作品紹介
公開年月 | 2016/04/02 |
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ジャンル | パニック/エロティック |
原作 | なし |
監督 | ジム・ウィノースキー |
脚本 | ウィリアム・デヴァー、ジム・ウィノースキー |
製作 | ラファエル・ディアス=ワグナー、トニー・ランデル、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
アーカンソー州で服役中の女囚たちを乗せた護送車が道路で立ち往生する故障車を助ける為に停車する。
だが、故障車の持ち主であるハニーは護送車に乗っていた同性の恋人アニタを含む女囚たちを脱獄させてしまう。
ハニーと脱走した女囚たちは密林地帯へ逃げ込むが、そこには油井爆破事故の影響で蘇った古代サメの大群がいる場所だった。
登場人物&出演者
・カール(演:ジョン・キャラハン)
アーカンソー州矯正局の刑務官。新人のマイクも知らない場所へ女囚たちを労働させる。
ジョン・キャラハンは代表作に『ダイナクロコvsスーパーゲイター』、『eCupid』がある。
事なかれ主義でハニーがアニタたちを脱獄させる時、抵抗もせず為すがままに何もしない。
ハニーやアニタの中途半端な計画に嫌気が差したミシェルによって解放される。
一行を連れて脱出するべく洞窟へ逃げて、率先して指示を出しつつハニーとアニタを牽制。
最後は戦友となったミシェルを見逃し、遅れてやって来たケンドラたちに助け出される。
・ハニー(演:ドミニク・スウェイン)
女囚を連れたカールやマイクの前で車が故障したのを装い、アニタたちを脱獄させる。
ドミニク・スウェインは代表作に『フェイス/オフ』、『エクスペンダブルズ・ミッション』などがあります。
基本的にずっとイライラしていて、アニタ以外は銃口を突き付けて命令するクソ女。
カールが指示を出すようになってから大人しくなり、逆に彼の行動力に納得する事に。
最後はアニタの意味不明な発狂で道連れになるも、なぜか無傷で生きていました。
・ケンドラ・パターソン(演:トレイシー・ローズ)
女性刑事。当初は強盗犯を追って湿地帯で捜査をするも森の中でバラバラ死体を見つける。
トレイシー・ローズは代表作に『アンダーワールド』、『ブレイド』などがあります。
部下のアダムとともに捜査をしていて、女囚たちが脱獄を知ってそっちに捜査を切り替える。
一足も遅すぎる追跡でのんびりしていると、車が古代サメに襲撃されるも正体は分からず。
結局、最後まで何に襲われたのかよく分からないまま、洞窟から出てきたカールを保護する。
・アダム(演:コーリー・ランディス)
刑事。地元の人間。上司のケンドラを「ボス」と呼んで、ご機嫌を取る優秀な部下。
コーリー・ランディスは代表作に『コクーン・プラネット』、『ダイナクロコvsスーパーゲイター』などがあります。
森の中で見つけたバラバラ死体を見てショックを受け、その後もしばらく引きずる。
何かと先輩面をするケンドラに従い、時にはタブレットを使って捜査もしていく。
一足も二足も遅い捜査のせいでサメの正体が分からないままカールを見つけて保護する。
・サラ・メイソン(演:スカイ・マクドナルド)
女囚。加重暴行、武装強盗、公務執行妨害。巨乳。何かとミシェルを小バカにする。
スカイ・マクドナルドは代表作に『The Bet』、『Stalked by My Mother』などがあります。
ミシェルと取っ組み合いのケンカをして、顔面にパンチを食らうも仲良くホットタブに入る。
爽やかな朝で川辺の森林浴を楽しむが、土の中かを泳ぐ古代サメによって食い千切られる。
・ミシェル・アキーラ(演:クリスティーン・ヌエン)
女囚。海賊版ビデオ販売、州外逃亡。アジア系。何かとサラを衝突する。実は子供がいる。
クリスティーン・ヌエンは代表作に『アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツ』、『ザ・ヴィジランテ/世界最強の私設軍隊』などがあります。
ハニーによって脱獄に成功するが、彼女のやり方が気に食わず、賛同しないまま同行する。
偉そうにしているハニーやアニタに嫌悪感を持ち、途中から彼女たちの命令を無視する。
余計な事をしたハニーたちに苛立ち、ついにカールを解放して立場を逆転させる。
最後には本作のヒロインのような立ち回りで、カールが見逃して子供の元へ戻った。
・シャノン・ヘイスティングス(演:エイミー・ホルト)
女囚。脅迫及び暴行。スタイルと容姿は抜群。服役中でもダイエットでスタイル維持をする。
エイミー・ホルトは代表作に『ダイナクロコvsスーパーゲイター』、『A Doggone Christmas』などがあります。
ミシェルと気が合っていて、同様にハニーやアニタの態度に最悪の事を想定している。
町で一番の美人でアメフトのエースだった恋人を持つなど、理想的な生活を送っていた。
しかし、恋人のDVが酷く、精神的に追いつめられていたが、そこにジョンが登場。
なぜか意味のないロマンスを繰り広げ、最後は流れ弾で死ぬという雑な扱いであった。
・アニタ・コナーズ(演:シンディ・ルーカス)
女囚。売春及び薬物の密売。オバケメイクで豊胸。顔が本作で一番のブサイク。
シンディ・ルーカスは代表作に『ピラナコンダ』、『Scumbag』などがあります。
恋人であるハニーによって脱獄し、カールや女囚との立場が逆転して余裕をぶちかます。
そんな態度にミシェルが嫌気が差し裏切られると、完全なる空気キャラになります。
クライマックスでは発狂して銃を乱射し、シャノンを殺すも古代サメの食われてしまう。
・サマンサ・パインズ(演:タビスタ・マリエ)
女囚。薬物の密売及び所持。早速と穴掘りを始めるが、早々にガラス片でケガをする。
タビスタ・マリエは本作が長編映画デビュー作となっています。
血を洗い流す為に川へ行くが、勢いよく来た古代サメを見て諦めた瞬間に食われる。
・マイク(演:セラフィン・ファルコン)
アーカンソー州矯正局の新人刑務官。遠く離れた湿地で女囚たちに野外作業に同行する。
セラフィン・ファルコンは代表作に『トランスポーター2』などがあります。
アニタの恋人ハニーが脱獄をさせると、隙を見て逃げ出すも古代サメの餌食になる。
・オービル教授(演:クリス・デ・クリストファー)
地質学者。アーカンソー破砕会社が爆破している事を知って調査に来た。
クリス・デ・クリストファーは代表作に『ピラナコンダ』、『アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツ』などがあります。
途中でミシェルたちがいる隠れ家に来てしまい、古代サメについて解説した。
隠れ家から脱出する際に足をくじいて、ジョンが犠牲になるも悲しむ様子なく逃げる。
洞窟に逃げ込んでようやく危険から脱出できると思った時にあっさりと食われる。
・ジョン(演:オスカー・デ・ローサ)
オービル教授の助手。オービル博士とともに現地調査するも古代サメに遭遇する。
オスカー・デ・ローサは代表作に『Hoke』などがあります。
避難した場所は女囚たちの隠れ家だったが、その中で美人なシャノンと恋に落ちる。
なんかと隠れ家から脱出するが、足をくじいた教授を助けるべく自己犠牲を選ぶ。
感想
個人的な評価
サメ映画はどんなサブジャンルでも親和性を発揮する高い汎用性を持つジャンル。
昔からゾンビ映画が代表格だったが、近年ではサメ映画の目覚ましい進撃が目立ちます。
そんな本作はサブタイトルがもの凄くB級映画臭くて個人的に大好きです。
普通なら“シャーク・プリズン”だけで済ますが、本作には“鮫地獄女囚大脱獄”という昭和感が堪りません。
さて、タイトルから本作の内容を連想すると、脱獄した女囚たちが行き着いた先にサメの大群が待ち受けていた。
せっかく脱獄したのにそれはないとブチ切れる女囚たちは、サメの大群に戦いを挑む。
そんな分かりやすいB級映画だと思っていたが、どうやら本作はかなり違った内容でした。
確かに女囚たちは脱獄をするけど、この「脱獄」という表現が微妙に違うと感じます。
そもそも、女囚たちは穴掘りの野外作業をするけど、その目的は一切語られない。
なので、穴掘りの意味合いはなく、単純に舞台をサメがいるところに移す為の強引すぎる口実に過ぎなかったです。
だから終始に渡って違和感を覚えたのはそれだと気づくと、本作は基本的に物語の整合性など最初から考えていない事が分かる。
女囚たちはバッチリメイクしていて、ピアス、ネイルもして、着ているタンクトップもさっきビニールから取り出した新品。
どこからどう見ても女囚には見えないのはご愛敬だが、それを見張っている体制がガバガバすぎて目を疑いました。
そんなガバガバなシステムの責任者であるジジイ刑務官は、貫禄があって、終始に渡って事なかれ主義の落ち着いた態度はなかなか良かった。
一方で女囚の方では、オバケメイクの豊胸、巨乳だけが取り柄、アジアン、美人、あとはオマケという構成でした。
その中でオバケメイクの豊胸は、同性の恋人である赤毛ビッチによって脱獄させられる。
なぜかついでに他の女囚も連れて行き、ジジイ刑務官は保険の為に連れ回す事になる。
オバケメイクの豊胸はほとんど空気キャラで、その代わり赤毛ビッチはずっとイライラしていて、観ているこっちもイライラしてくる。
もう一方で女刑事と部下のサイドストーリーがあるけど、ハッキリ言って、こっちの方はバッサリ切ってもストーリーに支障がありません。
つまり、そのサイドストーリーはテンポを悪くするし、古代サメを倒すどころか、ハッキリと見ていないという意味のないキャラクターでした。
なんだかんだしているうちに、古代サメが女囚たちがいる隠れ家に迫り、ここでアジアンがジジイ刑務官を解放してみんなで脱出する。
もはや、タイトルの原型も留めていないグダグダなストーリーになるけど、ジジイ刑務官が主人公となり、アジアンがヒロインとなりました。
そういう流れになるならば、まず女刑事と部下のサイドストーリーはいらないです。
次にアジアンをもっと全面的に出して、ジジイ刑務官も早く活躍させないとダメだった。
赤毛ビッチはまだ銃の腕があるからいいけど、美人は存在がいらない、オバケメイクもいらなかったです。
それなのに、オバケメイクがクレジットで最初に名前が出るので、クライマックスで存在感を出そうとした結果、意味不明な発狂をするというオチ。
なぜ素直に作らなかったのか疑問を持ちますし、せっかく個性豊かなキャラクターがいるのだから、もっと活かすべきでした。
ここら辺は脚本の稚拙さ、監督のヘタクソ加減が悪目立ちしてしまったと思います。
古代サメが地中を泳ぐのは『ビーチ・シャーク』ですでに見ているので、新鮮味がなく、そもそも設定を活かしていないので全体的に微妙でした。