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リターン・オブ・ザ・キラートマト RE-2901

リターン・オブ・ザ・キラートマト RE-2901

作品紹介

公開年月 1988/04/22
ジャンル  SF/コメディ
原作  なし
監督  ジョン・デ・ベロ
脚本  ジョン・デ・ベロ、J・スティーヴン・ピース、ほか
製作  J・スティーヴン・ピース
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

前回の事件から25年、トマトの惨劇を繰り返さぬよう政府は“禁トマト法”を制定し、トマトは一般に流通しないモノとなった。
しかし、殺人トマトの生みの親である狂人博士は密かに今度は音楽の力で人間に変身する殺人トマトを開発する。
人間に変身した殺人トマトは軍団を率いて再び人類を恐怖に陥れるのだった。

登場人物&出演者

チャド(演:アンソニー・スターク)
主人公。英雄フィンレターの甥。フィンレター・ピザ店の配達人として働いている。
アンソニー・スタークは代表作に『007/消されたライセンス』、『ボディ・ターゲット』などがあります。
丘の上にある研究所にこもっているガングリーン教授の助手タラに片想いをしている。
新しいピザの開発をしている時にタラがやって来ると、その日から一緒に暮らす事になる。
トマト人間だとバレていなくなったタラを助けに行くが、教授たちに捕まってしまう。
最後はフィンレターと仲間たちに助け出され、見事にタラと再会して幸せな生活を送る事に。

タラ(演:カレン・ミスタル)
殺人トマトの研究をするガングリーン教授の助手で愛人。元々は音楽で人間になったトマト。
カレン・ミスタルは代表作に『ジャングル・ウーマン/それ行け男(めん)喰い族』がある。
815種類の料理が作れて、637種類の性技が使えて、各家電も完璧に使いこなす完璧な女性。
教授が廃棄しようとした毛の生えたトマトに愛情を抱き、家出をしてチャドと一緒に住む。
トマト人間だとバレて出て行くが、イゴールに捕まってチャドが助けようとするも捕まる。
最後は毒ガスを浴びた事で音楽を聴いてもトマトに戻らず、チャドと幸せな生活を送る事に。

マット(演:ジョージ・クルーニー)
フィンレター・ピザ店のピザ職人。禁トマト法の制定でベリーソースを代用している。
ジョージ・クルーニーは近年の出演作に『マネーモンスター』、『ヘイル、シーザー!』などがあります。
チャドとは親友のような関係で、時々ウソのコンテストを開いて女を引っかけている。
タラがチャドの家に居候している事に驚くが、まったく音楽を聴かない事に不信感を抱く。
いなくなったタラをチャドとともに助けに行くが、あっさりと教授たちに捕まった。
最後はタラを助け出し、教授の残した実験装置を使ったトマトから大量の美女を生み出す。

フィンレター(演:J・スティーヴン・ピース)
25年前の殺人トマトを倒した英雄。当時は一躍有名人となって今はピザ店を経営している。
J・スティーヴン・ピースは代表作に『アタック・オブ・ザ・キラートマト』、『大爆笑!ビール戦争/ぷっつんU.S.A.』などがあります。
甥のチャドを配達人にして、その親友のマットがピザ職人として独自のピザを作らせている。
未だに殺人トマトの恐ろしさは忘れられず、違法なトマト取引のニュースに固執している。
捕まったチャドたちを助ける為に来たFTの案内で教授の家に着き、仲間とともに倒した。
最後は殺人トマトから世界を救った英雄として二度目の栄誉を受ける事となった。

サム(演:フランク・デイヴィス)
連邦野菜捜査局の捜査官。25年前にフィンレターと一緒にトマトたちと戦った変装の達人。
フランク・デイヴィスは代表作に『ツインズ』、『キラートマト/決戦は金曜日』があります。
現在は捜査官として違法トマトを取り締まる一方で、トマトの目撃情報を集めている。
タラが毛の生えたトマトを庇った事を伝わり、フィンレターの店まで聞き込みをしていた。
フィンレターの要請で甥のチャドを助けるべく立ち上がり、昔の仲間と立ち向かった。
最後は殺人トマトから世界を救った英雄として二度目の栄誉を受ける事となった。

グレッグ(演:イアン・ハットン)
潜水の達人。25年前にフィンレターやサムたちとともにトマトと戦っていた。
イアン・ハットンは本作が長編映画デビュー作となっています。
常に潜水服を着けて行動し、口にはレギュレーターを装着している為に言葉は話せず。
いつものように潜水しているところでフィンレターから連絡が入り、一緒に戦う事を決意。
ガングリー教授の家で歩き回っていて、筆談で手榴弾の危険性を訴えて棒立ちしていた。
最後は殺人トマトから世界を救った英雄として二度目の栄誉を受ける事となった。

イゴール(演:スティーヴ・リンドクイスト)
将来レポーターを夢見る金髪のハンサム。ガングリー教授から絶大な信頼を寄せられている。
スティーヴ・リンドクイストは代表作に『Earth Girls Are Easy』、『The Sleeping Car』などがあります。
実験中に毛の生えたトマトを見つけたガングリー教授の命令でゴミ箱に捨てていた。
タラが家出すると、ガングリー教授の命令によりゴミ収集車で街へ繰り出して彼女を探す。
正体がバレてチャドのアパートから出てきたタラを捕まえ、そのまま教授の元に連れて行く。
最後はチャドたちを捕まえるも助けに来たフィンレターに捕まり、刑務所にぶち込まれた。

ガングリーン教授(演:ジョン・アスティン)
殺人トマトの生みの親。禁トマト法が制定されてからもずっと殺人トマトの研究を続ける。
ジョン・アスティンは代表作に『グレムリン2/新・種・誕・生』、『羊たちの沈没』がある。
ついに音楽を聴かせる事によって殺人トマトを人間に変える実験に成功して喜びに満ちる。
毛の生えたトマトを廃棄するも、タラが愛情を持って家出し、イゴールに探すよう命令する。
最後はチャドを助けに来たフィンレターたちに捕まり、脱獄して世界征服すると宣言した。

感想

個人的な評価

本作はあのカルト映画『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』の続編となります。
長らくDVD化されなかったのですが、ようやくDVD化と同時にブルーレイ化もされました。
前作から25年という設定になっているが、実際は10年後に製作された作品です。
なぜ10年経過してから続編が製作されたのか分からないが、なるべく前作の雰囲気を出そうと頑張っていたと思います。
しかし、そこには大きな落とし穴があって、トマトが人を襲って殺すというシュールな設定だったからカルト的な人気を博している。
そんな設定をひっくり返すかように、殺人トマトが人間に変身する事で一気に奇抜さがなくなってしまった。
やはり、1作目が衝撃的すぎたせいもあって、本作はそれにかなり頼っている部分があった。
序盤では惜しみなく1作目の映像を使った手抜きの構成だが、これは雰囲気をなんとか本作に持ってこようとしていたのだろう。
ですが、殺人トマトというシュールな構図が最大の魅力だったのに、本作では人間にしてしまったのが大失敗でした。
どうせなら、素直にまた殺人トマトが意味もなく人間を殺していくパターンの方が良かったのかもしれません。
ただ、所詮は一発ネタという立ち位置なので、いくら1作目を意識した内容でも二番煎じの面が強く出てしまいます。
唐突な広告の宣伝は前作から引き継いでいるけど、あまりにもワザとらしい感じでシュールさがまったくありません。
それと本作は下積み時代のジョージ・クルーニーが出演している事でも有名です。
ジョージ・クルーニーは本作を黒歴史として断定し、『バットマン&ロビン/Mr.フリーズ』並みに過去から消したいらしい。
映画としての体裁は前作よりも整っていて見やすいと思うが、1作目が持つカルト的な面白さには及びませんでした。