鬼畜の森/ゴアマスク・ファーマー VD-244

作品紹介

公開年月  2014/09/28
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  デヴィッド・ライアン・キース
脚本  デヴィッド・ライアン・キース
製作  ロレイン・キース、アンドリュー・ニコルソン
製作国  イギリス
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

五人のバカ者(若者)は「レッドウッドの伝説」が噂される人里離れた山中へ遊びに行く。
この山は20年前に謎の幻聴を聞いた農夫が家族を惨殺し、なぜか息子の死体だけ発見されなかったという場所。
それ以来、誰も住まなくなった廃屋を目指し、若者たちは近くでキャンプをして一夜を過ごすも仲間の一人が姿を消していたのだった。

登場人物&出演者

パメラ(演:リサ・キャメロン)
主人公。ベジタリアンのシャツを着ている。女性陣の中で一番ブスなのにモテモテの設定。
リサ・キャメロンは代表作に『Sawney: Flesh of Man』、『Ghosts of Darkness』がある。
元カレとその恋人がいて気まずい中で、親友のジェシカが付いてきて心から安心する。
翌日にジェシカとマークが消え、文句ばっかり垂れるカースティと探す事になってしまう。
廃屋を訪れるとファーマーに追いかけられ、銃で倒して通りかかった男性に助けられる。
最後は同じところに戻ってしまい、復活したファーマーに車を落として再度倒した。

カースティ(演:リサ・リヴィングストーン)
マークの新しい恋人。今回の「レッドウッドの伝説」でのキャンプに最初から反対である。
リサ・リヴィングストーンは代表作に『スパイダー・キングダム』、『Ghosts of Darkness』などがあります。
高級ホテルに泊まるつもりで高い服を持参し、荷物のほとんどをマークに持たせていた。
キャンプでは早速と「レッドウッドの伝説」の真実を話し、誰よりも興味を持つ態度になる。
翌日にジェシカとマークがいなくなり、仕方なくパメラと一緒に探す事になるも文句を言う。
最後はファーマーの家に入ってしまうが、当然のように捕まってその場で解体された。

ブルース(演:マーク・ウッド)
「レッドウッドの伝説」が噂される山を目指す。なぜか一人だけで自転車をこいでいた。
マーク・ウッドは代表作に『人妻の匂い』、『シーハメル』などがあります。
チェーンで転ばされると、仲間のイタズラだと思ったら背後にいたファーマーに捕まる。
その後、ジェシカとマークも捕まってしまい、血だらけの状態で来たファーマーを見ていた。
ジェシカとマークが連れ去れると脱出し、仲間を見殺しにしながら家から脱出を図った。
最後はファーマーに見つかってしまい、単純で強烈なパンチを顔面に浴びてそのまま死亡。

マーク(演:アダム・コウツ)
パメラの元カレ。現在の恋人であるカースティを山に連れて来るが、文句ばっかり言われる。
アダム・コウツは本作が長編映画デビュー作となります。
荷物持ちとなって山を登っていき、ようやくパメラたちと合流して遠慮ないハグをする。
なかなかやって来ないマークを心配するパメラだが、問題ないとしてのんきに考えていた。
翌日にはファーマーに捕まってしまい、他の二人と同じようにただ怯えるだけで抵抗できず。
最後は椅子に縛られて座らされると、斧で太ももを切られ、頭を鋸で切られて死亡した。

ジェシカ(演:レベッカ・ウィルキー)
「レッドウッドの伝説」が噂される山をパメラと一緒に登る。気合いの入った眉毛が特徴。
レベッカ・ウィルキーは代表作に『Unconditional Love』、『Legion of Evil』があります。
元カレと現在の恋人と一緒にキャンプする気まずさを和らぐべくパメラの為に来ていた。
パメラがブルースに対して気がある事を見抜いていて、今回のキャンプに期待を寄せていた。
翌日にはファーマーに捕まってしまい、ただ怯えるだけで別の部屋に連れて行かれる。
最後は肉を切り取る為のテーブルに乗せられ、腹をナイフで何度も刺されて死んだ。

ハンター(演:リー・ハッチェオン)
「レッドウッドの伝説」が噂される山と廃屋を単独で調査している。
リー・ハッチェオンは代表作に『In a Man’s World』、『My Brother’s Keeper』がある。
実は10年前に興味本位で娘が来ていて、ファーマーに殺されていると突き止めた。
その間、独自に山と廃屋を調査していたが、娘を失った日から死を覚悟していたという。
最後はファーマーに追い詰められ、パメラに銃を渡して逃がし、自分はあっさりと殺された。

・ゴアマスク・ファーマー(演:リアム・マシソン)
「レッドウッドの伝説」の中で惨殺を行ったカカシの頭の麻袋を被った農夫の殺人鬼。
リアム・マシソンは代表作に『Attack of the Herbals』、『Ghosts of Darkness』がある。
元々は平凡な農夫だったが、悪魔の声を聞いて妻を殺した後に内臓をその場で食っていた。
この光景を目撃した娘の頭を斧で刎ねると、次に息子も惨殺して自身は首を吊って死んだ。
山に入った若者たちを一人ずつ捕まえて殺していくが、パメラたちを追っていく事になる。
最後はパメラを追いかけるも邪魔が入って、銃で撃たれるも当然のように復活してしまう。

感想

個人的な評価

本作は典型的な殺人鬼を彷彿とさせるジャケットに惹かれました。
その次に邦題の思い切りの良さには興味を引き立て、中身が予想通りの低予算映画ならば期待通りになります。
意外にも展開が早くて、序盤で五人のうち三人が捕まって、中盤で二人が抵抗すらできずに惨殺されます。
大抵の場合だとくだらないバカ騒ぎがあるけど、本作はそれがなくてファーマーはすぐに行動を起こすからテンポは悪くない。
本作はジェイソン・ボーヒーズやレザーフェイスの系譜に従い、ファーマーは一切しゃべらずに荒い息で感情を表現する。
得物は主に斧を使っているが、腑分けする時には様々な道具を揃えて、さっさと殺して内臓を取り出す作業を展開していきます。
カカシの頭の麻袋を被っているせいで『案山子男』を彷彿とさせてしまうが、本作では一切しゃべりません。
2014年の作品なのに中身は80年代のスプラッター映画を観ているようで、容赦ないスプラッター描写は悪くないと思います。
拷問のような感じで人肉を切り分けるところは良く、ちゃんとパーツごとに瓶詰めする丁寧な仕事ぶりは職人を彷彿とさせます。
ただ、問題として主人公の女がまさかの一番ブスでスタイルが悪く、皮肉なのかギャグなのか、シャツに「ベジタリアン」と書かれていました。
他の女性は漫画みたいな気合いの入った眉毛だし、もう一人はずっと文句ばっかりだが、なぜか主人公と和解する謎の変貌ぶりを見せる。
終盤に登場する娘を殺された父親が登場するが、主人公に情報と銃を渡してそのまま殺されるが、なんの為に調査していたのか意味が分からない。
ただ、ファーマーは設定が少し弱いけど、惨殺の仕方はかなりバリエーションが多くて可能性を示唆してくれています。
斧は基本的な武器になるけど、大きな錆びたナイフも使うけど、その中でも単純なパンチは逆に新鮮な印象を受けました。
主人公が数発も顔面にパンチを受けて吐血するのに、一切腫れないタフにも驚かされるが。
所詮はジェイソン・ボーヒーズやレザーフェイスの出来損ないだが、殺し方のバリエーションが豊富な点が良かったです。