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ドクター・ストレンジ MY-265

ドクター・ストレンジ MY-265

作品紹介

公開年月  2016/11/04
ジャンル  ファンタジー/アクション
原作  スタン・リー(原作)、スティーヴ・デッコ(作画)

『ドクター・ストレンジ』

監督  スコット・デリクソン
脚本  スコット・デリクソン、ジョン・スペイツ、ほか
製作  ケヴィン・ファイギ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入ブルーレイ

あらすじ

ニューヨークの病院で働く天才外科医のスティーヴン・ストレンジはある日、交通事故に遭い、両手に外科医として致命的な負傷をしてしまう。
一瞬にしてその輝かしいキャリアを失ったストレンジは、あらゆる治療法を試し、最後はカトマンズの修行場カマー・タージにたどり着く。
そこで神秘の力を操る指導者エンシェント・ワンと巡り合ったストレンジは、未知なる世界を目の当たりにして弟子入りを志願する。
そして、過酷な修行の末に魔術師として生まれ変わったストレンジだが、彼の前に闇の魔術師カエシリウスが世界を破滅に導こうとするのだった。

登場人物&出演者

スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ(演:ベネディクト・カンバーバッチ)
主人公。天才的な手腕を持つ外科医。高い知性とユーモアを持つが、傲慢さが欠点である。
ベネディクト・カンバーバッチは近年の出演作に『マイティ・ソー/バトルロイヤル』、『ズーランダーNo.2』などがあります。
神経外科医として天才的な腕を持っているが、その技術は名声の為だけに使っていた。
常に他人を見下すが、両手を失って見放さなかったクリスティーンにすら暴言を吐いたクズ。
両手を取り戻す為にカマー・タージへやって来て、エンシェント・ワンの教えで改心する。
それまで自分の事しか見えていなかった男が己を捨てて他人の為に戦う姿は素晴らしい。

モルド(演:キウェテル・イジョフォー)
エンシェント・ワンが信頼する弟子の一人。弟子入りした当初は傲慢で礼儀知らずであった。
キウェテル・イジョフォーは代表作に『2012』、『それでも夜は明ける』などがあります。
長年の修行で己の悪魔を押さえ込む術を知り、エンシェント・ワンの信頼する弟子へ。
救いを求めるストレンジを発見し、彼をカマー・タージに出迎える役目を担った。
妄信的にエンシェント・ワンを信じていたが、闇の力を利用していた事を知って落胆する。
その結果、エンシェント・ワンの遺志を引き継いだドクター・ストレンジと袂を分かつ。

クリスティーン・パーマー(演:レイチェル・マクアダムス)
ヒロイン。スティーヴンの同僚で一時は恋人だった。救命救急センターの担当医。
レイチェル・マクアダムスは代表作に『きみに読む物語』、『シャーロック・ホームズ』シリーズなどがあります。
過去にスティーヴンと付き合っていたが、彼の傲慢さから別れるも現在は良き友人。
スティーヴンが両手を失い、治療の為に奔走している傍らで支えていたが彼の失言で去る。
その後、エンシェント・ワンの元で修行した彼が改心し、以前のような関係に戻る。

ウォン(演:ベネディクト・ウォン)
エンシェント・ワンの蔵書室を管理するアジア系の男。一切笑わず冗談も通じない。
ベネディクト・ウォンは近年の出演作に『オデッセイ』、『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』などがあります。
実は最新の音楽を聴きながら仕事をしていたが、それは誰にも言っていない。
スティーヴンが勝手に時間魔法を使った事で自然の摂理を壊したとして激しくキレる。
ドルマムゥから守るサンクタムの一つ、香港を守護していたが呆気なく倒れる事に。
そこへドクター・ストレンジが時間魔法で元に戻すと、それを知って大いに賛同する。

ルシアン/ストロング・ゼロッツ(演:スコット・アドキンス)
カエシリウスの部下。カエシリウスの部下としてドルマムゥの力を授けられる。
スコット・アドキンスは近年の出演作に『ハード・ターゲット2/ファイティング・プライド』、『ジャーヘッド3/撃砕』などがあります。
まだ魔法の力が上手く使えないスティーヴンを苦しめるも浮遊マントに邪魔される。
アストラル体となってスティーヴンを追いつめるも、除細動器との連動で倒されてしまう。

カエシリウス(演:マッツ・ミケルセン)
悪役。かつてエンシェント・ワンの弟子だった。エンシェント・ワンの秘密を知る。
マッツ・ミケルセンは近年の出演作に『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、『メン&チキン』などがあります。
偽善者だと知ったエンシェント・ワンに反旗を翻し、禁断の儀式を敢行して力を手にする。
その思想は世界の支配ではなく、全員に平等な永遠の命と理想郷を与えるというモノ。
明らかにやり方が間違っていて思想もぶっ飛んでいるせいで本作ではキチガイ扱い。
ただ、言いたい事は分かるし、何よりエンシェント・ワンを許さない理由も納得ができる。
結局は、彼も世界の為と言いながらも自分が永遠の命が欲しいだけの残念な方でした。

エンシェント・ワン(演:ティルダ・スウィントン)
カマー・タージの主で“ソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)”の称号を持つ偉大な人物。
ティルダ・スウィントンは近年の出演作に『ヘイル・シーザー!』、『胸騒ぎのシチリア』などがあります。
感情は一切ないが、やって来たスティーヴンに対して才能を感じて魔法を教える事になる。
年齢不詳だが、その秘密をスティーヴンが知る事によってモルドたちから疑われる事に。
カエシリウスと直接対決した際には彼の部下たち相手でも一歩も引かないが最後は油断する。
結局は自身も死期を悟っており、避けられない事だと知ってスティーヴンに託した。

感想

個人的な評価

アメコミ原作映画の二大巨頭であるマーベルとDCコミックス。
先に実写映画化で成功を収めたのはDCコミックスだったが、近年ではディズニーと手を組んだマーベルが圧倒的な差を付けています。
マーベル・スタジオズとディズニーが展開する“マーベル・シネマティック・ユニバース”はまだまだ面白さが加速していきます。
そして、ついにマーベルを代表する最後の大物がついに初の実写映画化をされました。
それが本作であり、個人的にどのような内容になるのか、一番気になっていました。
これまで『アイアンマン』、『キャプテン・アメリカ』などの分かりやすい構図を見せてきたスーパーヒーローたち。
しかし、本作は肉体ではなく精神がすべてを支配する魔法が中心となるスーパーヒーロー。
完全なるファンタジーの本作をどうやって万人向けに作っていくのか楽しみでした。
魔法と言ってしまうと、どうしても古来からある杖をかざして呪文を唱える『ハリー・ポッター』を連想するだろう。
ですが、本作はそのようなイメージとは違って、古いけど新しい表現に挑戦しています。
これまで実写映画化されなかった理由として、映像化の難しさだったと思います。
本作を観れば一目瞭然だろうが、近代の映像技術を使って初めて実現できる演出である。
あのような複雑かつ幾何学で魅力的な変化に富んだ映像は今だから実現できるだろう。
本作はこれまでのMCUシリーズとは違った新たな世界を魅せてくれています。
原作のドクター・ストレンジは偉大な人物で、アイアンマンやキャプテン・アメリカですらたどり着けない境地まで見えている。
絶大な力を持つ魔法でなんでもできるからこそ、何もしないのがドクター・ストレンジだが、本作では彼の挫折と誕生を描いています。
魔法というと、同じマーベルではマイティ・ソーが近い要素を持つが、本作では更に一歩先へ行った物語となっています。
それが“多元宇宙”というマーベルにとって切っても切り離せない要素を持ち出しています。
アイアンマンやキャプテン・アメリカがいる世界は唯一無二ではなく、ドクター・ストレンジが示す多元宇宙の上にある一つに過ぎないという事です。
現実でも多元宇宙について論争されているが、一足先にアメコミで題材として使われている。
そのカギを持つのが後に“ソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)”になるドクター・ストレンジなのです。
では、本作でドクター・ストレンジを演じたベネディクト・カンバーバッチだが、これはハマリ役としか言えないでしょう。
元から高い実力を持っているベネディクト・カンバーバッチだが、天才ゆえに傲慢な男を見事に演じきっています。
本作ではまだ未熟であるが、これから原作でドクター・ストレンジが持つ圧倒的な存在感をまとうのか非常に楽しみである。
更に将来のライバルとなるモルドを演じるキウェテル・イジョフォーも、最初と最後では考え方が別人になっていく過程も見どころである。
他のマーベル作品と同様に一作目は主人公と世界観の紹介となっているが、今後はMCUシリーズに大きな影響を与えるのは間違えないでしょう。
あとはドクター・ストレンジはどのように関わっていくのか、非常に楽しみでもあります。

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