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パワー・ゲーム RE-2443

パワー・ゲーム RE-2443


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作品紹介

公開年月  2013/08/16
ジャンル  サスペンス
原作  ジョゼフ・フィンダー 『侵入社員』
監督  ロバート・ルケティック
脚本  ジェイソン・ホール、バリー・L・レヴィ
製作  アレクサンドラ・ミルチャン、スコット・ランバート、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

巨大IT企業ワイアット社に勤めるアダムは、その野心とは裏腹に成功から見放されていた。
ところがある日、CEOのワイアットに弱みを握られ、断る事のできない指令を受ける。
それはワイアット社のライバルであるゴダードが経営するアイコン社に潜入し、新製品の極秘情報を盗み出せという犯罪行為。
選択の余地がないアダムはアイコン社の潜入し、ゴダードの信頼を勝ち取っていくが、その裏では経営者たちの恐るべき本性を知るのだった。

登場人物&出演者

アダム・キャシディ(演:リアム・ヘムズワース)
主人公。自身の失敗で会社の経費を私的に流用した事がバレてワイアットに操られる事に。
リアム・ヘムズワースは近年の出演作に『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』、『11ミリオン・ジョブ』などがあります。
病気の父親の保険が払えず、更に社長へのプレゼンも失敗に終わって企業スパイとなる。
小さい頃に母親を亡くし、警備員を勤め上げた父親は病気持ちで経済的に苦しい状態。
最初は金の為に企業スパイをするが、ワイアットの危険さを知ってビビって降りようとする。

エマ・ジェニングズ(演:アンバー・ハード)
アイコン社の幹部職員。欠陥品を上手い広告と宣伝で隠して売り出した才能のある女性。
アンバー・ハードは代表作に『ザ・ウォード/監禁病棟』、『ドライブ・アングリー3D』などがあります。
父親は元医者で男兄弟の中で蚊帳の外であり、存在意義を見せる為に男社会で成り上がる。
ワイアット社で失敗した夜にアダムとワンナイト・ラブをするも興味がなかった。
その後、アイコン社に入った彼い惹かれるという典型的なステータス重視ビッチになる。
中盤以降は出番が一気に減って、ただ利用されるだけの残念なキャラクターになった。

ニコラス・ワイアット(演:ゲイリー・オールドマン)
ワイアット社のCEO。アダムの失敗を利用して、ライバルのゴダードを出し抜こうとする。
ゲイリー・オールドマンは近年の出演作に『クリミナル/2人の記憶を持つ男』、『チャイルド44/森に消えた子供たち』などがあります。
ジョックにとってアイデアを形にする重要な人物だったが、その立場に満足できず独立する。
アイコン社に負けそうな状態であり、ジョックが開発する新製品を手にしたくて堪らない。
あらゆる手を使って情報を奪おうとする危険な男で、アダムを自在に操るクソ野郎。
一見して分かりにくいけど、多分、モデルはビル・ゲイツだが中身は別人です。

ジョック・ゴダード(演:ハリソン・フォード)
アイコン社のCEO。最高の実業家でアイデアの宝庫。面白い製品を次々と思いつく天才。
ハリソン・フォードは近年の出演作に『ブレードランナー2049』、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などがあります。
最愛の息子を麻薬で失っており、そこにつけ込む形で企業スパイとしてアダムに探られる。
ハリソン・フォードが坊主頭で出てきた瞬間、オーラがまったくない別人のような印象。
多分、これはスティーブ・ジョブズをイメージしているだろうが、逆効果に感じた。
最初はいい人を装って、実は一番のクソ野郎という分かりやすいテンプレートでした。

ジュディス・ボルトン(エンベス・デイヴィッツ)
行動心理学の博士号を持つ。ひと目で相手の欠点を見抜き、アダムの教育係となる。
エンベス・デイヴィッツは代表作に『シンドラーのリスト』、『マチルダ』などがあります。
不真面目な態度のアダムに高い評価を持たないが、企業スパイとして彼を送り出す。
実はジョックが送り込んだ企業スパイであり、ワイアットの行動は筒抜けだった。

マイルス・ミーチャム(演:ジュリアン・マクマホン)
ゴダードの右腕。身なりなどをサポートするジュディスとは違って実力行使をする。
ジュリアン・マクマホンは近年の出演作に『幼年期の終わり』、『サヨナラの代わりに』などがあります。
これまで利用してきた企業スパイを片付けてきたプロとしてアダムを追いつめる。

エージェント・ギャンブル(演:ジョシュ・ホロウェイ)
FBI捜査官。ワイアット社を5年も追いかけており、アダムに対して協力を求める。
ジョシュ・ホロウェイは代表作に『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、『サボタージュ』などがあります。
アダムと同じようにアイコン社へ転職した者は全員死んでいる事に警告をした。

ケヴィン(演:ルーカス・ティル)
ワイアット社ではアダムの同期でチームだった。プレゼンの失敗でクビになってしまう。
ルーカス・ティルは代表作に『X-MEN』新三部作、『ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー』などで知られる。
企業スパイとしてアイコン社で働くアダムのコネを使おうとするが忘れられる。
同じチームだったアリソンと恋人関係になるが、アダムへの脅迫として車で撥ねられる。

フランク・キャシディ(演:リチャード・ドレイファス)
アダムの父親。長年に渡って警備員として勤め上げた。病気により多額の借金を背負う。
リチャード・ドレイファスは近年の出演作に『RED/レッド』、『ピラニア3D』があります。
何度か起こした発作で保険が下りず、4万ドルという多額の医療費をアダムが払う事に。
過去に母親を亡くした責任をアダムに問い詰められ、頼りにされていない事を宣言される。

感想

個人的な評価

本作はベテラン俳優、ハリソン・フォードとゲイリー・オールドマンが共演する。
この二人は『エアフォース・ワン』で共演し、本作が15年ぶりの共演となっています。
ゲイリー・オールドマンは悪役として一流だが、近年は善い人を演じる機会が多い。
そんな中で本作は企業のトップであるが、人を見下すクソ野郎として登場しています。
ずっと不機嫌なのか、一切笑う姿を見せず、怒鳴っている演技が記憶に残る。
その一方でハリソン・フォードはアクションやSFなどの超大作に出演しています。
こちらも基本的に善い人を演じる機会が多いけど、本作では最大のクソ野郎となります。
怒鳴っているゲイリー・オールドマンとは真逆でずっと静かな印象を植え付けている。
やはり、これはIT企業のトップであるビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズをモデルにしているからだろうと思います。
ゲイリー・オールドマンはスーツを着ているが、人を見下して怒鳴る感じはスティーブ・ジョブズみたいな感じ。
それに対して、ハリソン・フォードは坊主頭にカジュアルな服装で物静かな態度はビル・ゲイツのような印象。
このように見た目と中身を入れ替えたキャラクターになっているのが本作の特徴です。
ただ、これが面白さに繋がっていないのが致命的な点で、二人の掛け合いも迫力や説得力がまるでありません。
そんな名優二人に挟まれる形となる若者の主人公を演じるのリアム・ヘムズワースです。
何をしても名優二人に劣ってしまうし、キャラクターとしても数段劣っている印象を持つ。
それでもできる事をやろうとしているのが伝わり、彼なりに頑張っていたと思います。
本作はサスペンスなのにスリルがない淡々とした展開が見事につまらなくしている。
もっと劇的な仕掛けが欲しかったが、どうやらそこまで深みがなかったようです。
せっかく二人の名優が共演しているのだから、もっとキャラクターにインパクトが欲しい。
そうすれば二人の掛け合いがもっと盛り上がっただけに残念な作品でした。

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