新クライモリ/デッド・フィーバー RE-2574

作品紹介

公開年月  2013/11/15
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ジェレミー・ラヴァーリング
脚本  ジェレミー・ラヴァーリング
製作  ジェームズ・ビドル、ニラ・パーク、ほか
製作国  イギリス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

女子大生のルーシーは二週間前に知り合ったトムが運転する車に乗り、森にあるホテルを目指していた。
だが、看板通りに進んでも同じ道に戻ってしまう中、突然何者かが飛び出してトムはブレーキをかける間もなく轢いてしまう。
瀕死の男はこの森には「ヤツらがいる」と繰り返してトムたちに忠告するのだった。

登場人物&出演者

トム(演:イアン・デ・カーステッカー)
主人公。二週間前に知り合ったルーシーをアイルランドのホテルに誘った。
イアン・デ・カーステッカーは代表作に『リトル・ヴァンパイア』、『フィルス』がある。
アイルランドのホテルに向かうが、看板の通りに車を走らせると同じところ出てしまう。
それを認めずに同じ事を繰り返してしまい、最終的に車を降りて周囲の様子を見る。
基本的に頭が悪くて緊張感がなく、まるで頼りにならない下半身だけで物事を考えるバカ。
マックスの登場で動揺して殺そうするも手首を折られ、排気ガスを吸う仕掛けで窒息死する。

ルーシー(演:アリス・イングラート)
ヒロイン。二週間前に知り合ったトムと一緒にアイルランドにあるホテルに行く。
アリス・イングラートは代表作に『ジンジャーの朝/さよなら、わたしが愛した世界』、『ビューティフル・クリーチャーズ/光と闇に選ばれし者』などがあります。
アイルランドのホテルに向かうも、トムが看板に従って進んでも道が違う事を指摘する。
頑なに道が間違っていないとのんきなトムに苛立ち、誰かの気配を感じて不安を募らせる。
感情的で森について恐怖心を持ち、頼りにならないトムに絶望して泣き崩れてしまう。
最後はマックスの仕掛けでトランクに捕まったトムに排気ガスを吸わせて殺す事になる。

マックス(演:アレン・リーチ)
道に迷っていたトムとルーシーの車に突然乗り込む。トムが彼を轢いて頭から血を流す。
アレン・リーチは代表作に『グランドピアノ/狙われた黒鍵』、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などがあります。
森から抜け出せると豪語し、トムの運転で車を走らせるが堂々巡りになってしまう。
後部座席からルーシーの頭を掴み、ナイフでトムを脅して車を猛スピードで走らせる。
結局は脅しに使ったナイフは持っておらず、トムたちをバカにしてそのまま降りる。
実はトムたちを迷わせ、最後は車を運転するルーシーの前方に立って轢かせるよう挑発した。

感想

個人的な評価

本作は『クライモリ』のタイトルがついているけど、シリーズとは無関係です。
そもそも原題が違うので、いわゆる“やりたい邦題”の一つと言える作品。
製作もアメリカではなくイギリスであり、舞台もアイルランドの森という設定である。
本家の方は突然変異した三兄弟が山を訪れた人間を殺していく物語だが、本作はある意味、邦題通りの『クライモリ』で展開していきます。
基本的に物語は頭の悪い下半身だけ動くトム、終始に渡って感情的なルーシー、途中で乗り込むマックスの三人だけ構成されている。
つまり、本家とは森という共通点以外何もないが、文字通り終盤は暗い森で物語が展開する。
そのせいで何が起きているのか分からず、ただでさえ退屈な内容に拍車をかけました。
とにかく、トムの頭の悪さが致命的で死んでも構わないし、感情的なルーシーはマシに思えても頭も良くないからどうでもいい。
そこにすべてをコントロールするマックスが怪しさ満点で登場して、案の定の本性を現してトムとルーシーを追い込んでいきます。
ただ、マックスの動機がまったく分からず、最後はルーシーが運転する車の前に立ちはだかって轢き殺す事を望むという。
トムはバカ、ルーシーもバカ、マックスもイカれたバカで、救いようにない話しいなった。
邦題はなかなか派手な印象だが、内容は地味で退屈、面白味に欠片もないゴミ映画です。
シリーズを重ねて劣化していく『クライモリ』も大概だが、まだこっちの方が面白いです。
それぐらい本作にいいところがなく、これは誰でも作れるような稚拙な作品でした。