われたローリーを助け出し、トレーガーと共同戦線を張ってアサシン・プレデターに対抗。
最後はアサシン・プレデターを倒し、第1号からの贈り物を受け取ってスーツを手にした。

ローリー・マッケナ(演:ジェイコブ・トレンブレイ)
クインの息子。発達障害を持ちながら驚異的な記憶能力を持つ。大きな音は苦手である。
ジェイコブ・トレンブレイは代表作に『ルーム』、『ワンダー/君は太陽』などがあります。
父親が送ってきた荷物の中からヘルメットとガントレットを手にして、色々と調べていた。
ハロウィンでヘルメットとガントレットを装着し、イジメっ子の前で起動させてしまう。
宇宙船を欲していたトレーガーに見出され、連れて来られると簡単に扉を開いた。
最後は第1号のプレデターのヘルメットを分析するチームに入り、研究員のメンバーとなる。

エミリー・マッケナ(演:イヴォンヌ・ストラホフスキー)
クインの元妻。発達障害であるローリーの為にハロウィンの仮装を用意するも拒まれる。
イヴォンヌ・ストラホフスキーは代表作に『キラー・エリート』、『アイ・フランケンシュタイン』などがあります。
ローリーが狙われているとしてクインが来るが、すでに離婚していて追い出そうとする。
次にスターゲイザーが家の中を捜索するも、勝手に荒らされている事に腹を立てていた。
最後は襲ってきたアサシン・プレデターを見るが、無視されて何事もなく生き残る。

ケイシー・ブラケット博士(演:オリヴィア・マン)
進化生物学を専攻する科学者。過去に大統領へ手紙を送り、異種交配について論文を書く。
オリヴィア・マンは代表作に『ゾンビ・アポカリプス』、『X-MEN:アポカリプス』がある。
その知識が買われ、CIAが秘密にするプレデターの研究のコンサルタントとして雇われる。
プレデターが目覚めて研究員が殺される中、なんとか止めようとして追うも逃げられる。
クインたちと合流して彼の息子であるローリーを助けるべく、協力して立ち向かった。
最後はアサシン・プレデターに対して果敢にも戦い、クインの活躍で生還を果たす事になる。

ネブラスカ・ウィリアムズ(演:トレヴァンテ・ローズ)
戦場でPTSDを患って収容される元軍人。麻薬にハマって、自分の頭を撃つも生き延びる。
トレヴァンテ・ローズは近年の出演作に『バード・ボックス』、『ホース・ソルジャー』などがあります。
護送車で移送されるクインに仲間を紹介して、全員が頭のネジが外れていると口にした。
当初はクインの異星人の話を信じなかったが、本物を見て信じて一緒に行動する事となる。
クインの息子を助ける為に協力して、追ってくるアサシン・プレデターに対して抵抗する。
最後は宇宙船で逃げるアサシン・プレデターのエンジンに飛び込んで犠牲になって破壊した。

コイル(演:キーガン=マイケル・キー)
戦場でPTSDを患って収容される元軍人。戦場で味方の車を誤射してしまい6人を殺した。
キーガン=マイケル・キーは代表作に『モンスター上司2』、『お!バカんす家族』がある。
異常者ばっかりが移送される護送車の中では比較的常識人で、バクスリーとは腐れ縁の戦友。
いつもバクスリーに対して遠慮ない下ネタを振って、両者ともに会話を楽しんでいる。
息子を助けに行くクインに賛同しなかったが、見捨てられきれずにバクスリーを連れ出す。
最後はアサシン・プレデターの囮役となるも重傷を負い、バクスリーと互いにラクにした。

バクスリー(演:トーマス・ジェーン)
戦場でPTSDを患って収容される元軍人。トゥレット症候群を患い、戦場でトラウマを持つ。
トーマス・ジェーンは近年の出演作に『A-X-L/アクセル』、『1922』などがあります。
実はコイルが誤射して仲間を殺した車に乗っていて、そのせいで戦場での復帰を恐れている。
トゥレット症候群のせいで場違いな発言をしてしまい、目覚めたケイシーの反感を買った。
息子を助けに行くクインを無視して、彼の家でコイルとともにテレビを見ようとしていた。
最後はアサシン・プレデターの囮役となるも重傷を負い、コイルと互いにラクにして死亡。

リンチ(演:アルフィー・アレン)
戦場でPTSDを患って収容される元軍人。イラク爆撃をして勲章をもらう。荒れた現場が専門。手先が器用。
アルフィー・アレンは代表作に『ブーリン家の姉妹』、『ジョン・ウィック』があります。
当初はクインの話しをまったく信じていなかったが、本物を見て信じるようになった。
息子を助けに行くクインを無視していたが、コイルの言葉を聞いて仕方なく付いてった。
第1号プレデターが襲ってきた時に車で待機し、犬たちを片付けた後にやって来ていた。
最後はアサシン・プレデターに右腕を吹き飛ばされ、命と引き換えに存在を知らせた。

ネトルズ(演:アウグスト・アギレラ)
戦場でPTSDを患って収容される元軍人。ヘリの操縦士。聖書を信じて来る終末を口にする。
アウグスト・アギレラは代表作に『8』などがあります。
護送車でクインに近づいて挨拶するも、拒否され、ケイシーにも同じような事を言われる。
息子を助けに行くクインの言葉に賛同せず、ネブラスカのヘタレ発言で重い腰を上げた。
リンチとともにヘリを調達すると、囚われたローリーを助け出すべく現場に急いだ。
最後は宇宙船に飛び移るも、フォースフィールドで両脚が切断され、そのまま落下死した。

ウィル・トレーガー(演:スターリング・K・ブラウン)
回収したプレデターをCIAで極秘に人体実験と研究する「スターゲイザー」の責任者。
スターリング・K・ブラウンは代表作に『マーシャル/法廷を変えた男』、『ブラックパンサー』などがあります。
行方不明となったヘルメットとガントレットを知るクインを精神鑑定に追い込んでいる。
プレデターが研究所で暴れる中で脱出して、ヘルメットとガントレットの行方を再び探す。
アサシン・プレデターの登場で窮地に追いやれると、クインたちと共同戦線で協力する。
最後はプレデターの武器で武装していたが、油断したところで頭を吹き飛ばされてしまう。

プレデター(演:ブライアン・A・プリンス)
仲間から逃げ出した一体。アサシン・プレデターに追撃されると、地球に墜落してしまう。
ブライアン・A・プリンスは代表作に『セル』などがあります。
ヘルメットとガントレットを奪ったクインを追い込むが、スターゲイザーに捕まった。
人体実験される中、アサシン・プレデターの到着で目を覚まして研究所を脱出した。
なんとか装備品を取り戻そうとクインたちを追うが、そこでアサシン・プレデターと遭遇。
最後はあらゆる遺伝子を取り込んだアサシン・プレデターに敵わず、結局は殺された。

感想

個人的な評価

本作は『プレデター』シリーズの4作目で、第1作目と第2作目の続編となっています。
監督は第1作目に登場した特殊部隊の隊員ホーキンス役で出演したシェーン・ブラックが務めています。
1作目と2作目の続編という事で、当然のように過去の事件として実際に語られています。
その研究をする「スターゲイザー」というのがあって、長年に渡ってプレデターの言語を解析していたのは面白い。
これまで一方的に狩られて、生き延びる事だけが目的だったが、本作ではもっとプレデターの変化に注目しています。
第1号はクラシックと同様の姿だが、アサシン・プレデターはこれまでとはかなり違った趣向となっています。
ずっとプレデターは地球人の敵として描かれたが、第1号がハッキリと手助ける目的はシリーズの方向転換だと言える。
『エイリアンVSプレデター』ではプレデターと地球人が協力する展開があったけど、ファンの間では不評でした。
しかし、本作はもっと踏み込んだ内容になっていて、プレデターが地球人を助けようとする点で共通していました。
ただ、本作は生き残る事が同じだが、絶滅危惧種となった地球人を新たなプレデターから助ける設定は次に繋がると言えるだろう。
『プレデターズ』でも新たなプレデターが登場するが、本作のアサシン・プレデターは意図的な異種交配で身体能力を高めている存在となります。
更に装備はこれまでのプレデターと違い、ナノマシンを用いるような感じとなっている。
本作は新たな『プレデター』の世界観を開こうとしていて、次回作に繋がるラストは期待させられます。
それまで狩られるだけで必死に生き延びる地球人だが、第1号が持ってきた「プレデター・キラー」の兵器はかなり気になる。
次なるステージに踏み込んだシリーズとして、本作はかなり重要なポジションになる作品。
そのせいで一本の作品として物足りないところがあって、次回作の為にある序章という位置づけになったのは少し残念な印象でした。