作品紹介
公開年月 | 2018/10/05 |
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ジャンル | コメディ/アクション |
原作 | なし |
監督 | デヴィッド・カー |
脚本 | ウィリアム・デイヴィス |
製作 | ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、ほか |
製作国 | イギリス、フランス、アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
何者かのサイバー攻撃によってイギリスの秘密情報部「MI7」の現役スパイ全員の情報が漏洩し、活動停止に追い込まれる。
そこで最後の頼みの綱として、すでに現役を引退していたジョニー・イングリッシュが呼び戻されて犯人探しのミッションを下される。
早速かつての相棒ボフを呼び出し、犯人追跡に乗り出すジョニーだが、アナログ時代しか知らない彼はデジタル・テクノロジーに悪戦苦闘するのだった。
登場人物&出演者
・ジョニー・イングリッシュ(演:ローワン・アトキンソン)
主人公。すでに現役を引退していたエージェント。現在は小学校の教師として勤めている。
ローワン・アトキンソンは近年の出演作に『レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー』、『ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬』などがあります。
MI7がサイバー攻撃を受けてしまい、現役のエージェントが使えずに現場へ呼び戻された。
デジタル・テクノロジーが攻撃を受けたとして、あくまでアナログな道具を使っていく。
証拠があったスマホを取り違えてしまい、イギリス首相に別の動画を見せて解任させられる。
最後はアナログな方法でヴォルタに対処し、油断した彼を逮捕して英国の英雄となった。
・ボフ(演:ベン・ミラー)
引退したジョニー・イングリッシュのかつての相棒。未だにMI7に属するも窓際族である。
ベン・ミラーは代表作に『プリティ・ガール』、『海賊じいちゃんの贈りもの』があります。
ジョニーが任務に復帰すると、サイバー攻撃を仕掛けている犯人を一緒に探す事となる。
実はジョニーがMI7を離れていた間、イギリス海軍の原子力潜水艦の艦長と結婚していた。
あくまでジョニーの命令に従っている為、問題が起きると一緒に現場から逃げ出していく。
最後はアナログな対処方法を使うジョニーに付いていき、見事にヴォルタを逮捕できた。
・オフィーリア・ブリトーヴァ(演:オルガ・キュリレンコ)
サイバー攻撃の発信源であるドット・カム号に乗っていた謎の美女。ロシア出身のスパイ。
オルガ・キュリレンコは近年の出演作に『ドンキホーテを殺した男』、『ザ・ミスト』などがあります。
船を調べにやって来たジョニーたちを見つけるが、殺す事はせずに彼から情報を引き出す。
上層部からの命令で用なしとなったジョニーの抹殺を下されるが、何度も失敗してしまう。
2年にも渡って潜入していたが、最初からバレていて、ジョニーの為に協力をしていた。
最後はヘリで逃げるヴォルタを止めるタブレットを使い、ジョニーが投げて気絶させて解決。
・リディア(演:ヴィッキー・ペッパーダイン)
イギリス海軍の原子力潜水艦の艦長。ジョニーがMI7を離れていた間にボフと結婚していた。
ヴィッキー・ペッパーダインは代表作に『グッバイ・クリストファー・ロビン』、『レイチェル』などがあります。
G12での退屈な護衛を任命されていたが、任務を解任された夫の為に協力を惜しまなかった。
最後はヴォルタのサイバー攻撃でミサイル発射の命令が出て、結果的に阻止する事ができた。
・P(演:マシュー・ビアード)
MI7であらゆる道具を担当している若きエージェント。デジタル世代で銃とは無縁である。
マシュー・ビアードは代表作に『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』、『エリザベス∞エクスペリメント』などがあります。
新たな任務に就いたジョニーの為に最新鋭の道具を用意するが、アナログを要求される。
最後はジョニーの無茶な要求にも旧式の道具を用意し、ヴォルタの屋敷を3Dで再現させた。
・ペガサス(演:アダム・ジェームズ)
MI7の部長。イギリスがサイバー攻撃を受けている事をイギリス首相に伝えて対応を求める。
アダム・ジェームズは代表作に『バンド・オブ・ブラザース』、『サスペリア・テルザ/最後の魔女』などがあります。
現役のエージェントたちは素性がバレている状態で、引退した者を使うと提案をしていた。
ジョニーに任務を下し、相棒のボフを現場に復帰させると、イギリスの命運を彼らに託した。
何度も街中で騒動を起こすジョニーを報告書に書き、イギリス首相がキレて解任させる。
最後はアナログなやり方でヴォルタを倒し、イギリス首相と同じくジョニーを認めた。
・イギリス首相(演:エマ・トンプソン)
首相として忙しい日々を過ごす。ワインボトル2本飲んで、睡眠薬でようやく眠れる状況。
エマ・トンプソンは近年の出演作に『マイヤーウィッツ家の人々』、『美女と野獣/2017年版』などがあります。
一週間後に初のホストを務める「G12」でMI7の情報が抜かれ、対応に追われる事になる。
なんとかシステムの復旧をするべく、IT長者で大富豪のヴォルタと連携しようと結託する。
ジョニーが確固たる証拠があると見せるも違っていて、烈火の如くブチ切れて解任させる。
最後はヴォルタの暴走をようやく知り、ジョニーが正しいとして英国の英雄だと讃えた。
・ジェイソン・ヴォルタ(演:ジェイク・レイシー)
アメリカのシリコンバレーを拠点にするIT長者で大富豪。独自のアルゴリズムを使っている。
ジェイク・レイシーは代表作に『キャロル』、『ランペイジ/巨獣大乱闘』などがあります。
サイバー攻撃を受けていたイギリス首相に呼び出され、スマホ一つですぐに解決してみせる。
それによってイギリス首相の信頼を得るが、ジョニーの捜査で真犯人だと判明してしまう。
世界を破滅させ、インターネットの破壊を目論む計画をG12で代々に見せて協力者を仰いだ。
最後はジョニーのアナログな対処方法に油断してしまい、気絶させられた逮捕された。
感想
個人的な評価
本作はテレビドラマや映画などを中心に活躍してきたデヴィッド・カーが映画監督のデビュー作となります。
この作品はシリーズとして第3作目であり、前作から7年が経過しての続編となります。
ローワン・アトキンソンは64歳を迎えているが、まだまだ現役のコメディアンとして映画やテレビで活躍しています。
やはり、『Mr.ビーン』のイメージが強いけど、このシリーズではそのキャラクターを使いつつ『007』のパロディとして成功させています。
現在はテレビドラマで警視を演じているが、今回は久々の続編で相変わらずのローワン・アトキンソン節が炸裂していました。
『Mr.ビーン』で度々魅せていたギャグもしっかりと取り入れ、更にデジタルな情勢の中でアナログで対抗するストーリーは単純に面白いです。
いつもドジを踏むジョニー・イングリッシュだが、そこには当然のように悪意はありません。
結果的に大騒ぎを起こすが、ケガ人を出さないけど火消し役となる上司たちから呆れる。
イギリス首相を演じたエマ・トンプソンのブチ切れぶりもなかなか良く、とぼけるジョニーとの相性は良かったと思います。
そして、イギリスの伝統とも言えるシャーロック・ホームズがいれば、相棒のワトソンがいるように、本作のボフは良い女房役をしていた。
特にラストでプレートアーマーを着て、歩きにくそうなジョニーの為に地面のゴミを片付ける姿は素晴らしかったです。
大騒ぎを起こしながらも、結果的に世界を救うシリーズのパターンも健在で、思い切った爆破は良かったです。
本作のテーマで伝えたいアナログの大切さ、デジタルの脆さもしっかりと描いている点でも納得する展開でした。
スパイ映画の様々な道具が登場する面白さと、ローワン・アトキンソンが繰り広げるコメディの面白さ、イギリス伝統の相棒を携えたバディ映画としても良かったです。