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新アリゲーター/新種襲来 VD-240

新アリゲーター/新種襲来 VD-240

作品紹介

公開年月  2013/10/05
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  グリフ・ファースト
脚本  キース・アラン、デロンドラ・ウィリアムズ
製作  ケネス・M・バディッシュ、ダニエル・ルイス
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

野生のアリゲーターが多くいるルイジアナ州の湿地帯では、ワニ猟で暮らすドウセット家の娘エイブリーが数年に帰郷する。
ドウセット家は長年に渡って近所のロビショー家と対立関係にあり、エイブリーはロビショー家の息子デイサンと密かに付き合っていた。
ある日、ワニを捕獲しようとした男が巨大なワニに襲われ、その原因はロビショー家が密造酒で使用した化学物質を川に廃棄していた事が判明するのだった。

登場人物&出演者

【ドウセット家】

エイブリー(演:ジョーダン・ヒンソン)
主人公。ずっと都会で暮らしていた。数年ぶりに実家へ帰るとビーガンになっていた。
ジョーダン・ヒンソンは代表作に『エンカウンター/地球外侵略者』、『ファイナル・フェーズ/破壊』などがあります。
父親のルシアンに出迎えられると、ビーガンなのに早速とワニ狩りの為に沼地へ向かう。
なぜか銃の腕は百発百中でしつこく誘ってくるバドを黙らせる技術を披露していた。
ワニが一族だと知ると、ビーガンの設定を忘れてウェイドの殲滅する提案に賛成した。
最後はワニ化したデイサンを保護して、生まれた赤ん坊とワニ牧場を経営する事になる。

バド(演:クリストファー・ベリー)
キャンディの弟。ルシアンを手伝う。都会から帰ってきたエイブリーを車で迎えに行った。
クリストファー・ベリーは代表作に『フライング・ジョーズ』、『砂上の法廷』があります。
常に下ネタを連想させるような下品な言葉を並べて、成長したエイブリーを誘っていた。
当然のように恋人がいるエイブリーは靡かず、彼女の銃の腕前を見て素直に引き下がった。
ルシアンと同じく常にロビショー家を敵視していて、デールを挑発して取っ組み合いになる。
最後はワニ肉を食べたせいで変身して、デイサンを襲うもデールに邪魔されてしまった。

ダーラ保安官補(演:シャナ・フォレストール)
ルシアンのいとこ。地元民が友人がワニに食われたと騒いでいたが真剣に取り合わず。
シャナ・フォレストールは代表作に『ゲットバック』、『エンド・オブ・ホワイトハウス』などがります。
当然のようにドウセット家の一員としてロビショー家を警戒し、沼地の様子を見ていた。
勝手に猟を始めた男の銃を横取りすると、捕まえたワニにトドメを刺すと言い出す。
最後は男が巨大ワニに食われてパトカーまで逃げるが、追い詰められて無惨に殺された。

キャンディ(演:エイミー・ブラセット)
エイブリーの義母。数年ぶりに帰ってきたエイブリーをバーで待機して温かく出迎えた。
エイミー・ブラセットは代表作に『超能力学園WXY』、『ゴースト・シャーク』があります。
巨大なワニに知り合いが食われ、ぶっ殺すべきだと主張するエイブリーにつっこんでいた。
いつも愛犬のパーシーを手放さないが、外にいたところでワニに遭遇して助けを呼んだ。
咄嗟の判断でバドが犬をエサにして逃げ出したが、愛犬を失って一人だけ悲しんでいた。
最後はワニ肉を食べたせいで変身し、エイブリーたちを襲おうとしたが彼女に射殺された。

ルシアン(演:リッチー・モンゴメリー)
エイブリーの父親。ワニ猟を生業にしていて、ロビショーの土地で勝手に始めてしまう。。
リッチー・モンゴメリーは代表作に『マグニフィセント・セブン』、『ジオストーム』などがあります。
対立するロビショー家の土地でワニ猟をするが、鉢合わせになっても堂々と狩りを続行する。
一族の一人である保安官補が無惨な死体で発見されると、ロビショーの仕業と決め込む。
ワニに噛まれたせいでワニ化してしまうが、底なし沼にハマったエイブリーを助け出した。
最後はエイブリーと再会するも、ウェイドとの対決で相打ちになって思い出だけを残した。

【ロビショー家】

デイサン(演:ジョン・クリス)
ヒロイン。評判が良い密造酒を造っている。その一方で川に化学物質を不法に廃棄している。
ジョン・クリスは代表作に『Echoes of War』、『My All American』などがあります。
ドウセット家とは対立関係にあるが、密かにエイブリーと付き合っていて心待ちにしていた。
帰ってきたエイブリーと川に入ったが、そこで知り合いが巨大ワニに襲われるのを目撃する。
ワニ化したバドからデールを助けた時に噛まれ、そのせいで変身を約束されてしまう。
最後は完全にワニ化して他のワニと相打ちになるが、実は生きていてエイブリーと暮らす。

デール(演:マイケル・ベアード)
デイサンのいとこ。いつもバンジョーを持っている。口が利けず、なぜかしゃくれている。
マイケル・ベアードは本作が長編映画デビュー作となります。
自分たちの土地でワニ猟を始めたルシアンに挑発され、向かおうとするがデイサンが止める。
ダーラが無惨に殺されたのはロビショーだとルシアンに詰められ、挑発したバドと殴り合う。
最後はワニ化したバドがデイサンを襲うとして助けるが、結局は喉を食い千切られて死亡。

ウェイド(演:トーマス・フランシス・マーフィー)
ロビショー家の大黒柱。いつも親子で行動して、ナワバリに入るドウセットを見張っている。
トーマス・フランシス・マーフィーは代表作に『セルフレス/覚醒した記憶』、『砂上の法廷』などがあります。
無断で土地に侵入してきたルシアンたちを銃で脅すが、勝手に猟を始めた彼らを静観した。
密造酒の出来が悪くなっていたが、改善策を打ち出したデイサンのアイデアを採用した。
自分が作った酒でルシアンたちがワニになってしまい、責任を取って殲滅する事を提案した。
最後はワニ化したルシアンと対決し、飛ばされたトゲが心臓に命中してあっさり死んだ。

【その他】

ランドリー保安官(演:ニコエ・バンクス)
沼地のある田舎町の黒人保安官。ドウセット家とロビショー家の対立を知るも口出しせず。
ニコエ・バンクスは代表作に『Heart of Stone』、『The Dunning Man』などがあります。
地元民がワニに殺されたと騒いでいたが、少しイカれたヤツだと分かって捜索をせず。
保安官補が何者かに追われて現場へ行くと、無惨な死体を発見してルシアンに伝えていた。
人間がワニに変身すると聞かされても素直に信じて、殲滅する為の作戦を立案した。
最後はトドメの手榴弾を投げる前に腕を食われ、全身丸呑みにされてワニの中で爆死した。

感想

個人的な評価

本作は『G.I.ジョー/バック2リベンジ』や『RED/レッド』に参加したSFXのスタッフが集結した作品となります。
どうやら1980年に公開された『アリゲーター』を連想させているが、当然のようにまったく関係ないです。
監督は低予算映画の名手であるグリフ・ファーストが務めている事もあって、当然のように本作も例に漏れないレベルの作品です。
本作もグリフ・ファースト監督らしく低予算映画であるが、作品の主人公である新種のワニをきちんと冒頭から出していました。
もちろん、そのCGは非常に微妙であるけど、明るい場所でちゃんと出しているだけでも充分に役目を果たしています。
単純に化学物質で巨大化したワニが人間を襲う映画だと思ったら、中盤からおかしな方向へ物語が展開していく。
まさかワニ肉と食ったり、噛まれたりするだけで、その人間がワニになる展開は誰が予想できたのだろうか。
あまりにもぶっ飛んだ展開は本作を単なるモンスター映画から、笑えるモンスター映画に引き上げていました。
本当なら作品全体をコミカル調にして面白くするべきだが、そこは真面目なグリフ・ファースト監督は微妙なコミカルしか使えなかった。
低予算ながらワニを何度も出していて、潔く同じく動きをしていても使い続けるグリフ・ファースト監督の精神力に脱帽です。
とにかく、主人公のエイブリーが純粋菜食主義者という「ビーガン」の設定をドンドンぶち壊していくところも面白い。
ワニ肉を食べない理由として付けた設定かもしれないが、ある意味、その「ビーガン」に対する皮肉を垣間見る事ができる。
ラストではワニ化した恋人が帰ってきて、エイブリーと生まれた赤ん坊とワニ牧場を経営するオチもなかなかの予想を斜めに行く展開でした。