インデペンデンス・デイ2019 RE-3137

作品紹介

公開年月  2019/02/17
ジャンル  SF/アクション
原作  ポール・ダドブリッジ、サイモン・ピアース 『Horizon』
監督  ポール・ダドブリッジ、サイモン・ピアース
脚本  ポール・ダドブリッジ、サイモン・ピアース
製作  ポール・ダドブリッジ、サイモン・ピアース
製作国  イギリス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

宇宙人による地球侵略が開始されると、イギリスのブリストル上空に巨大UFOがやって来る。
空軍の攻撃がまったく通じない中、スティーヴンは家族とパニックに陥る無法地帯と化した街から郊外の農場へ避難する。
そこでスティーヴンたちはコールリッジという謎の男に出会うと、彼は160年前に宇宙人に拉致され、警告の為に地球へ帰還したと話すのだった。

登場人物&出演者

スティーヴン(演:ポール・トンキン)
主人公。クズ。アルコール中毒で妹たちから嫌われている。信仰もすべて捨て去っている。
ポール・トンキンは代表作に『The Hounds』、『AmStarDam』などがあります。
なぜかキャリアーウーマンのニコールと付き合っていて、唯一慕ってくれるダンと行動する。
宇宙人の侵略を目撃すると、クズ設定を忘れて家族思いの兄になってみんなを集めていく。
コールリッジの言葉をなんとか信じると、侵略する宇宙人を止めるべく爆弾を仕掛けに行く。
最後は手動でしかできないと分かり、宇宙船を爆破するべくダンを説得して犠牲となった。

ニコール(演:ケイト・デイヴィーズ)
ヒロイン。スティーヴンの恋人。経営企画部の部長でブランド物が大好きでプライドが高い。
ケイト・デイヴィーズは代表作に『インターセプター/地底迷宮のデスレース』、『カニバル・レザーフェイス』などがあります。
なぜかクズなスティーヴンと付き合っているが、マトモな事を言う彼に酔っているか聞く。
宇宙人の侵略を目撃すると、上空の理解できない事よりもバッグを盗まれた事に腹を立てる。
途中で悪巧みをする政府の人間に捕まるが、味方の軍人に助けられてスティーヴンの元へ。
最後は侵略する宇宙人の船を爆破するスティーヴンを見送り、彼のおかげで助かった。

ダン(演:サイモン・ピアース)
スティーヴンの弟。兄弟の中で唯一兄と一緒に行動している。過去に誘拐された経験を持つ。
サイモン・ピアースは代表作に『Framing Frankie』、『Dark Vision』などがあります。
宇宙人の侵略を目撃すると、兄の的確な指示に従って行動して状況を理解しようとしていた。
侵略する宇宙人に掠われ何かに感染させられ、やがて来る彼らの忠実な兵士になる事が判明。
同じく感染した人間に襲われるが、力を発揮して足止めし、ニコールにトドメをさせた。
最後は侵略する宇宙人の船を爆破するスティーヴンを見送り、彼のおかげで助かった。

クロエ(演:アリシア・アンセル)
ダンの恋人。ウェイトレス。スティーヴンやニコールとはそれなりに上手くやっている。
アリシア・アンセルは代表作に『The Anarchist’s Birthday』、『MERCS Movie』がある。
宇宙人の侵略を目撃すると、誰よりもヒステリックになって感情をみんなにぶつけていた。
スーパーでの爆発に巻き込まれるが、負傷したダンを実家まで連れて行って治療をした。
ダンがスティーヴンたちを探しに行くと決めると、一緒に付いて行く強い意志を見せつける。
最後は侵略する宇宙人の船を爆破するスティーヴンを見送り、彼のおかげで助かった。

ケイティ(演:ケシー・バートレット)
スティーヴンたちの末妹。クズなスティーヴンを嫌って悪い仲間と一緒に行動をしていた。
ケシー・バートレットは本作が長編映画デビュー作となります。
宇宙人の侵略を目撃すると、スティーヴンが来て最初は拒否するも結局は彼に付いて行った。
その後はずっと棒立ち要員として活躍し、農場に着いてからなぜか髪の毛を切っていた。
最後はコールリッジと宇宙人の侵略を止めるスティーヴンたちを見送るだけとなった。

サラ(演:カサンドラ・チャーリック)
スティーヴンの妹。ケイティと同じようにスティーヴンを嫌い、二度と話さないと主張する。
カサンドラ・チャーリックは本作が長編映画デビュー作となります。
倒れていたところを軍人に助けられ、スティーヴンに会うと宇宙人の襲来を知らずにいた。
スティーヴンから状況を説明されるとようやく理解するが、彼に対する不快感を示したまま。
最後は落ち合う農場に向かう道中で事故に遭い、探しに来ていたダンたちに遺体で見つかる。

コールリッジ(演:ダン・ウィンター)
160年前の考古学者。教会の地下を調べていた時に宇宙人の偵察機を発見し部品を持ち帰る。
ダン・ウィンターは本作が長編映画デビュー作となります。
不妊症に悩む妻をなんとか励ましながら、考古学の仲間に地球外の物を見せようとした。
地球人を助けようとする宇宙人の船に200年近く乗り、予定よりも早く地上へ降り立つ事に。
スティーヴンを説得して偵察機の部品を手に入れ、侵略する宇宙船の爆破する算段を立てる。
最後は侵略する宇宙人の兵士に攻撃され、爆破をスティーヴンに任せる事となった。

感想

個人的な評価

本作は毎年のように出ている『インデペンデンス・デイ』シリーズで、ローランド・エメリッヒ監督の作品とは関係ありません。
配給を務めているのはアルバトロスフィルムですが、このシリーズは繋がりはなく勝手にシリーズ化しているだけです。
どうやら本作はイギリスで2015年から放映されていたテレビドラマシリーズが原作らしい。
イギリス映画なので派手な演出はほとんどなく、銃撃戦ではCGによる発砲で安っぽさを更に際立たせています。
元々は低予算のテレビドラマなので、会話劇が物語のほとんどを占めており、その為に色々と話しを広げています。
これはテレビドラマならば納得できますが、2時間ほどの映画で風呂敷を広げすぎているような感じでした。
こういう作品というのは90分までが許容範囲であるが、残念ながら本作は120分を超えます。
肝心の会話劇は面白味が一切なく、あくまで状況説明や登場人物の設定しかなく、当然のように退屈なのは言うまでもない。
単純な物語にすればいいけど、テレビドラマの変なクセが付いているせいで色々と製作側は詰め込みたくなったようです。
何より主人公が四人兄弟という設定は無意味であり、二人の妹なんて棒立ち要員でムダな尺を使っていただけでした。
これもテレビドラマからの流れで登場させているだろうが、観ていない人にとっては不必要なエピソードにしか感じません。
色々と物語を長引かせているワリにラストでの解決があっさりしていて、それまで2時間近く耐えた人の期待を見事に裏切る結末でした。
どうせ呆気ないラストしか描けないならば、登場人物を半分まで減らして、内容も切り詰めて単純にした方がまだマシに思える。
一応、テレビドラマがあるからストーリーは破綻していないが、映画の作り方を知らないテレビドラマ製作者が作った拷問のような作品でした。