96時間/レクイエム RE-1991

作品紹介

公開年月  2015/01/09
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  なし
監督  オリヴィエ・メガトン
脚本  リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
製作  リュック・ベッソン
製作国  フランス、アメリカ、スペイン
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

トルコで犯罪組織を一人で壊滅させ、住み慣れたロサンゼルスへ戻った元CIA秘密工作員のブライアン・ミルズ。
平穏な日常を取り戻した矢先、元妻レノーアがミルズの自宅で何者か殺され、運悪く容疑者として指名手配されてしまう。
警察から逃げ回るミルズは、キムの身を案じつつ、自分を罠にハメた黒幕の正体を暴き、元妻の復讐を始めるのだった。

登場人物&出演者

・ブライアン・ミルズ(演:リーアム・ニーソン)
主人公。元CIAの秘密工作員。イスタンブールでの出来事でレノーアと仲が良くなっている。
リーアム・ニーソンは近年の出演作に『テッド2』、『ラン・オールナイト』があります。
キムを溺愛するもすでに同棲相手がいる彼女を子供扱いにするが、現実を知ってしまう。
自分のベッドでレノーアが死んでいて、誰かにハメられたと察知して真犯人を単独で探す。
スチュアートの言葉を信じてオレグを殺しに行くが、実は二重の罠でハメられたと知る。
最後はキムを人質に逃亡するスチュアートを捕まえると、脅迫の言葉を残して逮捕させた。

キム・ミルズ(演:マギー・グレイス)
ミルズの娘。大学生ながら恋人のジミーと同棲している。妊娠が発覚するも何も話せない。
マギー・グレイスは近年の出演作に『アバウト・アレックス』、『ロック・アウト』がある。
ブライアンと定期的に会って妊娠の事を切り出そうとするが、結局は何も言えずにした。
逃亡するブライアンからレノーアが死んだと聞かされ、誰も信じるなと指示を出されていた。
オレグに狙われるとしてブライアンと仲間たちに保護され、スチュアートに怒りを見せる。
最後はスチュアートの人質になってしまうが、ブライアンに助けられて結婚を認められた。

・レノーア・セントジョン(演:ファムケ・ヤンセン)
ミルズの元妻。スチュアートと夫婦関係が破綻し、セラピーに通うほど離婚に悩んでいる。
ファムケ・ヤンセンは近年の出演作に『X-MEN:フューチャー&パスト』、『リベンジ・ファイト』などがあります。
イスタンブールでの出来事で元夫だったブライアンに気持ちが傾き、罪悪感を持っている。
最後はブライアンの家で死んでいる状態で彼が見つけ、警察に追われる原因となった。

・サム・グロスマン(演:リーランド・オーサー)
ブライアンの友人で元同僚。CIAの元工作員。仲間たちとゴルフを楽しんで談笑している。
リーランド・オーサーは近年の出演作に『ゴートゥーヘル』、『さらば、ベルリン』がある。
離婚問題で悩むレノーアとブライアンが会っている事は良くないとアドバイスしていた。
テレビでレノーアを殺害したニュースを見て、彼が無罪だと理解して隠れ家を提供していた。
隠れ家でブライアンと作戦を練って、レノーアの葬式でキムと父親を会わせる手立てをする。
最後はオレグを殺すブライアンのサポートをし、スチュアートの裏切りで重傷を負った。

ガルシア(演:ドン・ハーヴェイ)
ロサンゼルス警察の刑事でドッツラーの部下。相棒と組んで逃げたブライアンを追う。
ドン・ハーヴェイは代表作に『カジュアリティーズ』、『コードネーム:プリンス』がある。
監視カメラを見ていたブライアンを見つけ、その場で逮捕してあっさりと連行していた。
余裕を漂わせていたが、ドッツラー警部の警告を適当に聞き流してブライアンを逃した。
ドッツラー警部からキムを監視するよう言われるが、出し抜かれて会う事を許してしまう。
最後は事件を解決させたブライアンとドッツラー警部が楽しそうに話す姿を見ていた。

フランク・ドッツラー警部(演:フォレスト・ウィテカー)
ロサンゼルス警察の警部。レノーアが殺された事件を担当。ブライアンの足取りを追う。
フォレスト・ウィテカーは近年の出演作に『サウスポー』、『贖罪の街』などがあります。
スチュアートから事情を聞いて、ブライアンがレノーアを殺していないと推測していた。
まんまと出し抜かれるが、ブライアンから連絡を受けて裁判を受けるべきだと判断する。
事情がよく分からないまま振り回されるが、ブライアンから説明を受けるも追跡していた。
最後はブライアンから真相を聞いて、逮捕せずに談笑してから、立ち去る彼を見送った。

・スチュアート・セントジョン(演:ダグレイ・スコット)
レノーアが再婚した相手。フランスでの出来事以来、夫婦関係は完全に冷め切っている。
ダグレイ・スコットは代表作に『ディープ・インパクト』、『ヒットマン』などがあります。
ブライアンに直接会って離婚問題が片付くまで、レノーアと会わないで欲しいと頼んだ。
ニューヨークでの仕事があって、レノーアが死んだと聞かされて慌てて帰って事情を話す。
オレグに脅された結果、レノーアが殺されたとブライアンに言い訳をして利用される。
最後は黒幕だとオレグにバラされ、キムを人質にして逃げるもブライアンに捕まって逮捕。

オレグ・マランコフ(演:サム・スプルエル)
ロシア系犯罪組織のボス。元スペツナズ所属の兵士。アフガンでの戦歴を持っている。
サム・スプルエルは代表作に『ディファイアンス』、『パーフェクト・プラン』があります。
スチュアートがビジネスで武器商人をしていた時から組んでいて、大儲けしていた。
取り分の金をスチュアートから受け取れず、レノーアを殺したとブライアンが勘違いする。
実はすべてスチュアートの仕組んだ罠で、ブライアンに消されるように仕向けられていた。
最後はブライアンと対決するも呆気なく負けて、事実を話してトドメされず静かに死亡。

感想

個人的な評価

本作は『96時間』シリーズの3作目にして完結編となります。
1作目では娘が誘拐され、2作目では自分自身も誘拐され、本作ではついに妻が殺されて警察から追われる身になる。
批評家の間では酷評だったようだが、観客からはいつものようなリーアム・ニーソンの無双が観られて満足しているという。
まず、前作で必死に守ったレノーアが序盤であっさりと殺されてしまい、ブライアンが容疑者となって逃げ回る時点でシリーズの良さがなくなりました。
これではハリソン・フォードの『逃亡者』と同じような展開で、主人公がその道のプロという違いがあるだけになる。
やはり、本作はブライアン・ミルズが誘拐された娘か妻をすべて持っている能力で探し出して敵をぶっ倒す事がメインとなっています。
本作は主人公であるブライアンが自分の名誉を守る為に戦うので、前二作とはまったく違う内容になってしまっている。
いつもは生身一つで敵を追い込んでいくが、今回は元CIAの仲間たちが協力するせいでシリーズの良さが潰されています。
なので、批評家から酷評されているが、単純にリーアム・ニーソンの無双を楽しむなら問題はないと思います。
二重のオチの仕掛けとしての構成は悪くないと思いますが、シリーズとして見ると明らかに設定が浮いている印象がありました。
とにかく、シリーズの完結編として不安要素が多く、リーアム・ニーソンの無双ぶりを何も考えずに楽しむなら悪くないかもしれない。
どうやらリーアム・ニーソン自身は4作目を希望していたが、残念ながら本作の出来が良くなかった事から実現は明確になくなったという。
ただ、リーアム・ニーソンをアクション俳優として作り上げたシリーズとして考えると及第点と言える作品でした。