全力スマッシュ RE-2159

作品紹介

公開年月  2015/10/10
ジャンル  スポーツ/コメディ/ドラマ
原作  なし
監督  デレク・クォック
脚本  デレク・クォック、ヘンリー・ウォン
製作  コンロイ・チャン、ウェルドン・フォン、ほか
製作国  香港
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

かつてバドミントンの女王として君臨したサウは傲慢で短気な性格が災いして永久追放され、今は兄が経営するレストランで目標もなく淡々と雑用をこなす毎日を送っていた。
そんなある晩、サウは自殺しようとした時、シャトルの形をした隕石が落ちる幻覚を見て、それをきっかけに強烈な個性を持つ4人に出会う。
そんな負け組の彼らが必死に頑張る姿を見たサウは触発され、長年忘れていたバドミントンへの情熱を取り戻すのだった。

登場人物&出演者

サウ(演:ジョシー・ホー)
ラウ・タン(演:イーキン・チェン)
マー・クワン(演:ウィルフレッド・ラウ)
ラム・チウ(演:エドモンド・リョウ)
チッ・クンクワン(演:アンドリュー・ラム)
チョン坊や(演:ロナルド・チェン)

感想

個人的な評価

本作は2015年に公開されたアクションコメディ映画です。
この作品は同年3月に大阪アジアン映画祭でプレミア上映されています。
共同監督と共同脚本にはデレク・クォック、ヘンリー・ウォンが務めています。
デレク・クォック監督は前作の『西遊記/はじまりのはじまり』ではチャウ・シンチーと組んでいます。
一方のヘンリー・ウォン監督はビジュアル・エフェクトの第一人者として知られています。
本作においてバドミントンで7年連続のチャンピオンのサウを演じるのはジョシー・ホー。
ジョシー・ホーは女優の他に歌手としても活躍し、2003年公開の『豪情』では香港電影金像奨で最優秀女優奨に輝いています。
主人公であるサウはすっかりとおちこぼれとなっていて、そのダメな姿をジョシー・ホーは上手く表現しています。
そこから立ち上がって以前の姿を取り戻す流れも、王道ながらもダメ人間からかつての自分を取り戻す流れは悪くないです。
ただ、ジョシー・ホーは言うほど美人じゃないので、汚らしい格好からキレイな格好になっても、ハッキリ言って微妙でした。
そんなサウが出会うチンピラ3人組、難聴のラウ・タンにはイーキン・チェン、弱視のマー・クワンにはウィルフレッド・ラウ、義手のラム・チウにはエドモンド・リョウが演じます。
登場した時は如何にも危険な人物として描かれるが、当の本人たちはすっかりと更正してバドミントンに一生懸命なキャラクターになっています。
そもそも危険人物にはまったく見えない時点で説得力がなく、ただ周りの人たちが大げさに騒いでいるように見えます。
伝説的なコーチであるチッ・クンクワンにはアンドリュー・ラムが演じています。
サウ以上にダメ人間であって、一日中酒を飲んでいて、タイミング良く生々しいほどのゲロを吐いています。
あまりにも生々しいゲロだから食事中には見ない方がいいほどリアルな感じでした。
ライバルとなるサウの叔父さんの息子、チョン坊やを演じるのはロナルド・チェンです。
ロナルド・チェンは如何にもコミカルな見た目になっているけど、ワザとらしすぎるせいで実力に説得力がなかった。
本作はチャウ・シンチーの『少林サッカー』を引き合いに出しているが、残念ながら足元にも及ばない。
とにかく、テンポが悪く、コミカルな場面も中途半端であり、肝心のバドミントンの試合も迫力が今ひとつとなっている。
全体的に『少林サッカー』を意識した構成だが、カンフーとサッカーを組み合わせたアイデアが良かったのです。
本作にはそれがまったくないし、犯罪者、障害者がバドミントンをやる必然性が感じられず、すべてがスベっているように感じました。
それだったら、真っ向から素直にカンフーでバドミントンをやった方がまだ面白かったのかもしれない。
宣伝で『少林サッカー』を引き合いしただけに、この落差はかなりの残念さを逆に生んでしまっていると思います。