ドラゴン・ウォリアーズ RE-2442

作品紹介

公開年月  2015/03/16
ジャンル  ファンタジー/アクション
原作  なし
監督  マクレーン・ネルソン、スティーヴン・シメック
脚本  マクレーン・ネルソン、スティーヴン・シメック
製作  マーカス・アレクサンダー、キャロリン・バーニー、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

とある王国、若き戦士キャミランは賞金稼ぎの兄ラミカスの家を訪れていた。
そこへ伝言を運ぶ魔法のメッセンジャーが現れ、囚われたエノガルド王女から闇の魔術師がドラゴンを操って王国の支配を企んでいる事を知らせる。
キャミランとラミカスは王国の危機を救う為、行く手を阻む者たちを倒しながら王女が囚われているイーストン城へ向かうのだった。

登場人物&出演者

キャミラン(演:マクレーン・ネルソン)
主人公。若き戦士。エルフのラレックと婚約する。両親からは強く反対されてしまう。
マクレーン・ネルソンは代表作に『ドラゴンハンター』、『武装魔獣軍団/オークス』などがあります。
基本的に説明口調で主人公らしく色々と説明する感情が一切こもっていないセリフが特徴。
王女からのメッセージを受け取り、素直に助けようとするが婚約のラレックが倒れてしまう。
それでも主人公らしく物語を進めていくが、なぜかラミカスにいいところを取られる。

ラミカス(演:アダム・ジョンソン)
主人公。賞金稼ぎ。賞金稼ぎのロラッシュと組むも彼がドラゴンに食われて単独で活動する。
アダム・ジョンソンは代表作に『武装魔獣軍団/オークス』、『キングダム・ウォーズ/魔界からの侵略者』などがあります。
現在は簡単に稼ごうとオークのショックドアと同居して賞金稼ぎを地味にやっている生活。
王女からのメッセージを受け取り、最初は拒否するがショックドアにより引き受ける。
当初はやる気がなかったが、なぜか弟のキャミランよりも活躍するという。

サムトン(演:ジェイク・ヴァン・ワゴナー)
キャミランの従者。太っちょでマヌケ。キャミランとは会話がかみ合わないが成立する。
ジェイク・ヴァン・ワゴナーは映画プロデューサーとしても様々な作品に携わっています。
ラミカスの協力に躊躇するキャミランを説得する見た目に反してマトモな事を言う。
身体能力を向上させる水を飲んでゴブリンの大群を蹴散らす活躍をする。

ショックドア(演:エリック・デントン)
オーク。容姿は醜いがラミカスにとって良き雑用係。言葉は話せないが意思疎通はできる。
エリック・デントンは代表作に『ドラゴンハンター』があります。
エノガルド王女からメッセージを拒否しようとしたラミカスを止めて受け取る役目を担った。

エノガルド王女(演:ケイトリン・ダブルデイ)
ヒロイン。王国の王女。テンズリー卿に囚われるが、実は彼からの求婚を断ったのが原因。
ケイトリン・ダブルデイは代表作に『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』、『トラブル・カレッジ/大学をつくろう!』などがあります。
激しくテンズリー卿を拒否したせいで、彼が絶望して王国から愛を消そうとする要因を作る。
テンズリー卿に操られるドラゴンを何かと心配し、救い出そうとする健気な年増王女。
何度もテンズリー卿とキスするが、その度に吐き気を催す気苦労の多い役でした。

ラレック(演:クレア・ニエーダープルーム)
エルフ。キャミランの恋人で魔法の指輪を渡されて種族を越えて結婚を承諾する。
クレア・ニエーダープルームは代表作に『最強ゾンビ・ハンター』などがあります。
キャミランをずっと待っているが、ドラゴンによって深手を負ってしまう。

ベルヴェーダ(演:シャノン・エンゲマン)
年増の魔女。ラレックとともに暮らしている。最初はキャミランに求婚を迫っていた。
シャノン・エンゲマンは代表作に『狼男バサーカー』などがあります。
次に訪れたラミカスと結婚しようと考えていたが、旅に出る彼らに贈り物をする。

テンズリー卿(演:ジェームズ・マースターズ)
悪役。愛に失望してドラゴンを使って王国から消し去ろうとする。王女に振られた腹いせ。
ジェームズ・マースターズは代表作に『DRAGONBALL EVOLUTION』、『TATARI/タタリ』などがあります。
キャミランの愛の告白を見て決意を固める陰湿なヤツだが、未だに王女への想いがある。
なぜかキャミランの婚約に嫉妬してラレックに重傷を負わせる小物感がスゴイ。
結局は王女を振り向かせようとするが、彼女に振り回される頭の悪い悪役でした。

ロラッシュ(演:ルーク・ペリー)
賞金稼ぎ。ラミカスとともに村々を回ってモンスターを倒してきた屈強な兵士。
ルーク・ペリーは代表作に『フィフス・エレメント』、『アンダー・ザ・プラネット』などがあります。
いつも通りラミカスを出し抜いて村の娘といい感じになるが、ドラゴンに呆気なく食われる。

感想

個人的な評価

本作は『トランスフォーマー/ロストエイジ』のVFXスタッフがCGを担当しています。
人気シリーズのスタッフがCG映像を務めているので、低予算のファンタジー映画としてはマトモな感じになります。
基本的に予算がかかるファンタジーやSFはしっかりやらないと残念な結果になります。
一応、本作では実績のあるスタッフがやっているけど、低予算だから肝心のCGは微妙です。
実写というよりはアニメーションに近い感じで、なんだかゲームみたいな印象です。
本作はファンタジー映画という事で、世界観は完全なる寄せ集めとなっている。
『ロード・オブ・ザ・リング』を中心に、なぜか『スター・ウォーズ』の展開もあります。
旅の仲間は感情がない主人公、賞金稼ぎの兄、デブの従者、万能なオークなどがいる。
悪役となるのは振られた腹いせでドラゴンを使って王国を破壊する幼稚な魔術師。
やはり、名作と呼ばれるファンタジー映画と比べて、格段にスケールダウンした内容です。
ほとんどが庭先でのロケーション、狭いスタジオでの撮影が丸分かりな旅となります。
主人公となるキャミランは見た目以外は演技が終わっているが、兄であるラミカスは人間臭くで主人公らしい印象でした。
多分、キャミランを演じているマクレーン・ネルソンは共同監督をしているせいで、演技が二の次になっているかもしれません。
勧善懲悪な単純すぎる展開であるが、挟まれるギャグは間が悪くてテンポが最悪です。
シリアスにコミカルな演出を取り入れる手法は悪くないが、絶望的にセンスがなかった。
本作は低予算のクセに2時間弱という長い尺で、ダラダラした印象が強くなっている。
明らかに削れるシーンがたくさんあって、それを怠った監督はやっぱりセンスがないです。
結論として、低予算のファンタジー映画は作るのが難しいと分かる作品でした。