作品紹介
公開年月 | 2008/07/25 |
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ジャンル | ホラー/アクション |
原作 | なし |
監督 | 藤原健一 |
脚本 | 森角威之、藤原健一 |
製作 | 小林正人 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
2年前、家でしたおじいちゃんに会おうと学校をサボって電車で飛び出した女子高生のリカ。
たどり着いた町はゾンビがうごめく地獄絵図と化し、リカはそれでもなんとか脱出する。
おじいちゃんの別荘に到着したリカはついにゾンビに襲われてしまうのだった。
登場人物&出演者
・香坂リカ(演:工藤里紗)
主人公。女子高生。医者の家系で両親からのプレッシャーに辟易して家出を敢行する。
工藤里紗は代表作に『ラブ★コン』、『セレブが結婚したい13の悪魔』などがあります。
別荘でゾンビに襲われるが、天才外科医に一時的に戻った隆平により改造手術を受ける。
伝説のゾンビハンターの右腕を移植され、最強兵器女子高生となってゾンビを倒していく。
右腕だけが最強なのに、なぜか全体的に身体能力が向上するご都合主義な戦闘力になる。
他のキャラクターが濃すぎたせいで、主人公である属性以外は何もなかったです。
・崇(演:山本剛史)
研究所で先輩がゾンビになって噛まれてしまい、ゾンビ化してしまうが理性を保っている。
山本剛史は代表作に『さよならドビュッシー』、『超能力研究部の3人』などがあります。
見た目はグロテスクなゾンビだが、世界を元に戻す為に協力者を探し求めていた。
理性があっても食欲が抑えられずグロリアンのアジトに向かう時にヒロシとトオルを食べる。
実はグロリアンの忠実な手下であり、リカたちを彼の元に連れて来るも返り討ちにされる。
・ナミ(演:南まい)
女子高生。リカの友達。実家は八百屋でオヤツがキュウリ。常にお菓子を食べている。
南まいは代表作に『Tokyo Real/トウキョウ・リアル』、『隣之怪』シリーズがあります。
ゾンビに襲われて命からがら隆平の別荘に逃げ込み、リカを助ける為に隆平へ懇願する。
グロリアンのアジトに向かう途中でゾンビに襲われて呆気なく死んでしまう。
・白鳥サヤカ(演:長澤つぐみ)
香坂隆平の妻。年の差がある若い妻だが、実は保険金目当てで隆平を殺そうとしている。
長澤つぐみは代表作に『グロテスク』、『板尾創路の脱獄王』などがあります。
イケメンには目がなく、相手がゾンビであっても色目を使って逃げ出そうとするも食われる。
・トモヤ(演:上條公太郎)
白鳥サヤカの兄。だが、実際は恋人でサヤカとともに隆平の保険金目当ての共謀者。
上條公太郎は代表作に『日常恐怖劇場/オモヒノタマ念珠死ノ珠「リアル」があります。
色目を使うサヤカに飽きられるが、世界を救う事より金持ちになる方を優先する。
・ユウジ(演:河合龍之介)
ゾンビに襲われて逃げ回っていた三人組の一人。オタクでゾンビハンターの事を知る。
河合龍之介は代表作に『リアル鬼ごっこ5』、『D坂の殺人事件』などがあります。
ゾンビの原因が政府だと知っていて、兄がその研究機関で働いていたが行方不明になる。
グロリアンを倒す為にアジトへ向かうが、へっぴり腰でずっとビビっている。
・ヒロシ(演:松浦祐也)
ゾンビに襲われて逃げ回っていた三人組の一人。土方でバールのようなモノで戦う。
松浦祐也は代表作に『東京ゾンビ』、『それでも僕はやってない』などがあります。
ワイルドな見た目に反して慎重派で怖がりだがユウジの話しを真面目に聞いている。
グロリアンを倒す為にアジトへ向かう途中でゾンビに襲われ、崇の食欲を満たす事に。
・トオル(演:けーすけ)
ゾンビに襲われて逃げ回っていた三人組の一人。板前で包丁を武器になんとか戦う。
けーすけは漫才師でもあって、俳優の代表作に『新・静かなるドン』などがあります。
三人の中ではコミックリリーフであるが、ゾンビと対峙した時は包丁で退治する。
グロリアンを倒す為にアジトへ向かう時に噛まれたヒロシに友としてトドメをさそうとする。
・香坂隆平(演:きくち英一)
リカのおじいちゃん。天才外科医。2年前に家を出て別荘にいる。左目がアイパッチ。
きくち英一は代表作に『007は二度死ぬ』、『マルサの女』などがあります。
実は痴呆症に患い普段はボーッとしているが、危険が迫ると達人級の剣術で切り抜ける。
死にそうになっていたリカにゾンビハンターの右腕を移植する見事な手術を敢行する。
感想
個人的な評価
本作は一応、アップリンク・ファクトリで単館上映を六日間やっていたらしい。
オリジナルビデオではなく、立派な劇場版の映画だと言えるでしょう。
低予算映画とゾンビは親和性が非常に高く、それは邦画でも変わらないです。
邦画のゾンビ映画は非常に多く製作されているが、残念ながらほとんどが低予算です。
そんな本作は劇場で上映されているが、全体的に完全なる低予算ゾンビ映画です。
ただし、注目するべきはアクション監督に伝説的なアクションスターの坂口拓が務めている。
一見して単なる低予算ゾンビ映画だが、アクションは想像以上に本格的なのです。
主人公であるリカを演じるのは工藤里紗ですが、かなりアクションの方に力を入れている。
確かにごまかすカメラアングルがあるけど、なかなか頑張っているのが伝わってくる。
本題となるゾンビについては設定が微妙であるし、剣術アクションが合っていない。
これは根本的なところだが、本作のゾンビはクラシックタイプなのに、素早い動きが必要な剣術では明らかに不協和音となる。
ギャップを狙ったのかもしれないが、個人的にはやっちゃいけない演出だと感じた。
それだったら、ゾンビという設定にせず、別の設定でも良かったと思います。
どうしても藤原健一監督はゾンビを使いたかったのでしょうが、それこそ安易な考えです。
せっかくグロリアンというクリーチャーがいるならば、ゾンビにこだわる必要性がない。
ストーリーは安っぽいのしょうがないにしても、時々あるギャグは微妙な空気でした。
崇という面白いキャラクターも活かせず、何よりグロリアンが一番微妙だったのは残念です。