クライモリ/デッド・ホテル RE-2280

作品情報

公開年月  2014/08/13
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  ヴァレリー・ミレフ
脚本  フランク・H・ウッドウォード
製作  ジェフリー・ビーチ、フィリップ・J・ロス
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

山奥のホテルを相続したダニーは恋人のトニーと友人たちととも訪れる。
楽しい一時を過ごしていた彼らだったが、宿泊している他の客が失踪している事を知る。
そんな中、ダニーは一族に迎えられる中で、彼の仲間が次々と姿を消していく。
異変に気づいたトニーはなんとかホテルから脱出しようとするが、そこには異形な姿をしたダニーの一族がたちはだる。
残忍な方法で仲間が殺されていく中、彼らは生きて帰るべく必死に逃げるのだった。

登場人物&出演者

ダニー(演:アンソニー・イロット)
主人公。都会では色々と失敗して、気楽に来る仲間と違う雰囲気を最初から出している。
アンソニー・イロットは俳優の他に撮影、映画監督としても活躍しています。
主人公補正を当たり前のように使っていて、他のバカとは違う立場として余裕で立ち回る。
結局、山のヤツらと同類なので、徐々にその潜在能力を開花させていきます。
しかし、恋人の存在で踏み留まりそうになるが、結局は一族を一番に思います。

トニー(演:アクィーラ・ゾール)
ヒロイン。ダニーの恋人。ヒロイン補正として嫌な予感という特殊能力を持つ。
アクィーラ・ゾールは29作に出演し、主にテレビドラマや映画で活躍しています。
最初からホテルの雰囲気に不信感を持ち、変わっていくダニーを心配してきます。
それで一族に迎えられたダニーだが、それでも助け出そうとするのです。
やはり、こういう作品では女が活躍するのだが常套で最後まで抵抗してくれます。

サリー(演:セイディー・カッツ)
ホテルの管理人。最初からダニーに対して近親者であっても色目を使う欲求不満の年増女。
セイディー・カッツは33作に出演し、2016年だけでも8作にも出演しています。
その時の為に純血を守っているが、もう性欲が爆発寸前で誰でもいい感じになる。
しかし、当初の目的はダニーであり、彼の為ならばなんでもする危ない年増女でした。

ジャクソン(演:クリス・ジャーヴィス)
ホテルの管理人。すべてを悟っていて、ダニーに対して一族の教えを伝える。
クリス・ジャーヴィスは14作ほどに出演し、テレビドラマやテレビ映画で活躍する。
異形な一族の中でマトモな姿だが、危ない目つきと肩幅は最後まで印象的でした。

ヴィク(演:ロロ・スキナー)
ダニーのバカ友達。ダニーとは大学からの付き合いでなんでも調べたがる。
ロロ・スキナーは7作ほどに出演し、映画やテレビ映画などで活躍しています。
何かと首を突っ込んでいたが、それが災いして豚のように解体されました。

ロッド(演:ビリー・アシュワース)
トニーの弟。新型のカメラでなんでも映すけど、意外にも役に立たなかった。
ビリー・アシュワースにとって本作が映画デビュー作となっています。
驚くぐらい存在感がなかったけど、トニーを助けようとするもトラバサミが命取りに。

チャーリー(演:ハリー・ベルチャー)
ダニーのバカ友達。デブでメガネ。終始に渡ってハッパでラリっている。
ハリー・ベルチャーにとって本作が映画デビュー作となっています。
一番の調子者だと思えば、なぜか最後は英雄的な行動に出るも犬死にする。

ブライアン(演:ジョー・ガミナラ)
ダニーのバカ友達。ビジネスパートナーとして企画書が作れるらしい。
ジョー・ガミナラは5作ほどの出演し、テレビドラマや映画で活躍しています。
ダニーの為に来ているが、恋人に唆されて金欲と性欲を爆発させて二番目に死にます。

ジリアン(演:ロクサーン・パレット)
ダニーのバカ友達。何かと愚痴をこぼしているが、アンティークの鑑定能力を持つ。
ロクサーン・パレットは12作ほどに出演し、テレビドラマや映画で活躍しています。
文句を言いながらもコッソリと値打ちモノを持っていこうとする最初に死ぬビッチでした。

感想

個人的な評価
シリーズとして6作目となった『クライモリ』シリーズです。
まさかそんなに長く続いていると思わなかった。
しかし、過去に全部の作品を鑑賞しているようで、記憶に残らないようなシリーズです。
やっている事はずっと変わらないが、本作は頑張って設定に深みを出そうとしている。
主人公となるダニーは襲われる側ではなく、一族に迎えられる側になります。
ここら辺はマンネリしている状況から脱却を図っているが、浅はかという言葉が似合う。
そもそも、このシリーズに設定の深みは必要ではなく、あまり意味を成していない。
本シリーズは奇形な姿をした山の住民がバカ者たちを惨殺するのが最大の魅力。
ですが、本作は意味のないサスペンスに力を入れたせいで最大の魅力を削いでいます。
もっとグロテスクなスプラッターこそが一番面白いのに、それを削るのは間違っている。
浅いサスペンスで展開する本作は簡単に先が予想できるので、面白味はほとんどない。
主人公も最初から他とは違うし、ヒロインも妙に勘だけは冴えているご都合主義。
だけど、本作を評価したいのは誰も生きて帰る事ができないという点である。
途中までヒロインが生き残りそうになるが、あっさりと殺されたのは評価に値する。
その前に絶対的な余裕のある一族がヒロインに殺されてしまうのは納得できないけど。
予想の範囲内に留めた内容に新鮮味はなく、完全にマンネリ化してしまっている。
もはや、本シリーズは惰性だけで続いている作品だと言えます。