ゴーストホーム・アローン RE-3256

作品紹介

公開年月  2019/10/04
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  アジマル・ザヒール・アーマッド
脚本  ジャスティン・C・ハイナス、アジマル・ザヒール・アーマッド
製作  ジャスティン・C・ハイナス
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

9歳の小学生イーライは、自宅の地下室にオバケがいると信じていた。
かつて、この街にいた連続殺人鬼の霊が今も子供たちの魂を狙っているという伝説がある。
そんなある夜、両親が出かけてしまい、面倒をみる姉も勝手に遊びへ出てしまい、一人で留守番するイーライは地下室のオバケと遭遇するのだった。

登場人物&出演者

イーライ(演:パーカー・スメレク)
主人公。9歳の小学生。境界性人格障害で投薬治療していたが、両親の意向で止めていた。
パーカー・スメレクは本作が長編映画デビュー作となります。
学校では堂々と「バーグリーの怪物」について説明し、担任にも心配されてしまう。
父親が何かと味方になるが、結局はバーグリーの怪物に誰も信じてももらえずにいた。
エミリーの策略で一人っきりとなり、地下室にいたバーグリーの怪物と対決を覚悟した。
最後は勝利を確信したところでバーグリーの怪物に襲われ、遺体となって発見される事に。

サム(演:レミントン・ギールニアック)
イーライの親友。パソコンでおっぱいを見て履歴を消すのを忘れて母親に禁止されていた。
レミントン・ギールニアックは代表作に『Bennett’s Song』などがあります。
授業で堂々とバーグリーの怪物について発表するイーライに呆れて頭を抱えてしまう。
エミリーに言われて発表したイーライだったが、怪物はいないと彼をなんとか説得していた。
イーライから助けを求められ、トランシーバーで連絡を取り合い、警察に連絡をした。
最後はイーライの家に到着するが、バーグリーの怪物に連れ去られた彼を発見する。

ヒラリー(演:アリエル・オルクホフスキー)
イーライの同級生。何かとイーライに気がある。経験なクリスチャンで毎晩お祈りをする。
アリエル・オルクホフスキーは代表作に『Gangster Report』、『Enigma』があります。
授業でバーグリーの怪物について発表したイーライを唯一信じてアドバイスをしていた。
バーグリーの怪物を放置していたイーライと違い、ネットで調べて過去の出来事を知った。
イーライが一人で戦っていると、霊感のようなモノを発揮して彼に危険を伝えようとする。
最後はイーライの為に彼の家まで生霊が来て、身につけている十字架を渡すも無視された。

リチャード(演:ブランドン・マシュー・レイン)
イーライの父親。金持ちでイケメン。反抗的なエミリーよりもイーライを心配している。
ブランドン・マシュー・レインは代表作に『Have a Little Faith』、『Sirens of Chrome』などがあります。
イーライが授業でバーグリーの怪物について発表し、呼び出されるも息子を庇っていた。
エミリーの動画をネットにアップし、リズに怒られている中でなんかと助け舟を出していた。
地下室にいるバーグリーの怪物についてイーライは勝てると話し、強い光があると説明する。
最後は妻とデートしていたが、バーグリーの怪物にイーライが連れ去られて後悔していた。

リズ(演:マリア・ワシコフスキ)
イーライの母親。夫が金持ちで豪邸に住み、完璧な生活で子供たちが頭痛の種になる。
マリア・ワシコフスキは代表作に『Consideration』、『Andy the Talking Hedgehog』などがあります。
イーライが授業でバーグリーの怪物を発表し、夫とともに担任から呼び出されていた。
エミリーの動画をネットにアップした事で、イーライのデジタル機器をすべて没収した。
問題となるのはエミリーだとリチャードに相談し、罰としてイーライの子守をさせる。
最後はイーライの助けを知らず、息子が死んだ事でエミリーに怒りと悲しみをぶつけた。

エミリー(演:エマニュエル・トゥルコ)
イーライの年が離れた姉。高校生。イーライにバーグリーの怪物の発表を後押しした。
エマニュエル・トゥルコは本作が長編映画デビュー作となります。
肌の手入れをしていたところを盗撮され、イーライのドローンを容赦なく破壊した。
イーライに甘い罰が納得できず、バーグリーの怪物の話しを利用して弟を怖がらせた。
子守をするフリをして恋人と一緒に出かけ、ワザとイーライを一人っきりにした。
最後はイーライがバーグリーの怪物に殺されると、怒りと悲しみのリズに平手打ちされた。

感想

個人的な評価

本作は『ホーム・アローン』に便乗していますが、原題は当然のように別物となります。
ただ、意外にも物語の流れは『ホーム・アローン』に似ているので邦題はあながち間違っていないかもしれません。
しかしながら、本作を『ホーム・アローン』の一種だと思って、騙されて借りてしまう人はいるだろうと思いますが。
本作は丁寧に人間ドラマを描こうとして、主人公と家族の関係性を明確しているけど、これは本題との関連性が非常に低いです。
あくまで主人公と地下室にいる怪物の対決がメインなので、この人間ドラマに多くの時間を割いた意味があまりない。
むしろ、そのせいで非常に退屈な展開であり、主人公は金持ちで友達もいて、ストーカーみたいな女の子にも好かれている。
充実した日常を送っている主人公が地下室にいる怪物の存在を指摘するが、誰も信じてもらえずにモヤモヤした感じになります。
物語のノリとしては非常に軽く、終盤近くまで怪物は主人公の妄想じゃないかと思わせるようなミスリードをしています。
ですが、ラストのオチに対して作品の雰囲気とあまりにもかけ離れているので、正直言って嫌いなタイプの作品となりました。
まず、曖昧すぎる怪物の存在は何でもアリ状態となって、更に主人公がどうなったのか曖昧なのも好きじゃない。
なんだか続編を匂わせるような作りにもなっているが、多分、それを前提に作った可能性もあるような気がしている。
ドラマみたいなダラダラした展開も良くないし、全体的に『ホーム・アローン』を意識したシーンがある点はオリジナリティに欠けていた。
『ホーム・アローン』の一種として騙された人は残念だが、可愛い男の子が好きな人なら楽しめるだろうが、個人的には好きじゃない作品でした。