ジョーズ・リターン RE-2820

作品紹介

公開年月  2012/06/09
ジャンル  パニック/サスペンス
原作  なし
監督  ジョン・シェップハード
脚本  マイケル・シミネラ、リチャード・グノルフォ
製作  ジェフリー・シェンク、ピーター・サリヴァン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ニュージャージー州沿岸シーサイド・ハイツのビーチでは大勢のバカンス客が押し寄せ、大学生たちがハメを外していた。
ジーノとその親友ポーリー、ドニーも休日を楽しむ為にビーチへ繰り出すが、偶然にも行方の分からなくなっていた男の死体を発見する。
サメに襲われたのではないかと考え、ジーノの父親で保安官のモレッティに訴えるも信じてもらえず、その頃、ビーチには巨大なサメの大群がやって来るのだった。

登場人物&出演者

TC(演:ジェレミー・リュック)
主人公。父親は保安官。イタリア系のマッチョでみんなから「ミスター複雑」と呼ばれる。
ジェレミー・リュックは代表作に『ビッグ・ショット』、『ドン・ジョン』などがあります。
観覧車に乗った時にヌッキから別れを告げられ、次の日にはビッチを捕まえて夜を過ごす。
翌日やって来たヌッキにビッチを隠すもバレてしまい、別れているがなぜかキレられる。
海にサメがいると知り、花火で数匹やっつけて、父親に知らせるもまったく信じてもらえず。
最後はヌッキを助けるべく勝手に銃を持っていき、なぜか最終的にヒーローとなった。

ドニー(演:ジョーイ・ルッソ)
TCの幼馴染みで親友。ビールが好きのイタリア系。いつも自分の筋肉を見ているバカ。
ジョーイ・ルッソは代表作に『ジャージー・ボーイズ』、『#Lucky Number』があります。
ポーリーと一緒にいるとハイテンションになり、落ち込んでいたTCをバカみたいに励ます。
三人の中では一番単純で、友達がいなくなってブラッドフォードに挑発されてすぐキレる。
海にサメがいると知り、常に持っているプロテインバーを投げて注意を引いていた。
最後はTCが保安官事務所の銃を勝手に拝借し、それを手にしてサメに容赦なく発砲した。

ポーリー(演:ダニエル・ブッコ)
TCの幼馴染みで親友。イタリア系じゃないが強い憧れを持っていて、その気になっている。
ダニエル・ブッコは代表作に『オープンドア』、『沈黙のアフガン』などがあります。
ドニーとはいつもハイテンションではしゃいでいて、イタリア系よりも明るく振る舞う。
ハイテンションで三人を引っ張っていき、挑発したブラッドフォードを睨んでいた。
海にサメがいると知り、ブラッドフォードのボートを勝手に使おうとエンジン直結を試みた。
最後はTCが保安官事務所の銃を勝手に拝借し、船の操縦を任されて発砲もしていた。

ヌッキ(演:メリッサ・モリナーロ)
TCの恋人。自分の名前が入ったナンバープレートを持つ。濃いメイクに比例した頭の悪さ。
メリッサ・モリナーロは代表作に『レッド・コマンダー』、『ダンス・レボリューション2』などがあります。
観覧車でTCと別れを宣言したが、翌日には彼の部屋を訪れて尻軽女の存在を口にしていた。
ずっとTCの行動が気に食わないと言いながらも、心の中では彼の事を想っているらしい。
なぜかブラッドフォードがパーティをするボートに乗り、何度か誘われるも断っていた。
最後は助けに来たTCから銃を手渡され、海にいたサメたちに向けて発砲していた。

ブラッドフォード(演:グラント・ハーヴェイ)
大学生。金持ちの父親を持つ。ビーチは自分たちのモノになるとしてTCたちを見下す。
グラント・ハーヴェイは代表作に『Thumper』、『Billy Boy』などがあります。
大学院に入る前の最後の夏として、最高の週末にするべく父親から借りたボートで楽しむ。
何かとTCたちイタリア系を小バカにして、ケンカをするキッカケを探しているバカ。
なぜか不釣り合いなヌッキを自分のパーティに誘い、何度か誘惑するも断れていた。
最後はボートのエンジンが故障し、TCたちに助けられ、なぜか彼らと和解する事になる。

・モレッティ保安官(演:ジャック・スカリア)
TCの父親。地元の保安官。5年前に妻を亡くして以来、TCとは不仲が続いている。
ジャック・スカリアは代表作に『ダークブリザード』、『クラーケンフィールド/HAKAISHIN』などがあります。
ビーチを買い取ったブラッドフォードと揉めていたTCに厳しい言葉をかけていた。
TCの友達が行方不明になって捜索していたが、結局見つけられずすぐに打ち切りになる。
ブラッドフォードのボートを爆破し、そこにいたTCだけをなぜか手錠して事情も聞かず。
最後はTCの言っていた事が本当でサメに対応し、ようやく息子の活躍を認める事になった。

ドーラン(演:ウィリアム・アザートン)
市長からビーチを買い取ってリゾート地に変えようとする。ブラッドフォードの父親。
ウィリアム・アザートンは代表作に『ゴーストバスターズ』、『ダイ・ハード』があります。
ビーチ改造の作業に遅れが生じ、現場の責任者に電話をして脅迫にも似た言葉を浴びせる。
TCがブラッドフォードのボートを爆破し、モレッティ保安官から見逃すよう頼まれ承諾。
実は市の条例で水中の掘削工事は禁止されている事を知りながらも強行して大惨事に。
最後は買収した市長とサメの襲撃を見ていて、落ちてきた観覧車に潰されて仲良く死亡。

感想

個人的な評価

本作は『アイアンマン2』のSFXを手がけたスタッフと、『ファンタスティック・フォー』のVFXを担ったスタッフがタッグを組んだ作品です。
まさかのアメコミ原作映画の映像を手がけたスタッフがサメ映画で遭遇をしています。
これだけ期待させられるようなタッグだが、当然のように期待など微塵もしていません。
その期待通りに本作のサメはかなり雑であり、ギャラに似合った適当なクォリティでした。
サメの造形は残念なのは他のサメ映画と大差ないので、そこは特に問題ではありません。
本作で一番の問題は製作陣の方で、なぜか頭の悪い筋肉バカと、頭の悪い濃いメイクのバカ女がメインなのか分かりません。
どう見てもイタリア系を小バカにしているようなキャスティングで、頭の中が遊ぶ事しかないように感じてしまう。
男の方は魅せる筋肉の為に筋トレしているのでいいけど、女の方はワザとブスになるメイクをしているのではないと思ってしまう。
実際はちゃんとしている女優さんたちですが、本作の為にワザワザ自分たちをビッチにメイクさせているのは意味が分からない。
最初から最後までバカしか出ていないような感じで、バカがサメに食われてもなんとも思わない致命的な展開でした。
似たようなキャラクターがたくさんいて、ちょっと不快感を持ってしまい、全員がサメに食われた方がマシに感じました。
主人公は保安官の息子という事だが、見た目はどう見てもオッサンにしか見えず、いい年をして遊び人をしているような印象でした。
しかも、主人公は保安官の息子という権限を使い、勝手に銃を持っていくところは超展開すぎて驚かされました。
最後にはなぜかヒーロー扱いになり、父親も認めるというバカみたいなオチで、ある意味、本作を現したラストでした。