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アサイラム・バスターズ VD-353

アサイラム・バスターズ VD-353

作品紹介

公開年月  2015/10/09
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ポール・オイエ
脚本  ポール・オイエ、シェルスティ・ラスムセン
製作  アイナル・ロフテスネス、ベンディク・ヘゲン・ストレンスタッド
製作国  ノルウェー
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

ノルウェーの森のお口にひっそりと佇む廃墟とかした病院は過去に、結核患者を隔離してワクチンの治療を行っていた。
リーヴェ率いる調査チームは、その病院の解体工事の為に現地入りするが、男女5人だけで312の部屋をたった3日で調査しなければならなかった。
作業をしていたリーヴェたちの前に管理人と名乗るカールが現れると、チームのメンバーは不可解な現象を目撃して消息を絶っていくのだった。

登場人物&出演者

リーヴェ(演:エレン・ドリト・ピーターセン)
主人公。調査チームのリーダー。5日かかる調査を3日でやると強引に受注を手にしている。
エレン・ドリト・ピーターセンは代表作に『孤島の王』、『テルマ』などがあります。
到着して手際よく調査を進めていき、途中で管理人のカールに遭遇して彼の職を解いた。
男の死体を見つけて警察への電話を検討するが、フランクの計らいで保留にしてくれた。
メンバーが次々と元患者に襲われると、一時的に合流するもなぜか勝手に動いて一人になる。
最後はオーレに助けられ、シュンネを助けられず、盲目の少女を連れ出すも注射で殺される。

オーレ(演:アンドレス・バースモ・クリスティアンセン)
調査チームのメンバー。水質の調査を任される。音楽を大音量で聴きながらやっている。
アンドレス・バースモ・クリスティアンセンは代表作に『コン・ティキ』、『キャノンレース』などがあります。
メンバーが殺されている中で何も知らずにリーヴェと合流し、危険な状況だと知った。
娘がいるという事で死にたくないと主張し、リーヴェとシュンネを見捨てて一人で逃げた。
落とし穴にハマって元患者に見つかって連れ戻され、頭に札を打ち込まれて倒れていた。
最後は元患者にライフルで銃撃してリーヴェを助けるが、そのまま力尽きてしまう。

エヴェン(演:マッツ・ショーゴード・ペテルセン)
調査チームのメンバー窓など712ヶ所を調査。年が近いシュンネに対して親しげに接する
マッツ・ショーゴード・ペテルセンは代表作に『ザ・ハント/ナチスに狙われた男』、『キング・オブ・トロール/勇者と山の巨神』などがあります。
シュンネが診療記録の保管か破棄に文句をフランクに、彼女の仕事の大切さを話していた。
高圧洗浄機で調査をしていたが、盲目の少女を目撃して誤って自分の足を撃ち抜いた。
リーヴェと合流して警察を呼ぶべきだと主張するが、フランクを見かけて後を追いかける。
最後は刺されたカールを見つけて追いかけるが、元患者に遭遇して頭を撃ち抜かれて死亡。

シュンネ(演:レナーテ・レインスヴェ)
調査チームのメンバー。病院に残された診療記録の保管と破棄について判断する役目。
レナーテ・レインスヴェは代表作に『オスロ、8月31日』、『Welcome To Norway!』などがあります。
限られた時間しかないので、フランクから文句を言われるが、軽い調査だと受け流した。
自分のペースで保管するべき診療記録を探していると、ドイツが一枚噛んでいると悟った。
地下でテントを見つけて中に入ると、ずっと観察していた元患者に襲われて連れ去られる。
最後は老婆ナースに車椅子に縛り付けられ、抵抗もできず水の中に落とされて溺死した。

フランク(演:トマス・ノルシュトレム)
調査チームのメンバー。年長者。今回の調査は5日かかると見積もる。病気で咳をしている。
トマス・ノルシュトレムは代表作に『キッチン・ストーリー』、『キュア/禁断の隔離病棟』などがあります。
今回の強引な調査に対してリーヴェに意見するが、三倍の報酬が手に入る事で納得した。
リーヴェが男の死体を見つけると、警察を電話で呼ぶと話すが実際には呼ばずにいた。
地下室をシュンネとともに調べていると、何かの物音を聞いて彼女を放置して探し出す。
最後は付け狙っていた元患者に遭遇し、何もできないまま頭突きを食らって死亡した。

カール(演:ボード・オーヴェ)
廃墟と化した病院で管理人をしている。リーヴェの調査チームが来ても歓迎はしていない。
ボード・オーヴェは代表作に『ゲアトルーズ』、『ホルテンさんのはじめての冒険』がある。
自分こそが病院の管理人だと主張するが、リーヴェから職を解かれると文句も言わず去る。
リーヴェたちの調査が続行している中、息子や他の患者が彼らを襲う事を何も教えない。
寝たきりの息子を殺そうとするも逆に腹を刺されてしまい、そのまま病院をさまっていた。
最後はエヴェンに追いかけられるが、息子に見つかると、抵抗もできずに殺された。

感想

個人的な評価

本作は北欧版「カンヌ」や「ヴェネツィア」と呼ばれる『ノルウェー国際映画祭2016』にて撮影賞、美術賞、音響デザイン賞にノミネートされています。
更に『プチョン国際ファンタスティック映画祭2016』ではワールドファンタスティック部門に出品されています。
ノルウェー産の作品という事で美しい景観は一瞬で、基本的に廃墟と化した病院の中で物語が展開するのでハウス系ホラーとも言えます。
当初は心霊ホラーだと思ったら、なんだか物理的な出来事が始まって、明らかに管理人以外の何かがいるような演出をしています。
多分、物語の設定とすれば、治療を受けていた患者がまだ残っている状態で、その過程で何かおかしくなったという流れになると思われます。
とにかく、本作は最初から詳細の説明をしないつもりで作っていて、怖いだろうと思われる陳腐な演出を垂れ流している。
特に工夫もないからワンパターンな演出と、ハッキリと説明しないので何でもアリ状態になって緊張感が大きく失われました。
始まった時は少しだけ不気味な雰囲気があって良かったが、襲ってくるのが治療でおかしくなっ元患者というのは萎えてしまいました。
あまりにも工夫もなく、正体を曖昧にする事で仕掛けやすくしているが、それはあくまで製作側の都合であって観ている側としては何も面白くない。
何でもアリ状態というのは最もやっちゃいけないパターンで、製作側が自由自在に敵を配置できるから予想もクソもない。
やはり、ある程度のルールを決めた上で物語を展開しないと観ている側は楽しめないが、残念ながら本作を制作する側にそのような能力を持った人はいなかっただけでした。
最後はやっぱり北欧らしく、キレイな景色で終わらせただけでもマシだろうと感じました。