デッド・シャック/僕たちゾンビ・バスターズ RE-2900

作品紹介

公開年月  2017/07/02
ジャンル  ホラー/コメディ
原作  なし
監督  ピーター・リク
脚本  フィル・イヴァヌシック、ダヴィラ・レブランク、ほか
製作  シャイン・プツロッシャー、アンバー・リプレイ、ほか
製作国  カナダ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

週末の行楽コストをなるべく安く済まそうと考えた中年男のロジャーは、後妻のリサ、長男コリン、長女サマーと彼氏のジェイソンで人里離れた山荘に行く。
ロジャーとリサはパーティを始める一方、近隣探検に出たコリン、サマー、ジェイソンの三人は隣家の異変に気付いて中を覗いた。
そこで家主の女性は誘惑して連れ込んだ男たちを次々とゾンビたちの食料にする衝撃の光景を目の当たりにするのだった。

登場人物&出演者

ジェイソン(演:マシュー・ネルソン=マフード)
スレイド家に連れられて人里離れた山荘にやって来た。サマーに片想いするも告白ができず。
マシュー・ネルソン=マフードは本作が長編映画デビュー作となります。
気が弱くて家族の中では孤立しているが、スレイド一家とはなぜか仲良くやっている。
気の強いサマーが隣人の家を覗くと、恐ろしい光景を見た彼女から逃げるべきだと意見した。
実は家が金持ちだったが、父親から愛情を受けられず家出同然で一緒に来ていた。
最後はロジャーが殺されると怒りで隣人を車で轢き、サマーとコリンを連れて帰って行った。

サマー・スレイド(演:リジー・ボーイズ)
スレイド家の長女。リサとの再婚を考えている父親に反対する。気が強いリーダータイプ。
リジー・ボーイズは代表作に『Angels in the Snow』、『Winter’s Dream』があります。
興味本位で森を散策していると、怪しさ満点の隣人の家を見て当然のように中を覗いた。
そこで人が喰われるところを見て、急いで山荘に帰って父親に出るべきだと主張した。
隣人の家で父親が薬入りのワインを飲んで倒れ、コリンを連れて行く為に山荘へ戻った。
最後はロジャーを助け出すも射殺されると、ジェイソンとコリンがその仇を取ってくれた。

コリン・スレイド(演:ガブリエル・ラベル)
スレイド家の長男。頭の中は基本的に下ネタしかない。調子にも乗っていて誰も注意せず。
ガブリエル・ラベルは代表作に『Max2:White House Hero』、『ザ・プレデター』がある。
サマーに引き連れられて隣人の怪しい家に来ると、何も怖くないという態度を見せる。
人が喰われているところを見てビビるが、もう一人を助けようとして存在がバレて追われる。
リサが喰われてしまい急いで逃げ出し、戻ってきたサマーたちとロジャーを助けようとする。
最後はロジャーを殺した隣人から仇を取るべく、ハンマーで顔を叩き潰して帰って行った。

ロジャー・スレイド(演:ドナヴォン・スティンソン)
スレイド家の大黒柱。コリンと同じく頭の中はほんど下ネタで埋め尽くされている。
ドナヴォン・スティンソンは代表作に『ファンタスティック・フォー/超能力ユニット』、『第9地区』などがあります。
離婚してから何人もの女と付き合っていて、今は東洋系のリサとの再婚を考えている。
リサと酒を飲んで酔っぱらっていると、帰ってきたサマーたちに連れられて隣人の元へ。
隣人の家で薬入りのワインを飲んでしまい、ジェイソンたちは連れて行けず置いて行かれる。
最後は助けに来たジェイソンたちと合流して隣人と戦い負傷し、結局は撃たれて死亡。

リサ(演:ヴァレリア・ティアン)
ロジャーの恋人。今回の山荘へのキャンプは乗り気じゃなく、ずっとテンションが低い。
ヴァレリア・ティアンは代表作に『JUNO/ジュノ』、『レクイエム』などがあります。
山荘に到着すると大量の酒を取り出すほどのアル中で、シラフではやっていけないという。
サマーたちが急いで帰ってくると、隣人の元に行くロジャーたちを適当に見送った。
山荘にコリンと二人で残されても状況が理解できず、くだらない事を言う彼にキレる。
最後は山荘にやって来た隣人に襲われると、引き連れたゾンビにあっさりと喰われてしまう。

隣人(演:ローレン・ホリー)
山荘の近くにある怪しい家の主。そこでゾンビ化した子供たちに観光客の肉を与えていた。
ローレン・ホリーは代表作に『乱気流/タービュランス』、『フェブラリィ/消えた少女の行方』などがあります。
観光客がやって来るダイナーにいて、そこで食料になりそうなマヌケを選別している。
家を覗いていたサマーたちを見つけると、子供のゾンビたちを引き連れて山荘でリサを殺す。
ロジャーを助けたサマーたちを追い、家に帰ると彼らに子供を殺されて怒りが頂点に達する。
最後はロジャーを射殺するが、車で突進したジェイソンに倒され、コリンがトドメを刺した。

感想

個人的な評価

本作は『トロント・アフターダーク映画祭』や『スーンシャテル国際ファンタスティック映画祭』などに出品されています。
『2017 USフィルム・クエスト』では助演男優賞と助演女優賞にノミネートされています。
どうやら本作は様々な映画賞を賑わせているが、残念ながらどれもマイナーなモノばかりで今一つ信頼に欠けます。
こういう作品は大体の場合だと、箔がいっぱい付いている時点で怪しさ満点な事が多い。
なので、本作も大きな期待を抱かずに鑑賞してみたが、やはり、予想していた通りに内容が非常に薄かったです。
まず、ゾンビ映画として必要最低限の事しかやっておらず、期待できるようなグロテスクな描写がほとんどありません。
そもそも、本作ではゾンビになった理由は一切語られないので、もうなんでもアリ状態になってしまっている。
ゾンビたちを操っている隣人についての情報どころか、名前すら分からないという状況だから雑な感じがしました。
本作は家族愛がテーマになっているようだが、序盤から下ネタを連発させているせいで後半の真面目な雰囲気が台無しになっている。
あまりにも下ネタのインパクトが強すぎるせいで、本題となる家族愛が薄っぺらい印象しか残っていません。
ハッキリ言って、ゾンビ映画として物足りないですし、家族愛のエピソードも薄いので今一つ面白味が感じられなかった。
ゾンビは典型的なクラシック型でメイクはちゃんとしているが、ほとんど薄暗い場所でやっているので効果はそこまでなかったです。
ここはもっと隣人の不気味さを引き出し、主人公たちが追い詰められている緊張感を与えるべきだったかもしれない。