作品紹介
公開年月 | 2019/11/15 |
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ジャンル | ホラー/SF |
原作 | なし |
監督 | タドリー・ジェームズ |
脚本 | サイモン・パーク |
製作 | タドリー・ジェームズ |
製作国 | イギリス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
20XX年、太陽で磁気嵐の爆発が発生し、地球のオゾン層を貫通した太陽内物質が襲来する。
各地に隕石の雨が降り注ぎ、世界は空前の大パニックに陥る中、事態はそれだけで終わらず放射線を浴びた人間のDNAが突然変異してしまう。
異常な攻撃性を持つ感染者が猛烈なスピードで世界各地で広がると、イギリスではジムやスーザンの5人の若者がロンドンを脱出しようとするのだった。
登場人物&出演者
・ジム(演:オリヴァー・パーク)
主人公。アメリカからロンドンにいる親戚へ会いに来ている。友人たちを引き連れている。
オリヴァー・パークは代表作に『Framing Frankie』、『The Dare』などがあります。
カフェのウェイトレスであるスーザンが気になり、行きたい場所を聞いて地図をもらう。
隕石が落ちて感染者が出回ると、ロンドンに詳しいスーザンに付いてなんとか守ろうとする。
スーザンの姉と合流して親戚の家までたどり着くが、感染者がたくさん来て教会に逃げる。
最後は感染者に押し倒されても脱出し、屋上にいたスーザンたちと合流するも感染した。
・スーザン(演:ナタリー・マーティンス)
ヒロイン。ロンドンのカフェでウェイトレスとして働く。どうしても金が必要だという。
ナタリー・マーティンスは代表作に『ザ・ポルターガイスト/悪魔の棲む家』、『A Werewolf in England』などがあります。
声をかけてきたジムが行きたい親戚の家の地図を書いて、姉と電話をして疲れたと話す。
隕石が落ちて感染者が店に入るも介護するが、襲ってくるのでジムたちと出て行った。
無事に姉と合流してジムの親戚の家までたどり着くと、ノンビリと泡風呂に入っていた。
最後は教会に避難するも感染者がいっぱい来て、無線機で連絡を取るも消息不明となる。
・ケイティ(演:ルーシー・サウソール)
ジムと一緒にアメリカからロンドンに来ていた。ベニーとずっとイチャイチャしている。
ルーシー・サウソールは代表作に『Bone Breaker』、『Pinky』などがあります。
常にジムが隣にいて、ブラックプディングの原料を知ってその場で吐いていた。
隕石が落ちて感染者が出回ると、ベニーに気を使わせながらスーザンの後に続いていた。
途中で赤ん坊を見捨てられないという寝言を言うが、感染していてあっさりと見捨てる。
最後は感染したベニーが残り、悲しむまま逃亡するも森で襲われて感染すると見捨てられた。
・ベニー(演:デレク・ネルソン)
ジムと一緒にアメリカからロンドンに来ていた。恋人のケイティとイチャイチャしている。
デレク・ネルソンは代表作に『Werewolves of the Third Reich』、『The Filthy Thirteen』などがあります。
ムードメーカー的な存在で雰囲気をなごませ、ブラックプディングは気に入っていた。
隕石が落ちて感染者が出回ると、ケイティを気にしながらロンドンを知るスーザンに続く。
雑居ビルに入ると油断して感染者に指を食いちぎられ、ケイティに婚約指輪を渡した。
最後は感染している事を知って、ケイティを部屋の外に出して彼女の無事を祈って残った。
・ゲイブ(演:ニコラス・サーモン)
ジムと一緒にアメリカからロンドンに来ていた。身体が一番大きいワリに存在感がほぼなし。
ニコラス・サーモンは本作が長編映画デビュー作となります。
ブラックプディングの原料を知ると、ケイティと同じく吐き出し、食っていたベニーを笑う。
隕石が落ちて感染者が出回ると、アメリカもダメだとラジオで聞いてハッキリと口にする。
立ち寄った雑居ビルで一夜を過ごすが、ドアの向こう側にいた感染者に噛まれてしまう。
最後は雑居ビルを立ち去る際にジムを襲おうとして、スーザンにハンマーの一撃で殺された。
・ニコール(演:ペネロペ・シプリー)
スーザンの姉。病院で働いている。スーザンと仲が良く、両親の面倒を見ている。
ペネロペ・シプリーは代表作に『Woody Island』などがあります。
両親の家に座って泣いていたが、ちょうどやって来たスーザンと再会して喜んでいた。
すでに両親が感染している事を知っていて、見に行こうとしたスーザンを止めた。
ジムの親戚の家まで避難するが、特に何かをするワケじゃなく単なる棒立ち要員となる。
最後は教会で無線機を使おうとして屋上に行き、助かったジムと合流して感染者を見ていた。
・オーウェン(演:ジュリアン・シーガー)
ジムの親戚。ロンドンの郊外に家があって、散歩に出た妻が隕石から感染してしまう。
ジュリアン・シーガーは代表作に『Welcome to Essex』、『フィッシャーマンズ・ソング/コーンウォールから愛をこめて』などがあります。
家までたどり着いたジムたちを褒めていて、安全だとして彼らにお茶を淹れていた。
実は二階に感染した妻を監禁しており、治療できると確信して縛り上げて待とうとした。
感染者たちが家の近くまで来て、妻がいる部屋で散弾銃を取りに行くが噛まれてしまう。
最後は無線機をジムたちに託して、感染が進行しながら感染者たちを引きつけて殺された。
感想
個人的な評価
本作はあの『ディープ・インパクト』とは一切関係ありません。
邦題からして隕石によるパニック映画だと思ったら、まさかの感染系ホラー映画でした。
よく間違えられると思いますが、本作はあくまで「感染系ホラー映画」であって、決して「ゾンビ映画」ではありません。
隕石のCGは非常に安上がりで同じ映像を反転して使い回していて、街が崩壊するシーンも安っぽさが全面的に出ていました。
本作のような隕石からゾンビ化する映画には『アンデッド』があって、こちらの方は正真正銘のゾンビ映画です。
舞台がアメリカじゃなく、イギリスになるから銃撃戦はほぼなく、ハンマーで戦う以外はほとんど逃げていました。
肝心の感染者もオリジナリティがなく、どこかで見たような全力疾走して追いかけてくるだけで深い設定はなさそうです。
物語としても淡々と進んでいて、人間ドラマが取って付けたような誰でも思いつく事を軽く流している感じでした。
仲間が一人ずつ脱落しても最初からその為に揃えたようにしか見えず、なぜか主人公だけが特別な扱いになっています。
一人の感染者で脇役が襲われて確実に感染するが、主人公だけは押し倒されて絶体絶命の状況でも抜け出す不思議な現象が起きます。
ただ、本作の監督は少し捻りを淹れたかったようで、主人公は助かっても実はすでに感染している曖昧な終わり方にしています。
多分だが、他に終わらせるアイデアがなくて、あのような結末をハッキリと描かないオチにしたのだと思います。
隕石によるパニックに迫力がなく、感染者による襲撃の怖さもほぼなく、人間ドラマも希薄で、単純に監督はこういう映画を作りたかっただけの自己満足でした。