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ザ・サイキック/覚醒の賢者 RE-2595

ザ・サイキック/覚醒の賢者 RE-2595

作品紹介

公開年月  2016/11/05
ジャンル  SF/アクション
原作  なし
監督  ジェームズ・マーク
脚本  ジェームズ・マーク
製作  アヴェリー・チャン、ジェームズ・マーク、ほか
製作国  カナダ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

叔父と二人で暮らす高校生のデヴィッドは、過去を思い出せず精神的な問題を抱え、時折見る幻想にも悩まされていた。
ある日の授業中、武装した軍隊が教室に押し入り、銃口を突き付けられたデヴィッドは突如超人的な能力を発し、部隊を一網打尽した。
自分の能力に困惑するデヴィッドだったが、追われるうちに記憶が蘇り、同時に大切な存在が次々と命を落としていくのだった。

登場人物&出演者

デヴィッド/ヤン(演:クリス・マーク)
主人公。過去の記憶をなくしている。時々、おかしな幻想を見て自分を見失ってしまう。
クリス・マークは代表作に『ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝』、『ゴスロリ処刑人』などがあります。
特殊部隊の登場で燃える男の幻覚と接触して、超人的な身体能力と格闘能力を発揮する。
次第に自身の過去を思い出していくが、その度に謎の組織から刺客が送り込まれる。
なぜか公園にたまたまいたメイと行動を共にするが、殺されてしまうが記憶を一部思い出す。
最後は謎の組織に囚われるが、もう一人の人格であるヤンが覚醒して見事に脱出をした。

メイ(演:ジェシカ・クレメント)
デヴィッドの同級生。いつも避けられているが、なぜかデヴィッドに声をかけている。
ジェシカ・クレメントは代表作に『Small Town Murder Songs』、『Life』などがあります。
何者かに追われていたデヴィッドをたまたま公園で見かけて巻き込まれる事になる。
激しく動揺するデヴィッドを落ち着かせるが、組織の特殊部隊に頭を撃ち抜かれて死亡。

チャン博士(演:ダニエル・パーク)
デヴィッドとともに暮らしていた保護者のような存在。デヴィッドの正体を知っている。
ダニエル・パークは代表作に『Gangster Exchange』、『Filth City』などがあります。
謎の組織に追われるデヴィッドを身を挺して逃がし、彼の為にメッセージを残した。

ジェンキンス博士(演:メリー・ハットン)
異世界のエネルギーを人間に取り込む研究をしていた。被験者の記憶を消す担当した。
メリー・ハットンは代表作に『Cicle of Deseit』、『Love & Savagery』などがあります。
実はチャン博士と結託して特別な被験者だったデヴィッドを逃す為に協力した。

コリンズ(演:ジェイソン・ゴスビー)
デヴィッドを捕らえる為に派遣される。殺人兵器を作っているイェンの片腕。
ジェイソン・ゴスビーは代表作に『ホワイトハウス・ダウン』などがあります。
常にイェンの命令を聞くが、改造されているワケじゃなく忠実な部下である。

クロス(演:ルーベン・ラングダン)
フジタカの右腕的な存在。日本語も話せる。イェンに対して警戒をしている。
ルーベン・ラングダンは代表作に『メダリオン』、『アイ・アム・ナンバー4』がある。
デヴィッドを捕らえるべく部隊を派遣し、逐一、状況をフジタカに伝えていた。

シロ・フジタカ(演:デニス・アキヤマ)
サイセイ社の社長。ある組織の一人で、異世界エネルギーについて投資をしている。
デニス・アキヤマは代表作に『バイオハザードⅣ/アフターライフ』、『ピクセル』がある。
逃げ出したデヴィッドを追っていたが、勝手に動き回るイェンに苛立ちを覚えている。
勝手に動き回っていたイェンを葬り去る為に暗殺部隊を送り込むが失敗する。
それでも組織からの信頼は変わらず、五人の幹部からは政府などの対処を任される。
更にMEZA計画の第一段階に成功し、次なる第二段階について準備をしている。

イェン(演:ジェームズ・マーク)
サイセイ社で異世界エネルギーの研究をし、身寄りのない人間で殺人兵器を開発している。
ジェームズ・マークは本作の監督と脚本を務め、俳優としての代表作に『ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝』などがあります。
被験者1号だったデヴィッドが逃げ出すも、地球エネルギーを使う2号を開発している。
チャン博士からMEZA計画の起動コードを聞き出そうとするも失敗に終わって殺す。
更に自分自身もエネルギーを使い、身体能力を向上させて組織の暗殺部隊を一瞬で葬り去る。
その後、組織と距離を置いて立ち去っていくが、フジタカに狙われる事になる。

感想

個人的な評価

本作はエクストリーム・マーシャルアーツ集団“TEAM2X”のリーダー、ジェームズ・マークの初監督長編作となっています。
TEAM2Xは様々な格闘技、体操やブレイクダンスの要素を混ぜ合わせ、音楽に合わせてアクションを行う集団だという。
その代表作に『スーサイド・スクワッド』、『パシフィック・リム』などの超大作のスタントを手がけています。
つまり、本作はスタント出身の出演者が多く、彼らは自らアクションシーンをやっている。
さすがにパフォーマンス集団だけあって、かなりアクションの部分はこだわっています。
信頼関係が築かれているので、多少の無茶もできるし、スピードとキレがありました。
純粋に格闘アクションとしては高いレベルであり、観ていても気持ちがいいと思います。
しかし、そんな格闘アクションを魅せる為にはストーリーという重要な要素が必要である。
ジェームズ・マーク監督にとってデビュー作であるが、出たがりなのか、普通に重要なキャラクターとして登場していました。
監督としての実績がある人を除けば、経験が少ない人が出演すると高確率で作品の内容が疎かになってしまいます。
こだわっている格闘アクションは放っておいても良いモノはできるが、脚本や演出についていはそう簡単にはいきません。
本作のストーリーはかなりムリがあって、設定はよく分からないし、タイトルの一部になっている“MEZA計画”もハッキリと説明していません。
どうやら本作は続編ありきで作っていたらしく、ラストはかなり丸投げな終わり方である。
まさに「俺たちの戦いはこれからだ!」という中途半端な終わり方になっています。
アクションに力を入れている分、設定や脚本はかなり適当になってしまっていると思う。
とりあえず、アクションをどれだけみせられるかが中心になっていて、肝心のストーリーは二の次になってしまっています。
しかも、その設定は説明不足な上に分かりにくいので、尚更微妙な印象を持ってしまう。
これは完全に映画を作った事がない素人が陥る部分であり、観ている側よりも自分たちの欲求を優先させた残念な出来。
多分、続編は作られるかもしれないが、あまりにもザックリとした設定なので、次回作でももう少し整えるべきだと思います。
同じようなパターンにしてしまうと、もう次はないとだろうし、三度目になるとアクションにも飽きが出てしまうので。
設定や脚本を一旦忘れて、単純にアクションを観る分には楽しめる作品だと思います。

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