ダイ・ハード4.0 MY-80

作品紹介

公開年月  2007/06/27
ジャンル  アクション
原作  なし
監督  レン・ワイズマン
脚本  マーク・ボンバック
製作  マイケル・フォトレル
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入DVD

あらすじ

アメリカ独立記念日前夜、ワシントンD.C.のFBI本部にある全米インフラ監視システムが何者かにハッキングされてしまう。
FBI副局長のボウマンは犯人特定の為に全米のハッカーを保護する指令を出し、ジョン・マクレーンはマシュー・ファレルの連行中に襲撃される。
最新のハイテクを駆使するトーマス・ガブリエル率いるサイバーテロ組織に対し、アナログ親父であるマクレーンはファレルと協力しながら反撃を開始するのだった。

登場人物&出演者

・ジョン・マクレーン刑事(演:ブルース・ウィリス)
主人公。ニューヨーク市警の総合テロ対策班に所属する。別居状態だったホリーと離婚した。
ブルース・ウィリスは近年の出演作に『サロゲート』、『処刑教室』などがあります。
娘とも不仲になって頭を抱える中、ファレルを保護する際に襲撃されてなんとか切り抜ける。
ファレルの説明でサイバーテロが国家を脅かすと知り、二人でガブリエルを止めようとする。
何度もピンチを切り抜け、娘を人質にされても怖じけず、ガブリエルたちを追い詰める。
最後は自分を撃ってガブリエルを倒し、娘に気があるファレルに注意をして微笑んでいた。

マシュー・ファレル(演:ジャスティン・ロング)
ヒロイン。ハッカーの青年。若者らしく既存のメディアに対して強い不信感を持っている。
ジャスティン・ロングは近年の出演作に『スペル』、『そんな彼なら捨てちゃえば?』などがあります。
ハッカーたちが次々と殺されている中、マクレーンのおかげで助かるも皮肉と文句を呟く。
ボウマンの元に連れて行かれるが、ハルマゲドンの手助けをした事に気付いて焦っていた。
得意分野のハッキングでガブリエルたちの邪魔をするが、捕まって足を負傷してしまう。
最後はマクレーンに銃口を向けたエマーソンを倒し、ルーシーに声をかけようとした。

ルーシー・ジェネロ(演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド)
マクレーンの娘。両親の離婚で母親と暮らし、苗字もマクレーンからジェネロに変えている。
メアリー・エリザベス・ウィンステッドは近年の出演作に『メイク・イット・プン!』、『デス・プルーフ in グラインドハウス』などがあります。
いつも監視している父親に嫌気が差していて、恋人とコソコソするもバレて逆ギレしていた。
マクレーンのせいでファレルを殺せず、邪魔ばっかりするせいで人質として捕まった。
人質になっても父親譲りの男勝りな性格から、ガブリエルを挑発して脱出を考えていた。
最後は捕まったファレルといい感じになり、救急車で運ばれる際に声をかけられた。

ザ・ワーロック/フレデリック・カルーディス(演:ケヴィン・スミス)
ボルチモア在住のハッカー。ファレルから「デジタル時代のジェダイ」と評価されている。
ケヴィン・スミスは代表作に『スクリーム3』、『デアデビル』などがあります。
ガブリエルたちによって電力が停止する中、発電機を使って街で唯一ネットをしていた。
助けを求めてきたファレルたちを出迎え、ガブリエルに直接繋げてマクレーンが宣戦布告。
最後は無線機からマクレーンに助けを求めれ、ボウマンに連絡回線を構築してあげた。

ボウマン(演:クリフ・カーティス)
FBIの副局長。ガブリエルのかつての同僚。サイバーテロにより的確な判断を出していく。
クリフ・カーティスは近年の出演作に『PUSH/光と闇の能力者』、『正義のゆくえ/I.C.E.特別捜査官』などがあります。
サイバーテロを防ぐ機関が逆に攻撃を食らってしまい、動揺する部下たちを落ち着かせた。
対応が遅れてしまっていて、マクレーンがファレルを連れてきても相手する余裕がなかった。
ようやくサイバーテロの正体がガブリエルだと気付き、マクレーンに事情を話していた。
最後はウッドローンに戦闘機を向かわせるなど、マクレーンを必死にサポートしてくれた。

トレイ(演:ジョナサン・サドウスキー)
ガブリエルの部下。サイバー班のリーダー。ガブリエルに忠誠を近くも半分は恐れている。
ジョナサン・サドウスキーは代表作に『アメリカン・ピーチパイ』、『スプリング・ブレイクrダウン』などがあります。
ガブリエルの指示に従ってサイバーテロを仕掛け、あらゆるプログラムを支配していく。
ファレルが安全保障局へ連れて行かれる事を突き止め、すぐにガブリエルたちへ報告した。
苛烈になっていくガブリエルの指示に対応が間に合わず、パニックを起こしそうになる。
最後はアジトから脱出しようとしたところでマクレーンが登場し、呆気なく殺されてしまう。

マイ・リン(演:マギー・Q)
ガブリエルの部下で恋人。特徴的な美声を持つ東洋系の女性。格闘技にも優れている。
マギー・Qは近年の出演作に『ウォーリアー&ウルフ』、『ニューヨーク、アイラブユー』などがあります。
各地のハッカーたちにプログラムを受け取り、国土安全保障省をハッキングさせていた。
ファレルを車で安全な場所に連れて行くマクレーンたちにウソの指示するもバレてしまう。
アメリカ東部の電力を停止させるべく、ガブリエルの指示で電力ハブを襲撃していた。
最後はやって来たマクレーンと対決するが、車ごとエレベータシャフトに落とされて死亡。

ランド(演:シリル・ラファエリ)
ガブリエルの部下。パルクールを使って障害物を乗り越え、高い格闘能力を持っている。
シリル・ラファエリ代表作に『アルティメット』シリーズ、『TEKKEN/鉄拳』があります。
ファレルを始末する為に監視していたが、マクレーンが邪魔したせいで失敗してしまう。
ヘリで逃げていたファレルたちを追うが、マクレーンの予想しない行動でまた失敗していた。
ウッドローンまで来たマクレーンを単独で迎え撃ち、巧みな体捌きで翻弄していた。
最後はマクレーンに液体窒素を浴びせられ、そのまま冷却装置に巻き込まれて死亡した。

エマーソン(演:エドアルド・コスタ)
ガブリエルの部下。実行部隊のリーダー。ガブリエルから信頼される右腕的な存在である。
エドアルド・コスタは代表作に『Millennium Man』、『Notte prima degli esami』がある。
ウッドローンの社会保障局に部下を連れて襲撃し、ファレルのアルゴリズムで突破する。
人質となっていたルーシーを捕まえていたが、抵抗されて右足の甲を撃たれてしまう。
その様子を見たガブリエルに心配されるが、痛みをガマンして態勢を立て直した。
最後はガブリエルがマクレーンに撃たれ、銃口を向けるも油断してファレルに銃殺された。

・トーマス・ガブリエル(演:ティモシー・オリファント)
サイバーテロ組織のリーダー。元国防総省公共機関の保安担当チーフプログラマーであった。
ティモシー・オリファントは近年の出演作に『4ルーザーズ』、『ストップ・ロス/戦火の逃亡者』などがあります。
自己中心的な性格で国防総省の脆弱にシステムを指摘するも否定されてブチ切れていた。
有能なハッカーたちを使ってサイバーテロを仕掛け、アメリカを転覆させようとしていた。
マクレーンとファレルに何度も邪魔され、マイ・リンまで殺されて更にブチ切れる事に。
最後はボロボロのマクレーンが自分を撃って、銃弾が貫通して心臓を撃ち抜かれて死亡。

感想

個人的な評価

本作は前作から12年の時を経て続編として製作されました。
当時は今さら年老いたジョン・マクレーンがどんな活躍できるのか不安の方が大きかった。
しかし、実際に鑑賞するとシリーズの中で一番好きな作品になっていました。
アナログで物事を解決するマクレーンと、敵は最新のサイバー技術で対抗していきます。
どう考えてもマクレーンに勝ち目はないですが、相棒となるファレルを演じるジャスティン・ロングがかなりハマっていました。
シリーズの顔であるブルース・ウィリスの存在感は大きいけど、個人的にジャスティン・ロングがいたから盛り上がったのだと思っています。
もちろん、4作目となるのでマクレーンの家族事情も踏み込んでいて、ようやく娘のルーシーが本格的に出てくれました。
父親譲りの強気で捕まっていても、敵のボスであるガブリエルを挑発する男勝りな性格はなかなか強烈でした。
人質になって活躍はあまりなかったのですが、今後活躍できそうな雰囲気がありました。
やはり、このシリーズの一番面白いところは主人公のマクレーンと、たまたま相棒として協力する相方となるでしょう。
一作目と二作目ではアル・パウエル、三作目ではゼウス・カーバー、そして本作ではマシュー・ファレルとなっています。
これまで相方と違って、年齢差もあって生きてきた時代も違うし、アナログとデジタルとの違うも明確に表現している。
個人的にはマクレーンとファレルの絡みが非常に楽しく、お互いにないモノを補い合っているような印象を受けた。
今までの相方と違って、それぞれの特技を活かし、見えない敵に立ち向かっていく展開はずっと面白いのです。
それにサイバーテロとは思えないド派手なアクションがあって、マクレーンが単独でヘリコプターを墜落させたのもやり過ぎだけど嫌いじゃない。
あとは重要となってくる悪役や脇役たちだが、サイバーテロのリーダーを演じたティモシー・オリファントはなかなか良かった。
冷静でありながらいつ爆発してもおかしくない危なっかしさがあって、どことなくサイコパスな感じが似合っていました。
このシリーズでは警察の幹部やFBIは常に無能扱いだが、本作ではボウマンを演じるクリフ・カーティスは意外にも有能でした。
何より本作のセリフが全体に皮肉が効いていて、シリーズの中で個人的に一番好きな理由の一つでもあるのです。