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オズの魔法使 VD-50

オズの魔法使 VD-50

作品紹介

公開年月  1939/08/25
ジャンル  ミュージカル/ファンタジー
原作  ライマン・フランク・ボーム 『オズの魔法使い』
監督  ヴィクター・フレミング
脚本  ノエル・ラングレー、フローレンス・ライアン、ほか
製作  マーヴィン・ルロイ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

大竜巻に巻き上げられた少女ドロシーがたどり着いたのは夢の国オズ。
そこで出会った北の良い魔女からオズの魔法使いに会えばカンザスへ帰れると助言をもらう。
ドロシーは知恵のないカカシ、心を持たないブリキ男、臆病なライオンと出会い、彼らと絆を深めながら旅を共にするのだった。

登場人物&出演者

ドロシー(演:ジュディ・ガーランド)
主人公。農園では愛犬トト、エム叔母さんとヘンリー叔父さんと暮らす平凡な少女。
ジュディ・ガーランドは代表作に『若草の頃』、『スタア誕生』などがあります。
大地主であるミス・ガルチが愛犬トトを虐める事をエム叔母さんに何度も

ハンク/案山子(演:レイ・ボルジャー)
ハンクとして農園で働く。ミス・ガルチには知恵で対抗するべきとドロシーにアドバイス。
レイ・ボルジャーは代表作に『巨星ジーグフェルド』、『おもちゃの王国』などがあります。
夢の国オズでは案山子として脳ミソが欲しいと訴え、ドロシーと旅をする最初の仲間に。
中身がワラだけでカラスすら怖がらない案山子としての役目も果たせない事に嘆いた。
旅を通じて脳ミソがなかった事に劣等感を持つが、実は誰よりも知恵を絞っていた。
最終的にオズの魔法使いから卒業証書を渡され、それによって脳ミソがあると認識した。

ヒッコリー/ブリキ男(演:ジャック・ヘイリー)
ヒッコリーとして農園で働く。いつか自分の銅像を建てるとエム叔母さんに宣言する。
ジャック・ヘイリーは代表作に『ニューヨーク・ニューヨーク』、『テンプルの福の神』などがあります。
夢の国オズでは中身が空っぽで心が欲しいと訴え、旅の仲間として二人目となった。
旅を通じて心がないはずなのに誰よりも涙を流すという感情の片鱗を見せていた。
最終的にオズの魔法使いから時計をもらい、心臓の鼓動と同じくカチカチと鳴る事に感動。

ジーク/ライオン(演:バート・ラー)
ジークとして農園で働く。ミス・ガルチを怖がらないと言うも子豚には青ざめる。
バート・ラーは代表作に『テレヴィジョンの王様』、『ローズ・マリー』などがあります。
夢の国オズでは夜も眠れない臆病者で勇気が欲しいと訴え、最後の仲間となる。
旅を通じて臆病な面と戦いながらも、いざという時は大きく行動する決意を見せる。
最終的にオズの魔法使いから勲章をもらい、それこそが彼の勇気となって誇らしくなる。

北の良い魔女/グリンダ(演:ビリー・バーク)
夢の国オズにやって来たドロシーが最初に出会った魔女でアドバイスを与える役目。
ビリー・バークは代表作に『愛の嗚咽』、『Merrily We Live』などがあります。
何かとドロシーにアドバイスを与え、彼女が夢の国オズを救う人物だと見抜いていた。

ミス・ガルチ/西の悪い魔女(演:マーガレット・ハミルトン)
悪役。東の魔女である姉をドロシーに殺され、復讐の為にしつこく付きまとう。
マーガレット・ハミルトンは代表作に『暗黒街の弾痕』、『13ゴースト』などがあります。
姉の履いていたルビーの靴をドロシーに奪われ、忌々しい彼女をなんとか捕らえようとする。
圧倒的な兵士の数を持っていて、オバケの森でようやくドロシーとトトをさらう。
ルビーの靴を手に入れるにはドロシーを殺さないといけないが、すぐには殺さない優しさ。
最後は絶体絶命となったドロシーたちを追い込むが、水を浴びて溶けるという超展開で死ぬ。

占い師マーヴェル/オズの魔法使い/門番/従者(演:フランク・モーガン)
占い師マーヴェルとして家出していたドロシーを家に帰すウソをつく。
フランク・モーガンは代表作に『巨星ジーグフェルド』、『テンプルのえくぼ』があります。
夢の国オズでは門番としても登場し、一人で四役もやっているほどの大活躍です。
ついにドロシーが出会うオズの魔法使いがカンザス出身のオジサンというオチとなる。

感想

個人的な評価

本作はライマン・フランク・ボームが1900年に発表した同名児童小説を実写映画化。
実写映画が公開されたのは1939年で、もう78年も経過しています。
当時は映画が一般的だったモノクロだったが、本作では珍しいカラーで撮影されています。
ただ、それは主人公のドロシーが現実の世界にいる時がモノクロで、夢の国オズではカラーという演出になっています。
本作はミュージカル映画なので、登場人物が感情を表現する時に突然歌い出します。
ですが、本作はかなりスムーズに移行していて、違和感ない上にみんな上手いし、何より曲が素晴らしいから聞き入ってしまいます。
特に主人公のドロシーを演じたジュディ・ガーランドの歌声が格別に良かったです。
ドロシーは10歳の設定だが、すでにジュディ・ガーランドは16歳だった事にも驚く。
夢の国オズでは有名なキャラクター、案山子、ブリキ男、ライオンが登場します。
それは農園で働いていたハンク、ヒッコリー、ジークを連想させるキャラクターである。
ドロシーを含めた4人の旅は非常に楽しく、見ているだけでもワクワクしてしまう。
何より全員が手を組んで歌いながら楽しそうに歩く姿は本作を象徴した名シーンだと言える。
そして、本作で最も濃いキャラクターである悪役、西の悪い魔女を演じたマーガレット・ハミルトンが圧倒的な存在感でした。
どうやらあまりにも恐ろしい姿だったせいで、出演シーンがかなりカットされている。
それほどマーガレット・ハミルトンは役にハマっていて、何より原作の大ファンだという。
物語としてはミュージカルらしい楽しい歌、仲間との友情、それに一番帰りたい家が本作の中心になっています。
78年の時を経ても、面白い作品はいつまでも面白いという見本と言える映画でした。


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