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96時間 RE-1139

96時間 RE-1139

作品紹介

公開年月  2008/02/27
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  なし
監督  ピエール・モレル
脚本  リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
製作  リュック・ベッソン
製作国  フランス、アメリカ、イギリス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

アメリカ政府の秘密工作員として家庭を顧みず任務をこなしてきたブライアン・ミルズ。
ブライアンは現在一線を退き、ボディガードのバイトなどで小銭を稼ぎながら、カリフォリニアで孤独な日々を過ごした。
そんなある日、海外旅行に出かけた娘のキムが何者かに連れ去られたと知り、ブライアンは娘を奪還するべく乗り込むのだった。

登場人物&出演者

ブライアン・ミルズ(演:リーアム・ニーソン)
主人公。元CIAの秘密工作員。現在は引退してボディガードのバイトで生計を立てている。
リーアム・ニーソンはデビュー作に『エクスカリバー』となります。
CIAを引退して娘との時間を大切にして、なんとか絆を取り戻そうと必死にやっている。
キムがフランス旅行に行くが、危険だと承諾しなかったが、条件を与えて仕方なく認めた。
人身売買組織にキムが捕まると、少ない情報と仲間たちの協力を使って確実に近づいていく。
最後は違う人身売買ビジネスの組織を潰し、キムを助け出し、娘に有名な歌手を紹介した。

・キム・ミルズ(演:マギー・グレイス)
ヒロイン。CIAだったブライアンが家を空ける事が多く、引退しても距離を縮められない。
マギー・グレイスはデビュー作に『Rachel’s Room』となります。
レノーアが再婚した金持ちのスチュアートから贅沢な暮らしをして、頭がお花畑になった。
フランス旅行で心配するブライアンにウソを付き、アマンダと音楽ツアーを楽しもうとする。
見知らぬ地元の人間に素性を話し、人身売買組織の組員でアマンダと捕まってしまう。
最後は金持ちのオモチャになる寸前に父親が助けに来て、有名な歌手の紹介を受けた。

レノーア・セントジョン(演:ファムケ・ヤンセン)
ブライアンの元妻。家を空ける事が多かったブライアンに耐えられず、金持ちと再婚した。
ファムケ・ヤンセンはデビュー作に『海辺の殺人者』となります。
贅沢な生活で何不自由なく生活し、心配性で神経質なブライアンの言動を快く思わない。
キムがフランス旅行へ行く事に賛成し、危険はないという頭がお花畑な理由で止めない。
ブライアンの心配が的中すると、それまで否定していた彼の能力にすべてを託していた。
最後はキムを連れて帰ったブライアンに軽く感謝し、自分のやった事は何も謝らなかった

サム・グロスマン(演:リーランド・オーサー)
ブライアンの友人で元同僚。CIAの元工作員で、ブライアンとボディガードの仕事をする。
リーランド・オーサーはデビュー作に『Cover Story』となります。
ブライアンが娘との絆を取り戻す事を応援し、気晴らしに有名歌手のボディガードに誘う。
最後は組織の正体を独自の情報筋で割り出し、96時間以内に助けないと戻らないと告げた。

シーラ(演:ホリー・バランス)
有名な歌手。20代前半でCDが2000万枚も売れている。ブライアンも認める美声の持ち主。
ホリー・バランスは代表作に『DOA/デッド・オア・アライブ』、『プリティ・ライフ/パリス・ヒルトンの学園天国』などがあります。
コンサートが終わってストーカーに殺されそうになって、ブライアンに助けられるパニック。
ホテルで気を落ち着かせると、礼としてブライアンの娘が歌手になれるか手はずを整えた。
最後は助け出されたキムを連れて来たブライアンを出迎え、早速と家に招き入れた。

アマンダ(演:ケイティ・キャシディ)
キムの女友達。フランスに従兄弟がいて、一緒に旅行するとキムに話して誘っていた。
ケイティ・キャシディは代表作に『エルム街の悪夢/2010年版』、『ザ・スクリブラー』などがあります。
キムと音楽バンドのツアーを回るつもりでいたが、人身売買の手先と知らず素性をバラす。
人身売買組織の組員がやって来ると、抵抗するも当然のように逃げられず捕まってしまう。
最後はアジトで薬漬けにされ、耐えられずショック死した状態でブライアンが発見した。

スチュアート・セントジョン(演:ザンダー・バークレー)
レノーアの再婚相手。実業家で金持ち。娘となったキムに贅沢な誕生日会を大々的にやる。
ザンダー・バークレーは代表作に『ターミネーター2』、『エアフォース・ワン』がある。
スピーカーをプレゼントしたブライアンに対して、馬を一頭プレゼントして違いを見せる。
キムか誘拐されたとブライアンに言われると、全面的に協力すると金銭面で手伝った。
最後は無事に戻って来たキムを出迎えて、レノーアよりもブライアンに気を使っていた。

ジャン=クロード(演:オリヴィエ・ラブルダン)
フランスの国土監視局の副局長。かつてブライアンとCIA時代に活躍していた元同僚。
オリヴィエ・ラブルダンは代表作に『神々と男たち』、『ミッドナイト・イン・パリ』などがあります。
現在はフランスで管理職となっていて、妻と子供たちとの時間を優先して過ごしている。
ブライアンから接触を受けて娘が誘拐されたと知るが、管理職の為に協力はできないと宣言。
監視をつけてブライアンを見張るも巻かれ、見つけて強制送還しようと考えていた。
最後はブライアンから来て、妻を傷つけられ、必要な情報を引き出させる事になった。

マルコ(演:アーベン・バジラクタラジ)
アルバニア系人身売買組織のリーダー格。空港で目ぼしい若い女性旅行者を誘拐している。
アーベン・バジラクタラジは代表作に『コルコト』、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』などがあります。
当初は20人程度だった組織を数百人まで大きくし、誘拐した女を薬漬けにして売春させる。
キムを誘拐する際に携帯電話を見つけ、ブライアンの言葉を聞くと「頑張れ」と言った。
ブライアンが監視役と言って組織のアジトに来ると、「頑張れ」の声から判明して捕まる。
最後はブライアンからキムの居場所を拷問で聞き出され、当然助けてもらえず放置された。

サンクレア(演:ジェラール・ワトキンス)
金持ち相手に処女を売りつける人身売買ビジネスのオーナー。マルコからキムを買った。
ジェラール・ワトキンスは代表作に『世界でいちばん不運で幸せな私』、『潜水服の蝶の夢を見る』などがあります。
地下で行われるオークションに乗り込んだブライアンを捕まえ、静かに殺すよう部下に指示。
ブライアンが部下をあっさりと殺して部屋から出てくると、話し合いで解決しようとする。
最後はキムの居場所を教えると、恨みしかないブライアンに数十発の弾丸を食らって死亡。

感想

個人的な評価

本作はリュック・ベッソンが共同脚本と製作として参加しています。
リーアム・ニーソンをアクション俳優にしたシリーズの1作目で、どんな事をしても娘を救う姿に強いインパクトがありました。
元々、リーアム・ニーソンは演技派の俳優として知られていましたが、何の縁かアクション映画で無敵のお父さんになります。
昔はCIAの秘密工作員で引退していたが、娘が外国で誘拐されてからの行動が恐ろしく冷静でムダがまったくない。
本来なら娘が誘拐される場面だと感情的になるだろうが、そこは豊富な経験を持っているからこそ冷静に対応できる。
娘が確実に捕まると分かった上で必ず助け出す言葉は自信もあるだろうけど、それ以上に恐ろしい言動だったと思います。
どう考えてもムリだろうという状況だが、少ない情報から昔のツテを使って正確に追っていく的確さに説得力がある。
やはり、リーアム・ニーソンはそこら辺をしっかりと理解した演技で納得させられる。
しかも、悪党と分かっているから容赦なくぶっ殺していくのもまた強烈である。
何が何でも娘を助け出す父親の必死さが伝わり、使えるモノは躊躇わずに使うところがまたいい感じを出しています
主人公のブライアン・ミルズの危機管理能力が高いけど、元妻と娘があまりにも現実を知らない頭がお花畑なのは気の毒すぎる。
あれだけ主人公が警告しているのに、元妻は根拠のない大丈夫という考えの甘さと、ウソを付いて自ら捕まりに行く娘の行動にイライラすら覚えてしまうほど頭が悪い。
捕まった娘が父親に助けられて感謝をするのはいいが、元妻の無責任な発言をした事について謝らず、あっさりと感謝する態度に主人公の頑張りがあまり報われない。
確かにリーアム・ニーソンが演じるブライアン・ミルズの強さと執念は素晴らしいが、元妻と娘が足を引っ張っていて今ひとつスッキリしないところがありました。
それでも、リーアム・ニーソンをアクション俳優にした作品として良作でした。