超科学実験体/ゾンビロイド VD-250

作品紹介

公開年月  2015/06/08
ジャンル  ホラー/戦争
原作  なし
監督  マルコ・リストーリ、ルカ・ボーニ
脚本  マルコ・リストーリ、ルカ・ボーニ
製作  ウーヴェ・ボル
製作国  カナダ、イタリア
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

第二次世界大戦末期、ドイツ軍の偵察に派遣された米兵のアダムスたちは、敵の奇襲により仲間が負傷して逃げ場を失っていた。
深い森を抜けた彼らは廃墟を見つけ、治療の為に足を踏み入れるが、そこには血まみれのベッドが無数に置かれていた。
すると突然、何者かが彼らを襲い、兵士たちは次々と無惨な殺されていく中、アダムスはヒトラーが設置した極秘の人体実験施設だと知るのだった。

登場人物&出演者

ウィル・アダムス(演:アンドリュー・ハーウッド・ミルズ)
主人公。アメリカ軍の兵士。ドイツ兵の奇襲でチャーリーが負傷して深い森をさまよう。
アンドリュー・ハーウッド・ミルズは代表作に『処刑遊戯/DEAD OR ALIVE』、『1945 From This Day』などがあります。
軍曹の指示に従ってチャーリーを安全な場所へ移動させるべく、周囲を偵察していた。
廃墟を見つけると軍曹たちを出迎え、彼らが周辺を探る間にチャーリーと待機していた。
マットや軍曹が死ぬと、病院から逃げ出したエリンと遭遇し、カタキを取るべく乗り込んだ。
最後はメンゲレ博士に捕まるが、色々と講釈を垂れると、すべては妄想だったと知る。

ジェームズ・カルフーン軍曹(演:アーロン・スティエルストラ)
アメリカ軍の兵士。ドイツ兵の奇襲を受けて退却していた。生還する事を強く信じている。
アーロン・スティエルストラは代表作に『ユーロクライム!70年代イタリア犯罪アクション映画の世界』、『デッド・ウォーカー』などがあります。
地雷で重傷を負ったチャーリーを励まし続け、アダムスに安全な場所の確保を命じていた。
廃墟にたどり着くと、マットとともに周辺を調べて無線室を見つけ、本部との連絡を試みる。
マットが無線室から負傷した状態で出てくると、引き連れたゾンビの軍団をアダムスと殲滅。
最後はなんとか安全な場所に逃げようとして、地雷を踏んでしまい、体が爆発四散した。

マット・オネイル(演:アリー・マクレランド)
アメリカ軍の兵士。軍曹が信頼を寄せる部下。軍曹とともに慎重な足取りで追っ手を撃退。
アリー・マクレランドは代表作に『Morning Star』、『デッド・ウォーカー』があります。
アダムスが見つけた廃墟にチャーリーを運ぶが、あまりにも静かすぎる状況を疑っていた。
軍曹と廃墟の周辺を探っていると、無線室を発見して、本部への連絡ができると報告する。
単独で無線室へ行くが、隣の部屋から人の声が聞こえて確かめると、ゾンビに遭遇する。
最後は噛まれて重傷を負うと、一人部屋に残された後、アダムスが帰ると死んでいた。

・チャーリー・フレッドボールズ(演:マイケル・シーガル)
アメリカ軍の兵士。ドイツ兵の奇襲を受けて退却する中、誤って地雷を踏んで負傷する。
マイケル・シーガルは代表作に『インプリズン/修道女の悪夢』、『デッド・ウォーカー』などがあります。
必死にガマンするも声を出してしまい、軍曹たちからドイツ兵に見つかるとして注意される。
アダムスが見つけた廃墟に移動し、ベッドに寝かせて、軍曹たちが周囲の偵察を待っていた。
最後は軍曹たちが無線室を見つけたところで耐えられず、アダムスの前で死亡してしまう。

エリン(演:ルーシー・ドライヴ)
ナチスが支配する病院から抜け出した女性。生き残ったアダムスの元に駆け寄ってきた。
ルーシー・ドライヴは代表作に『Outside Bet』、『ハード・パニッシャー』があります。
なんとか危険な場所から逃げるべきだとアダムスに言うが、病院へ連れて行くよう言われる。
最後は病院に到着すると一緒に行くと申し出るもアダムスが拒否し、そのまま消え去った。

メンゲレ博士(演:ダン・ヴァン・ハッセン)
ナチス・ドイツで人体実験している男。ムダを嫌い、大量の死体の再利用を考えていた。
ダン・ヴァン・ハッセンは代表作に『サロン・キティ』、『フォース・ダウン/敵地脱出』などがあります。
多くの人体実験により死者を蘇生させ、兵士として使えるような研究を成功させている。
その原動力として精神に異常を来した者が適合すると説明し、アダムスに強い興味を持つ。
病院へ乗り込んできたアダムスを簡単に捕まえると、なぜか研究成果を説明していた。
最後はエリンを解放しろというアダムスに、真実である彼の妄想について冷静に説明した。

感想

個人的な評価

本作は2013年に公開された、あの『ZM/ゾンビ虐殺部隊』の続編となります。
とは言っても、ほとんど誰も知らない1作目ですが、あのウーヴェ・ボルが製作として参加しています。
残念ながら1作目はまったく覚えていないが、多分、クソ映画の分類に入ると思います。
なので、まさの続編となる本作は期待できないが、鑑賞した限りでは前作との繋がりはほぼないような感じでした。
本作は低予算映画なので戦争を題材にしているけど、アメリカ兵が四人しか出ず、あとはナチスが大勢出ているけど戦いシーンは少ない。
中盤まではアメリカ兵たちの逃亡劇となるが、当然のように面白味がまったくありません。
ようやくゾンビらしき者が登場して、物語が盛り上がると思ったら、同じようなテンションが続いて一向に状況が変わらない。
主人公の仲間があっさりと退場すると、不自然すぎる女性の登場があって、そこから物語はワケの分からない方向へと行ってしまう。
ゾンビを作り出した張本人が登場して色々と説明するが、ほとんど内容がなくて説明になっていない奇跡的なセリフの数々でした。
かなり長くしゃべっていたワリに、物語の本質にほとんど触っていないセリフは逆にスゴイと思わせるレベルです。
結局、ラストでは主人公が精神異常を起こして妄想している状況を示唆するが、これもハッキリ描かずに終了してしまう。
さすがはウーヴェ・ボルが製作に加わっているだけに、クソ映画のネタにもできないような展開に唖然とさせられてしまいました。
ゾンビの造形は悪くないし、低予算のワリにカメラの使い方も悪くなかっただけに、こんなクソみたいな脚本で台無しにさせたのは残念でした。
多分、本作はもっと大規模な展開だったけど、予算が足りずにラストは薄っぺらな説明でごまかそうとした結果だろうと思います。