イット・カムズ RE-2902

作品紹介

公開年月  2018/07/18
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  コーリー・ラージ
脚本  コーリー・ラージ、スティーヴ・M・アルバート
製作  コーリー・ラージ
製作国  カナダ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

女子大生のジェスは7人の男女とともに2時間ほどのクルージングに出るが、夜になるとエンジンが壊れ遭難してしまう。
船の中では不審な物音が続き、まるで9人目の乗客が徘徊しているよう気配がして、近くの無人島まで助けを求めに出て行く。
無人島でも不審な事件が相次ぎ、パニックになってボートで逃げ出した仲間の船を何かが引きずり込まれるのだった。

登場人物&出演者

ブレイディ(演:ジェシー・メトカーフ)
主人公。自称エンジニア。支払いに追われる生活。研究資料の情報を奪う仕事を受ける。
ジェシー・メトカーフは代表作に『ゾンビ・ホスピタル』、『デッドライジング/ウォッチタワー』などがあります。
マーティの父親が所有する船にエンジニアとして乗り込むと、すぐに研究資料をコピーする。
船のエンジンが故障して立ち往生すると、近くにある無人島で助け呼ぶと意見を提案した。
無人島にある研究施設を発見するが、そこにいた怪物に襲われると危険だと判断して退避。
最後は目撃者を排除する企業の部隊に出くわし、ボートで逃げるも怪物に襲われて死亡。

ジェス(演:アレクシア・ファスト)
ヒロイン。女子大生。親友のニコールとは似ても似つかないほど地味な服装と容姿をする。
アレクシア・ファストは代表作に『アウトロー』、『白い沈黙』などがあります。
ニコールと写真を撮っていたところでランスとマーティに話しかけられ、船へ付いていく。
当初から船でのパーティを否定していたが、ブレイディを見かけて怪しんで話しかける。
過去に海岸で生化学系大企業の研究でクジラの死体を見かけ、少年が死んだ事を話していた。
最後はブレイディと企業の部隊から逃げ出すが、海に飛び込むも怪物に襲われて死亡。

ニコール(演:チンタ・ラウラ・キール)
ジェスの親友。現在は法科大学院生。週末になって地元にジェスと帰って過ごそうとする。
チンタ・ラウラ・キールは代表作に『Oh Babe』、『Nammy Surveillance』があります。
行動を起こさず地味なジェスと違って、法科大学院生とは思えないほどのビッチな容姿。
話しかけてきたランスとすぐに意気投合すると、彼の誘いに浅い気持ちで付いていく。
マルコムの持ってきたコカインと酒をやりながらハイになり、ランスとベッドインした。
最後はスピアガンを持っていたランスがパニックになって、怪物と間違えて撃たれて死亡。

マーティ(演:デヴィッド・ヘネシー)
アイビーリーグの卒業生。彼女に振られて落ち込んでいるところでランスに誘われる。
デヴィッド・ヘネシーは代表作に『The Girl Who Invented Kissing』、『In Like Flynn』などがあります。
初めてやって来たバンクーバーでランスの先導でナンパし、ジェスとニコールに出会う。
気が乗らなかったが、ジェスに飲み物を持っていくが、父親の正体を知られてキレられる。
そこに揉めていた恋人のクリスティがやって来ると、船を海に出して仲直りをした。
最後はクリスティの告白を聞き、ランスを刺して致命傷を負わせるが、怪物に襲われて死亡。

ランス(演:トム・メイデン)
アイビーリーグの卒業生。彼女に振られて落ち込んでいたマーティをなんとか励ます。
トム・メイデンは代表作に『Reversion』、『Killer Coach』などがあります。
積極的で女を引っかけようとナンパしていると、ニコールとジェスに出会って口説いた。
すぐに船へやって来るとマルコムからコカインを提供され、ハイになって楽しんだ。
実は過去に酔っぱらった勢いでクリスティを寝ていて、未だに冗談で寝ようとしていた。
最後はマーティにバレて刺されるも生きていて、怪物に噛まれて企業の部隊に運び出された。

クリスティ(演:ヴェロニカ・ダン)
マーティの元恋人。マーティと一緒に過ごしたかったが、すれ違いによって別れを告げる。
ヴェロニカ・ダンは代表作に『Our Wild Hearts』、『A Woman Called Job』があります。
それなのにマーティの誘いに乗って船に来るが、それでも納得できず別れの意志は固かった。
実は過去に酔っぱらった勢いでランスと寝てしまい、ずっとマーティに黙っていた。
無人島から船に戻るとすぐにマーティへ過去の過ちを告白し、ランスが刺される事になる。
最後は呆然としていたマーティがやって来てキスするが、背後から怪物に襲われて死亡。

マルコム(演:コーリー・ラージ)
マーティの船にいた料理人。ティナを誘って自分が船長だと偽ってベッドインを計画した。
コーリー・ラージは代表作に『Death and Texas』、『In Like Flynn』などがあります。
ティナにいいところを見せていたが、やって来たランスたちによってぶち壊されてしまう。
マーティの前では苦しい言い訳をするが、問題があるとすぐに父親への連絡を考える。
無人島に行くとなんとかティナと距離を縮めようとするも、逆に遠ざける結果になる。
最後は何かいるとしてティナに言われて様子を見るが、結局は怪物に襲われて死亡した。

ティナ(演:サビーナ・ガデッキ)
マルコムに誘われて船に来た娼婦っぽい女。マルコムが船長という事で釣られているだけ。
サビーナ・ガデッキは代表作に『The Superagent』、『Dangerous Matrimony』がある。
ランスたちが帰ってくると、マルコムの話しと食い違った事で一気にトーンダウンする。
船がエンジンの故障で止まると、ブレイディの提案に乗って無人島へ行く事となる。
研究施設の外で待機していると怪物の気配を感じ、マルコムが犠牲となって危険を知らせる。
最後はボートで逃げようとして勝手に動くが、怪物によって海中に引きずられて死亡した。

感想

個人的な評価

本作は『イット・フェローズ』のプロデューサーとして知られるコーリー・ラージが監督を務めています。
コーリー・ラージは本作が長編映画監督のデビュー作となっています。
やはり、『イット・フェローズ』に関わって縁から、邦題はその作品を彷彿とさせるタイトルになっています。
当然のように本作は『イット・フェローズ』とは無関係なので、内容はまったく違います。
そもそも、本作は75分という短い上映時間なので、内容としても深いモノはありません。
まず、登場人物が8人というのは多すぎるし、各登場人物の説明はほとんどないに等しい。
こういう作品では高学歴の若者が出てくるけど、総じてビッチにしか見えないのはなんとかして欲しいです。
主人公は結局何者かハッキリと明言されず、ヒロインに至っては何がしたいのか分からない。
口説いてきた青年が生化学系大企業の幹部の息子と知って、まるで人が変わったかのようにブチ切れる姿は驚きました。
主人公である企業スパイなのか分からない自称エンジニアに対しても、いきなりブチ切れるような態度は逆に恐ろしい印象を持った。
問題となる生化学系大企業の情報がまったくないので、ヒロインのブチ切れる理由には賛同はとてもできない。
コーリー・ラージはプロデューサーとして能力があっても、映画監督としての才能がまったくないと分かる作品でした。
まあ、本人が普通に出演している時点で、そんな事をするよりももっと映画の演出を勉強してくれと思いました。