ディープ・インフェルノ VD-104

作品紹介

公開年月  2016/01/05
ジャンル  パニック/ホラー
原作  なし
監督  アラスター・オア
脚本  マックス・ロバーツ
製作  マーク・マニュエル、テッド・オニール
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

スコットとその彼女のステフは、大学生活最後の記念にエレナ、チャーリー、トレヴァーら仲間たちとパナマのビーチに旅行で来ていた。
パーティーを楽しむ彼らだったが、スコットが偶然ネットで見つけたジャングルを冒険したいと提案して全員が同意する。
しかし、それを聞いた地元の若者であるフリオに止められるが、スコットたちは聞き入れず禁断の地に足を踏み入れるのだった。

登場人物&出演者

スコット(演:ザカリー・ソエテンガ)
主人公。プログラマー志望。全世界に向けてハメを外す自分たちの動画を撮っている。
ザカリー・ソエテンガは代表作に『A Rabbit’s Trails』、『The Never Daunted』がある。
不景気で仕事が見つからず悩んでいるが、決して父親たちに頼りたくないと決めている。
ハメを外したくて禁じられた場所に仲間を引き連れて、作ったアプリで動画を撮りまくる。
チュパカブラの出現で真っ先に逃げ出し、仲間を置いていく逃げ足の速さがピカイチ。
最後は主人公らしくチュパカブラに殴りかかるも、武装警官の助けでなんとか生還した。

ステフ(演:リンジー・マッケオン)
ヒロイン。スコットの恋人。獣医の大学院に合格。旅行の間は性欲のオバケと化します。
リンジー・マッケオンは代表作に『ジェイソンZ』、『ランド・オブ・ザ・ロスト』がある。
スコットがパナマを楽しむ為にネットサーフィンするが、性欲を爆発させた彼女に無意味。
魔法の滝では邪魔になったチャーリーを追い出して、スコットとイチャイチャする。
チュパカブラの出現で逃げ出している時にスコットの凄まじい逃げ足に付いて行った。
最後は足首を捻ってケガするも、スコットに抱えられて何もしないまま助かる事に。

エレナ(演:ソフィア・パーナス)
スコットの大学仲間。レストランの開店が決まっている。記事として料理が紹介される。
ソフィア・パーナスは代表作に『エイジ・オブ・ザ・ドラゴン』、『オペレーション・ローグ』などがあります。
順調だと思われるレストランの開店だが、雇う側としてチャーリーと微妙な関係になる。
魔法の滝でふざけたチャーリーにキレるが、彼から仲直りのキスでわだかまりを解く。
チュパカブラが出現して逃げる際にはぐれたチャーリーを探そうとして自分もはぐれる。
スコットたちと合流してマスコミのヘリに助けを求めるが、結局は襲われて行方不明になる。

トレヴァー(演:ピアソン・フォーデ)
スコットの大学仲間。軽い性格でスペイン語が堪能。面白くないジョークが欠点。
ピアソン・フォーデは代表作に『ナオミとイーライのキス禁止リスト』などがあります。
店でナンパしたカルメンを気に入り、酒をおごっただけで落としてしまうイケメン。
カルメンとセックスしようするも、何かいると言われて探しに行って彼女が消えてしまう。
スコットたちと合流して助けを呼ぶ為に電波が入る高台に急いだ時にはぐれて襲われる。
チュパカブラの洞窟に連れて来られ、足をケガして逃げ出そうとするも結局は助からない。

チャーリー(演:ジェイミー・アンダーソン)
スコットの大学仲間。エレナのレストランでスペイン料理を作るシェフとなる。
ジェイミー・アンダーソンは代表作に『ザ・スナイパー』、『The Kid』などがあります。
スコットから料理を絶賛されるが、雇われる側で決める事ができない不満を口にする。
魔法の滝でステフに促されて、わだかまりのあったエレナと仲直りのキスをした。
チュパカブラが出現して逃げている途中で懐中電灯を落とし、拾ったら迷子になる。
結局は孤立して他のバカを探すもチュパカブラに襲われて食い殺されてしまう。

カルメン(演:ローラ・ペニュエラ)
スコットたちが飲んでいた店にいた女の子。トレヴァーのナンパに軽く乗ってくれた。
ローラ・ペニュエラは代表作に『Celia』などがあります。
トレヴァーと意気投合して一緒にダンスし、幼馴染みのフリオを紹介してくれた。
禁断の地にスコットたちを連れて行くが、チュパカブラによってさらわれてしまう。

フリオ(演:ジュアンコ・ビリャベルデ)
パナマの地元民。カルメンの幼馴染み。スコットたちにパナマは素晴らしいと豪語する。
ジュアンコ・ビリャベルデは代表作に『Chance』、『Salta』などがあります。
ジャングルの奥地にある滝へ行こうとするスコットたちを真剣な表情で止めた。
しかし、それを聞かずに行ってしまい、なぜか責任を感じてバカ者たちを追っていく。
身の危険を感じてジャングルからいち早く脱出して、武装警官の叔父を頼った。
スコットたちの救出に叔父を駆り出し、最後は自業自得と言いながらも助けたいい人。

感想

個人的な評価

本作は未開地に行ってきたバカ者(若者)たちが未知の怪物に襲われるという作品。
サメ映画にも通じるパターンであるが、序盤はとにかく退屈すぎて眠くなります。
一応は登場人物たちの紹介を含めたシーンだが、地獄のような時間にしか思えない。
なぜなら世間を完全にナメきったバカ者(若者)の軽い発言に深さやメッセージ性がない。
あくまで卒業旅行なので内輪ネタになってしまうが、今後の展開に必要な土台になってくる。
これを面白く演出しているならいいが、教科書通りすぎて意外性はほぼゼロである。
ようやく作品が始まって30分で本題に突入するが、ここから一気に個性が失われます。
それまで築いた土台がウソのようにいらない登場人物から順番に消えていきます。
これはモンスター映画の王道パターンだが、その過程の描写があまりにもクソでした。
真っ暗な中で懐中電灯の光だけしかなく、そこに怪物の叫び声が聞こえ、逃げ出した瞬間からカメラの手ブレが凄まじい。
ただでさえ、真っ暗で何も見えない状態なのに、手ブレで更に見えづらくなって、一気に鑑賞する気持ちを削いでいる。
カメラの手ブレ演出というのは常套手段として使われるが、個人的にクソとしか言えない演出方法だと思っています。
それで安易に臨場感の言い訳として、雑な部分をごまかす演出にしか見えません。
真っ暗で手ブレの画面で誰が怖いと思うのか、監督はこれが最高の演出だと思ったのか、所詮は三流のやる事です。
そもそもバカ者たちはダメだと言われている場所に行って殺されているのだから、自業自得の何モノでもない。
だから彼らが殺されても同情の余地はなく、逆に助かった方が納得できないという展開。
あとは安易に登場させられたチュパカブラだが、その造形や設定が適当すぎて萎えてしまう。
パッケージには何匹も登場しているが、実際に一匹だけが襲っているという感じです。
しかも、体はあまり大きくないし、強そうに見えないのに体の大きなバカ者たちが意図も簡単に殺されていきます。
本作のオリジナリティとしてSNSを使っているが、これはほとんど意味を成していない。
製作側は現代的な要素を取り入れてみたものの、上手い扱い方ができず中途半端な活用法しか見出せなかった。
扱いきれない演出を使えないならば、もっと別のところで力を入れた方がいいと感じました。