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アンダー・ザ・スキン/種の捕食 RE-2372

アンダー・ザ・スキン/種の捕食 RE-2372

作品紹介

公開年月  2014/10/04
ジャンル  SF/サスペンス/ミステリー
原作  ミシェル・フェイバー 『アンダー・ザ・スキン』
監督  ジョナサン・グレイザー
脚本  ウォルター・キャンベル、ジョナサン・グレイザー
製作  ジェームズ・ウィルソン、ニック・ウェクスラー
製作国  イギリス、アメリカ、スイス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

真夜中の街で妖艶な美女が道行く男たちに声をかけて、彼女の家にまで着いていく。
一枚ずつ服を脱いでいく美女に男たちは正体に気づかず、闇に飲まれて跡形もなく衣服だけを残して消え去ってしまう。
謎の美女は地球外生命体で、誘った男たちを捕食していくが、ある事がきっかけで人間的な感情が芽生える。
しかし、その感情の芽生えこそが更なる恐るべき惨劇の始まりに過ぎなかった。

登場人物&出演者

美女(演:スカーレット・ヨハンソン)
主人公。地球外生命体で男たちを連れ去って、無感情のままに捕食していく。
スカーレット・ヨハンソンは近年の出演作に『攻殻機動隊』、『SING/シング』があります。
毎日のように男たちに声をかけていき、その度によく分からない捕食方法を展開する。
しかし、病気で顔が腫れている男と出会ってから感情が芽生えルーチンワークが崩壊する。
地球外生命体であるけど、その描写が曖昧でなぜやって来たのかまったく分からない。
多分、演じているスカーレット・ヨハンソンも良く分からないまま演じていたはず。
それにしても、このような作品で初のフルヌードを披露したのはいいがそれだけの作品に。

アンドリュー(演:ポール・ブラニガン)
美女が強引に連れて行かれたパーティでずっと彼女を見ていた男。
ポール・ブラニガンは代表作に『天使の分け前』、『ラスト・デイズ・オン・アース』などがあります。
美女に誘われるまま彼女の家に行くと、当然のように捕食されてしまう。
地球外生命体である美女がどのように捕食していくか見せる重要な役目を果たす。

顔に腫瘍のある男(演:アダム・ピアソン)
夜の暗闇に紛れてフードを被って顔を隠しているところを美女に誘われる。
アダム・ピアソンは3作に出演し、本作が映画デビュー作となっている。
変形した顔を気にしない美女に誘われるまま彼女の家に行ってしまう。
しかし、彼を捕食せずに逃がしてしまい、美女は自分に対して疑問を持ち始める。

ダフティ(演:デイヴ・アクトン)
美女がさまよっていた田舎町で出会い、茫然自失な彼女を自分の家に招き入れた。
デイヴ・アクトンは本作がデビュー作となっています。
見た目だけで惚れ込んだ美女に紳士的な態度で尽くすが、最終目的のところで逃げられる。
ある意味、美女と関わって無事でいられたのは幸運だったのかもしれない。

感想

個人的な評価

原作はミシェル・フェイバーの同名小説を実写映画化しています。
監督と共同脚本はジャミロクワイやレディオヘッドのミュージックビデオを手がけたジョナサン・グレイザーが務めている。
ジョナサン・グレイザー監督はどっちかと言えば、映像作家の特徴が強い人物。
なぜかというと、本作はかなり作家性が反映されたシュールな作品となっています。
冒頭から真っ白な一室には、横たわった女性の死体と素っ裸の主人公がいる。
この時点で本作はエンターテイメントな作品ではない事がすぐに分かってしまいます。
その間、一切のBGMや説明がなく、淡々と主人公は女性から衣服を脱がして着ていくだけ。
本作で主人公を務めているのはスカーレット・ヨハンソンで、初のフルヌードに挑戦した。
ハッキリ言って、本作はスカーレット・ヨハンソンのフルヌードだけで完結している。
その理由は至極簡単で、内容らしい内容がまったくないシュールな作品である。
主人公は名前がなく、地球外生命体の設定だが、動機は一切不明です。
そもそも説明しようとする感じがなく、ただ監督が撮りたい映像を撮った感じです。
なんだかスタンリー・キューブリックに似たような作風を目指しているように思えた。
そもそも、自分はスタンリー・キューブリックの作品は嫌いな部類になる。
エンターテイメント性よりも自己主張の塊だから、共感できない人にはクソ以下になる。
注目されるスカーレット・ヨハンソンのフルヌードだが、正直言ってガッカリでした。
ワザとやっているのか、意図的に少し崩れた体形を見せているような印象を持った。
もっと美しくシェイプアップできるはずだが、これはワザとやっているように思いたい。
とにかく、内容がまったくないクセに、100分を超える驚きの上映時間です。
さすがに何か説明や大きな事が起きるだろうと期待したが、ほぼ何も起きないのです。
純然たる「観て感じろ!」という作品だが、それを説明するのが映画だと思う。
監督や原作の哲学など観たいワケではないし、そこから何か学ぼうとはしていません。
哲学を語る原作をどれだけ観ている側に分かりやすく描写するのが監督の腕の見せどころ。
そこを全部置き去りにして、ジョナサン・グレイザー監督は自分の解釈をおしつけています。
こういうタイプの作品は嫌いな部類であり、クソ映画以上にムダな時間を使ったと感じる。
好きな人はいると思うが、残念ながら自分にはまったく面白いとは感じなかった。


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