ゾンビ・フィーバー RE-3226

作品紹介

公開年月  2013/08/15
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  キリル・ケムニッツ、イェレーナ・スクリプキナ
脚本  キリル・ケムニッツ、セルゲイ・トーチリン
製作  セルゲイ・トーチリン
製作国  ロシア
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

宇宙から謎のウイルスが含まれた隕石がリゾートビーチのすぐそばに落下する。
若者たちの盛大なパーティが開催される中、負け犬コンビのイヴァンとアレックスが紛れ込むが誰にも相手にされなかった。
すると、パーティにゾンビと化した大群が乱入し、イヴァンとアレックス、それに美女ナターリアたちが安全なビルを目指して避難するのだった。

登場人物&出演者

イヴァン(演:アンドン・ジノヴィエフ)
主人公。医大を中退している。現在は金持ちたちの犬をケアする店で仕方なく働いている。
アンドン・ジノヴィエフは本作が長編映画デビュー作となります。
両親を交通事故で亡くしたせいでトラウマを持ち、発作を起こして薬でなんとか正気を保つ。
職場を訪れたサーシャのせいでクビになるが、パーティに誘われてウキウキになっていた。
発作を起こしながらも覚醒を果たし、ナターリアと恋人になってゾンビと戦う日々を送る。
最後はワクチンで生き残って戦い、追い詰められるもプーチンとブッシュに助けられた。

ナターリア(演:ユーリャ・ヴォルコヴァ)
ヒロイン。イヴァンとは大学時代の同級生だが、奥手な彼とはお天気の話ししかしていない。
ユーリャ・ヴォルコヴァはアイドルデュオ「t.A.T.u.」の元メンバー、本作が本格的な映画デビュー作となります。
イヴァンから片想いされているが、負け犬というコスティアの冗談に文句を言っていた。
パーティがゾンビに襲撃され、イヴァンたちと合流して逃げ出し、ピートたちに助けられた。
襲って来る大量のゾンビに向けて機関銃を乱射し、気にしなかったイヴァンと距離を縮める。
最後はワクチンで生き残って戦い、追い詰められるもプーチンとブッシュに助けられた。

サーシャ(演:ヴァレリー・ゼレンスキー)
イヴァンの親友。イヴァンと正反対に陽気な性格。そのせいでイヴァンを振り回してしまう。
ヴァレリー・ゼレンスキーは代表作に『Red Ice. Tale of Ugra Hunts』などがあります。
パーティにイヴァンを誘う為に彼の職場に来るが、女性オーナーを怒らせてクビにされた。
ゾンビが襲って来る前にピートと合流し、ピンチだったイヴァンたちを助け出していた。
念願だったセックスをヴィカと果たしたが、ゾンビ化した彼女を始末するも悔やんでいた。
最後はワクチンで生き残って戦い、追い詰められるもプーチンとブッシュに助けられた。

ヴィカ(演:ダリア・トルキリーナ)
パーティに参加していたナターリアの親友。舞台で踊りながら色気を振りまいていた。
ダリア・トルキリーナは本作が長編映画デビュー作となります。
男を意識していないと言い張っているが、セクシーな服装と自分が一番だと思っている。
パーティがゾンビの襲撃を受けると、イヴァンたちと一緒に逃げ出して助かった。
パニック状態で覚えているのはトイレで3Pした事だと話し、ナターリアに宥められる。
最後は逃げる時に噛まれ、ゾンビ化してナターリアを噛んで、サーシャに処理されていた。

コスティア(演:アレクサンドル・エフレーモフ)
パーティを主催している陽気なモテ男。負け犬であるイヴァンとサーシャを歓迎していた。
アレクサンドル・エフレーモフは代表作に『Komnata s vidom na ogni』、『Party-zan Film』などがあります。
酔って川に小便しているところでゾンビが来るが、まったく気付かずにあっさり処理した。
パーティがゾンビによってぶち壊しになり、なぜかイヴァンたちと弟分たちとと逃げていた。
ピートのおかげで安全な建物に入ると、マフィアの金を見つけて出ようとするも失敗する。
最後は飛来してきたウイルス入りのカプセルが体を貫通し、イヴァンたちの前で絶命をした。

ピート(演:アレクサンドル・レベンチュク)
元軍人。ダディコフ博士が属する研究所の警備責任者。クロスワードで暇潰しをしている。
アレクサンドル・レベンチュクは本作が長編映画デビュー作となります。
研究所にウイルスが散布され、ゾンビだらけになると持ち前の戦闘力でなんとか切り抜ける。
ゾンビがあふれ出すと、パーティに参加していたサーシャたちと合流して生き残りをかける。
軍のヘリが救助するまで屋上で待機するべきだと提案するが、ダディコフ博士を助けに行く。
最後は油断して噛まれると、イヴァンたちに今後を託し、あっさりと自殺をしてしまう。

ダディコフ博士(演:ミハイル・イェフレモフ)
隕石とともに飛来したカプセルを拾った人物。中身を取り出して一人で研究していた。
ミハイル・イェフレモフは代表作に『Kogda ya stanu velikanom』、『Odesskiy parokhod』などがあります。
ウイルスが人間をゾンビ化させる危険なモノだと判明し、一人で抗議活動をしていた。
その間も研究室に勤めていたようで、テレビに映ったせいでクビになるもウイルスが流出。
長年の研究による成果でワクチンを作り出したが、なぜかイヴァンたちのいる場所に来た。
最後はイヴァンたちと合流し、ワクチンがあると話すが、大ケガのせいで死んでしまう。

感想

個人的な評価

本作はロシアのお騒がせユニット「t.A.T.u.」のユーリャが主演を務めています。
ロシアのゾンビ映画も非常に珍しく、コミカルに仕上がっているようで多少期待しています。
ウイルスの原因となるのは未知の隕石から流出したガスで、あとはいつも通りのゾンビ映画の展開になっていきます。
さすがはロシアという事もあって、ゾンビが襲っても主人公以外はビビる事なく、平然と立ち向かっていきます。
元軍人の警備員がやたらと強く、お飾りのヒロインであるユーリャも機関銃をぶっ放してゾンビを一掃するシーンもなかなか強烈です。
基本的にストーリーはないようなモノで、主人公たちがゾンビ化した人間たちから逃げて生き残るという展開です。
どう見ても主人公は生き残りそうにないけど、そこは補正がしっかりと効いていて、最終的には片想いのヒロインと恋人になる王道なパターンです。
それだけなら本作が記憶に残らないが、クライマックスに向かっていくと、予想もしないようなラストが待ち受けています。
ウイルスの原因が宇宙人が人間を全滅させる為に送り込んだモノだと発覚し、全世界がゾンビだらけになってしまう。
ワクチンを打ち込んだ主人公たちはゾンビと戦うような世界になるが、なぜか最後に武装したプーチンとブッシュが仲良く登場します。
もちろん、両者ともに本物じゃなく、あまりにもヘタクソな合成ながら、ギャグとも思える展開にはハマっていたような感じです。
宣伝の為に持ち上げたユーリャはそこまで出番がないけど、やはり、不自然に整形した顔はゾンビよりも怖いと感じました。
とにかく、本作は細かい事など気にしちゃいけないタイプであり、ただ流れてくる映像を楽しめればいいだけの内容です。
ゾンビに関してはモダン型で、みんな元気よく走ってくるだけじゃなく、空手使いたちも存分に技を使いながら襲ってきます。
ここら辺もロシアらしくぶっ飛んでいて、覚醒した主人公がガソリンスタンドでゾンビたちを焼却する姿も楽しそうで何よりです。
ただ、どうせバカみたいな事をするのならば、もっと徹底して欲しかったし、ユーリャをお姫様状態じゃないランボーにすればもっと楽しめただけに少し残念です。