ジョン・ウィック:パラベラム RE-3239

作品紹介

公開年月  2019/05/17
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  なし
監督  チャド・スタエルスキ
脚本  デレク・コルスタット、ジェイ・ハッテン、ほか
製作  ベイジル・イヴァニク、エリカ・リー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

殺し屋たちが集う「ニューヨーク・コンチネンタル・ホテル」でルール違反の殺しを犯したジョン・ウィック。
主席連合からその首には懸賞金1400万ドルをかけられ、ジョンは過去のツテを使って命を狙われ得る危機を何度も潜り抜ける。
亡き妻を忘れない為に生きようとするジョンは、モロッコのどこかにいる首長エルダーから贖罪を求めようと旅に出るのだった。

登場人物&出演者

ジョン・ウィック/ジャルダーニ・ジョヴォノヴィッチ(演;キアヌ・リーブス)
主人公。伝説の殺し屋。犬を殺された事でマフィアを殺害し、次に主席連合も殺害した。
キアヌ・リーブスは近年の出演作に『いつかはマイ・ベイビー』、『ビトウィーン・トゥ・ファーンズ:ザ・ムービー』などがあります。
ホテルでルールを破った事でウィンストンにより追放され、ニューヨークを逃げ回っていた。
ディレクターやソフィアたちに助けを求め、首長エルダーに忠誠を誓い、追放を保留される。
ウィンストンの殺害を拒否し、聖域を解除されたホテルで主席連合の部隊を迎え撃った。
最後はウィンストンに殺されかけるも死なず、バワリーに拾われて復讐を高らかに宣言した。

ソフィア(演:ハル・ベリー)
「モロッコ・コンチネンタル・ホテル」の支配人で元殺し屋。ジョンとは血の誓印を結ぶ。
ハル・ベリーは近年の出演作に『マイ・サンシャイン』、『キングスマン:ゴールデン・サークル』などがあります。
過去にジョンのおかげで大切な娘を逃され、どこかで生きているが居場所を知らない。
誓印を使って助力を求めてきたジョンを追い返せず、情に訴えてきた彼に協力してしまう。
元ボスが自分の犬を撃った事で銃撃戦となり、ジョンとの連携で多くの敵を殺害した。
最後は首長エルダーに会うジョンを見送り、そのまま犬たちとどこかへと去って行った。

パワリー・キング(演:ローレンス・フィッシュバーン)
地下犯罪情報組織の王。普段はホームレスのフリをして活動する。過去にジョンを助ける。。
ローレンス・フィッシュバーンは近年の出演作に『運び屋』、『アントマン&ワスプ』などがあります。
ジョンが主席連合のメンバーをホテルで殺害する時、分かりながら銃を彼に渡していた。
そのせいで裁定人の判断により、王座を追われる事になるも動こうとしなかった。
裁定人の判断でジョンに協力したとして、王座を明け渡すように言われるも拒否した。
ジョンに与えた7発の銃弾に倣ってゼロに7回斬られてしまうが、致命傷にならず生き残る。
最後は部下が助けたジョンに声をかけ、一緒に主席連合をぶっ潰そうと協力を求めた。

シャロン(演:ランス・レディック)
「ニューヨーク・コンチネンタル・ホテル」のコンシェルジュ。ジョンに敬意を払っている。
ランス・レディックは近年の出演作に『エンド・オブ・ステイツ』、『ヘヴィ・ドライヴ』などがあります。
ジョンがタクシードライバーに頼んだ犬の世話を受け入れ、しばらくホテルに匿っていた。
ウィンストンが主席連合に反旗を翻すと、それに従ってジョンをホテルに迎え入れる。
主席連合の部隊に対抗するべくジョンに強力な弾薬を薦めるが、通じずに違う武器を選択。
次々と部下たちが倒される中、かすり傷一つも負わないまま裁定人の協議に同席した。
最後は聖域の復活をさせたウィンストンの立ち回りを褒め、再び業務へ戻っていく。

ウィンストン(演:イアン・マクシェーン)
「ニューヨーク・コンチネンタル・ホテル」の支配人。ルールを破ったジョンを追放した。
イアン・マクシェーンは近年の出演作に『ヘルボーイ/2019年版』、『デッドウッド/決戦のワイルドタウン』などがあります。
ジョンに一時間の猶予を与えた事により、主席連合から派遣された裁定人から警告される。
支配人の退任を命じられてしまうが、自分の信念に従うべく裁定人の言葉を無視した。
帰ってきたジョンを迎え入れると、主席連合との全面戦争をする決意を固めていた。
最後は主席連合に忠誠を誓い、ジョンを銃撃して証明し、再びホテルは聖域に復帰した。

ディレクター(演:アンジェリカ・ヒューストン)
主席連合の支配下にある組織「ルスカ・ロマ」の首領。孤児だったジョンを育てた恩人。
アンジェリカ・ヒューストンは近年の出演作に『カーライル/ニューヨークが恋したホテル』、『マノロ・ブラニク/トカゲに靴を作った少年』などがあります。
大きな劇場を所有し、そこにバレエダンサーやサンボの訓練生などが習練をさせている。
助けを求めてきたジョンを育てていたが、追放処分された彼を助ける事を一度拒絶する。
しかし、チケットを提示したジョンの願いを無碍にできず、結局は彼の頼みを聞いた。
最後は裁定人から協力した事を咎められ、忠義を誓い、両手を刃で刺されてしまう。

ベラーダ(演:ジェローム・フリン)
主席連合のメンバー。モロッコを拠点にしている。「血の誓印」の鋳造を管理している。
ジェローム・フリンは代表作に『農場の死』、『ジョージ・ベスト/伝説のドリブラー』などがあります。
元々はソフィアのボスであり、忠誠を誓っている彼女の良き理解者として相談に乗る。
ジョンの願いで首長エルダーに会いたいと言われ、大まかな居場所を快く教えていた。
その代償としてソフィアの犬を要求するが、拒否されると銃殺しようとして失敗してしまう。
飼い犬を撃たれた怒りからソフィアに撃たれるが、運良く致命傷にならずもがいていた。
最後はジョンのおかげで殺されずに済むが、両足と股間に大ケガを負ってしまう。

ゼロ(演:マーク・ダカスコス)
暗殺者。裁定人の命令を受け集団を率いてジョンを追い詰める。普段は寿司屋を経営する。
マーク・ダカスコスは近年の出演作に『マキシマム・インパクト』、『アルティメット・ジャスティス』などがあります。
実はジョンの大ファンであり、一度は彼と手合わせをしたいと心の底から思っている。
部下たちは忍術を使って銃ではなく、刀を使ってジョンの協力者たちを次々と暗殺する。
期待通りの戦闘能力を見せるジョンの強さに感動し、裁定人の言葉で彼の殺害を行う。
最後は途中までジョンに善戦するが、結局は主人公補正の前にあっさりと倒されてしまう。

裁定人(演:エイジア・ケイト・ディロン)
主席連合のメンバー。裏社会の掟を破り秩序を乱す者の処分を下す。今回の事件で派遣。
エイジア・ケイト・ディロンは代表作に『Marcus Garlard: A Necessary Option』がある。
「ニューヨーク・コンチネンタル・ホテル」へやって来ると、ウィンストンに退任を命じる。
更にバワリーの元へもやって来て、王座を引き渡すように要求して期限を待っていた。
ジョンの協力者に制裁を与えていき、同時に追跡させる暗殺者のゼロに依頼をしていた。
最後はウィンストンの忠誠を認め、ホテルを聖域に再指定し、ジョンの報復に警戒する。

・首長エルダー(演:サイード・タグマウイ)
主席連合の首長。モロッコの砂漠を拠点にしている。正確な居場所は誰も知らないという。
サイード・タグマウイは代表作に『オーシャン・オブ・ファイヤー』、『ワンダーウーマン』などがあります。
ルールを破ったジョン・ウィックの追放を知っていて、訪れてきた彼を回収させていた。
妻の為に生きたいジョンの為にチャンスを与え、主席連合の元へ帰ってきた彼を歓迎した。
最後は主席連合への忠誠を忘れたウィンストンの殺害を命令し、新たな人生を約束した。

感想

個人的な評価

本作は伝説の殺し屋を演じるキアヌ・リーブスのシリーズ三作目となります。
『マトリックス』以来、伸び悩んでいたキアヌ・リーブスにとって新たな代表作として復活を遂げたシリーズ。
近年では『マトリックス』の4作目が話題となっているが、当然のように本作もまた大ヒットしています。
前作と同じく本作でもアクションが満載で、他のアクション映画と違った新鮮味のある戦い方を提示してくれています。
ジョン・ウィックが本作での最初の殺しに使ったのは本で、これまでのアクション映画であそこまで本を使った殺人はなかったと思います。
やはり、このシリーズは銃撃戦だけじゃなく、身近にあるモノがすべて武器になるというアクションが魅力の一つである。
なんでも武器として利用する点ではジャッキー・チェンのアクションに通じるが、本作にはコミカルさが一切なく、あくまでシリアスに魅せてくれています。
相手を確実に殺すのが殺し屋であり、ジョン・ウィックは確実に相手の息の根を止める点ではジャッキー・チェンとは大きく違います。
本作で新たに登場する協力者のハル・ベリーは相変わらず美しく、ジョンを追う暗殺者のマーク・ダカスコスは技のキレも然る事ながら、愉快なキャラクターも良かった。
シリーズを通して登場するお馴染みのキャラクターたちもサービス満点で、きちんとファンが求めているモノに応えているだろうと思います。
てっきり本作で完結すると思ったが、まさかラストで次なる戦いが用意されていると思わなかったし、正直言って「まだやるのか」と呟いてしまった。
それぐらいジョン・ウィックを酷使しすぎるし、もうリアルな路線からファンタジー路線に片足を突っ込んでいるような状態になっています。
あくまで地に足が付いているが、どこか違ったような世界観が魅力的だったのに、本作はそのバランスを完全に崩してしまった。
何よりジョン・ウィックを演じているキアヌ・リーブスが55歳という年齢だと感じさせる重たいアクションが気になりました。
かなり限界な感じになっているキアヌ・リーブスだが、まだ続くのはちょっとばかりムリがあるような印象を持ちました。
次でいよいよ完結するだろうけど、ストーリーの粗が見えてしまっているので、上手くまとめないと相当の駄作になりそうで心配です。