作品紹介
公開年月 | 2014/01/24 |
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ジャンル | ホラー/アクション |
原作 | ケヴィン・グレイヴォー 『アイ・フランケンシュタイン』 |
監督 | スチュアート・ビーティー |
脚本 | スチュアート・ビーティー |
製作 | トム・ローゼンバーグ、リチャード・ライト、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
かつて、ヴィクター・フランケンシュタイン博士によって創造されたモンスターは、やがて悪魔の襲撃に遭遇する。
しかし、神に遣わされた天使の化身ガーゴイルに助けられ、その女王リオノアによってアダムと名付けられる。
地上では長きに渡って悪魔とガーゴイルの全面戦争が繰り広げられており、悪魔はガーゴイルとの戦いに勝利するべくアダムを利用しようとする。
アダムは悪魔にも天使にも与する事なく、独り荒野をさ迷い続け、それから200年の時が経った現代。
人知れず生き長らえていたアダムだったが、ついに悪魔に見つかってしまい、それを機に、己が狙われる真の理由を知ったアダムは自ら戦いの渦中へ身を投じるのだった。
登場人物&出演者
・アダム・フランケンシュタイン(演:アーロン・エッカート)
・ナベリアス王子/チャールズ・ワセックス(演:ビル・ナイ)
・テラ・ウェイド(演:イヴォンヌ・ストラホフスキー)
・リオノア(演:ミランダ・オットー)
・ギデオン(演:ジェイ・コートニー)
感想
個人的な評価
本作のタイトルにもなっているフランケンシュタイン/アダムを演じるのはアーロン・エッカートです。
アーロン・エッカートは多くの作品に出演し、代表作には『ザ・コア』、『ダークナイト』などがあります。
いつもは正義の味方というキャラクターが多いですが、本作ではダークヒーローとして登場しています。
フランケンシュタインの怪物は孤独であるが、本作は更に踏み込んでグラフィック・ノベルの要素が加わっています。
やはり、何者でもないアダムは己の為に生きているけど、次第にダークヒーローという立場になっていきます。
周囲から疎まれる存在であり、自分から好かれようとしないが、徐々に信頼を勝ち取っていく典型的な主人公と言えるだろう。
演じたアーロン・エッカートはまさしく主人公然をしていて、こういう役は本当に似合っています。
アダムを匿うガーゴイルの女王リオノアにはミランダ・オットー、付け狙うナベリアス王子にはビル・ナイがそれぞれ演じています。
ミランダ・オットーは『ロード・オブ・ザ・リング』で有名になり、他に『シン・レッド・ライン』や『宇宙戦争』にも出演しています。
いつもながらミランダ・オットーの瞳孔が開いたような視線は印象的であって、本作でもしっかりと存在感を出しています。
ビル・ナイはイギリスのベテラン俳優であり、『アンダーワールド』シリーズや『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの悪役で有名です。
本作でも悪役として登場していて、さすがは大御所の存在感もあって、悪魔のリーダーにはピッタリでした。
ヒロインとなるのは死者蘇生を研究する科学者のテラを演じるのはイヴォンヌ・ストラホフスキーです。
イヴォンヌ・ストラホフスキーはオーストラリア出身で代表作には『キラー・エリート』、『人生はノー・リターン/僕とオカン、涙の3000マイル』があります。
最初は科学者として登場しますが、アダムと一緒にいる事でただの女になっていく典型的なヒロインになりました。
物語の設定は非常に面白いけど、それは設定だけに終わってしまうぐらい、まったく世界観に活かされていなかったです。
現代にフランケンシュタインが現れるのは面白いし、天使と悪魔が戦っている中に巻き込まれる流れは悪くない。
だけど、肝心のフランケンシュタインは人間を超えた身体能力だけで、普通にケガするのはガッカリした。
何より使っている武器がただの棒という味気なさもガッカリで、せっかくカッコいい雰囲気があるのに武器で台無し。
設定は素晴らしい可能性を秘めているのに、何一つ活かされていないのは逆にスゴイ事じゃないかと思う。
自分勝手な天使と、やられる為に出てきただけの悪魔、気持ちヒロインがいますなど、もっと練るべき要素があると感じた。
『アンダーワールド』も似たような感じだが、こっちはスタイリッシュさに力を入れたおかげでまだマシに思える。
本作は新たなフランケンシュタインの怪物を生み出したけど、それをモノにできていない製作側の実力不足を感じさせる内容でした。