作品紹介
公開年月 | 2009/02/13 |
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ジャンル | ホラー/スプラッター |
原作 | ショーン・S・カニンガム 『13日の金曜日』(リブート) |
監督 | マーカス・ニスペル |
脚本 | ダミアン・シャノン、マーク・スウィフト |
製作 | マイケル・ベイ、アンドリュー・フォーム、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
クリスタル・レイクはかつて美しい自然に囲まれ、若者たちに人気のキャンプ場。
ところがある日、一人の少年が湖で溺死する事故が発生し、キャンプは閉鎖される事に。
数年後、キャンプ場が再開されると、ほどなくして訪れた若者の一行が行方不明となってしまうのだった。
登場人物&出演者
・クレイ・ミラー(演:ジャレッド・パダレッキ)
主人公。クリスタル・レイクで友人たちと行方不明になった妹のウィットニーを探している。
ジャレッド・パダレッキは代表作に『フライト・オブ・フェニックス』、『蝋人形の館』などがあります。
店に立ち寄ったトレントたちにも聞いたが、なぜかジェンナからお悔やみの言葉をもらう。
その後も家々を訪ねていくが、結局は手がかりが見つからず、トレントの別荘で立ち寄った。
ジェンナと湖の反対側まで一緒に探す事となるが、そこでジェイソンを見かけて逃げる。
最後は妹のウィットニーを見つけ出し、ジェイソンを倒して湖に沈めるも死んでいなかった。
・ジェンナ(演:ダニエル・パナベイカー)
トレントの彼女。週末を楽しむ為にクリスタル・レイクへやって来るが乗り気じゃない。
ダニエル・パナベイカーは代表作に『スカイ・ハイ』、『Mr.ブルックス/完璧なる殺人鬼』などがあります。
別荘の主であるトレントがうるさく注意して嫌気が差し、イケメンのクレイに気持ちがいく。
妹を探していたクレイと再会し、イケメンという事でなぜか一緒に探すべく湖の反対側へ。
キャンプ場の跡地でジェイソンを見かけると、みんなに知らせるべく慌てて帰ってきた。
最後は妹のウィットニーを見つけて逃げ出すが、後ろからジェイソンに刺されて死亡。
・トレント(演:トラヴィス・ヴァン・ウィンクル)
ジェンナの彼氏。週末を楽しむ為に自慢の別荘へ恋人のジェンナや友人たちを招いた。
トラヴィス・ヴァン・ウィンクルは代表作に『トランスフォーマー』、『ほぼ300<スリーハンドレッド>』などがあります。
しかし、好き勝手やる友人たちを神経質に注意して、悪ふざけをする彼らに嫌気が差す。
勝手にジェンナがクレイを別荘に入れると、すぐに追い返すほど気が立っていた。
ジェンナがいなくなってブリーとベッドインし、クレイの話しを聞いてようやく状況を把握。
最後は一人で通った車に乗せてもらおうとしたが、結局ジェイソンに殺されてしまう。
・チューウィ(演:アーロン・ヨー)
お調子者。別荘の途中に立ち寄った店で気持ち悪くなるが、大量の買い物をしていた。
アーロン・ヨーは代表作に『アメリカンパスタイム/俺たちの星条旗』、『ディスター・ピア』などがあります。
トレントの別荘にやって来ると、ロレンスも待ち焦がれていた水パイプを持参していた。
常にロレンスと一緒にいて、踊るたブリーを見て短パンのケツのボタンになりたいという。
悪ふざけで椅子を壊してしまい、トレントに怒られると直す為に小屋から道具を取りに行く。
最後は小屋でも悪ふざけをするが、ジェイソンがやって来て喉にドライバーを刺され死亡。
・ロレンス(演:アーレン・エスカーペタ)
ジェンナの友人。黒人という先入観を嫌っている。ラップで音楽レーベルを作る予定。
アーレン・エスカーペタは代表作に『マシュー・マコノヒー/マーシャルの奇跡』、『血と銃/BROTHERHOOD』などがあります。
いつもチューウィと一緒にいて、彼の持ってきた水パイプを見て心待ちにしていた。
ブリーの踊りをチューウィと見ていたが、声をかけるべきだと彼を焚きつけて見ていた。
結局、チューウィが椅子を壊し、一人になって水パイプを吸って自慰をしようとする。
最後は戻らないチューウィを連れ帰ろうとするが、ジェイソンの投げた斧で結局は死ぬ。
・ブリー(演:ジュリアナ・ギル)
ジェンナの友人。ビデオカメラを持参して撮影していた。以前からトレントに気がある。
ジュリアナ・ギルは代表作に『パニック・スカイ』、『ラブ・アゲイン』などがあります。
トレントがジェンナと気持ちがすれ違っている事を察知し、その隙をずっと狙っていた。
ジェンナがクレイと出かけた事を利用して、念願だったトレントとベッドインをした。
ロレンスがジェイソンにケガを負わされると、助ける声に動揺して耳を塞いでいた。
最後はバスルームに逃げ込むが、そこにジェイソンが現れて洋服掛けに頭を刺されて死亡。
・ウィットニー・ミラー(アマンダ・リゲッティ)
クレイの妹。恋人や友人たちとクリスタル・レイクにやって来る。早く帰りたいと言い出す。
アマンダ・リゲッティは代表作に『異常犯罪捜査官/倒錯の館』、『TATARI タタリ/呪いの館』などがあります。
しかし、彼氏がキャンプ場の跡地を見つけて、興味本位で小屋の中に入って付いていく。
そこでジェイソンに遭遇するも、パメラに似ていた事で殺されずに6週間も監禁される。
ジェイソンに怯えながらもパメラのフリをして殺されずに済み、クレイが助けにやって来る。
最後はクレイとともにジェイソンを倒して湖に沈めるが、死んでおらず水から出て捕まる。
・ジェイソン・ボーヒーズ(演:デレク・ミアーズ)
クリスタル・レイクの連続殺人鬼。キャンプ場の指導員が見ていなかったせいで溺死した。
デレク・ミアーズは代表作に『メン・イン・ブラック2』、『プレデターズ』があります。
指導員たちを母親のパメラが殺していくが、最後の一人で反撃されて目の前で殺される。
その後、母親の首を飾りながら、クリスタル・レイクにやって来る若者たちを惨殺している。
ウィットニーが母親のパメラに似ている事から殺さず、6週間もずっと監禁していた。
最後はクレイとウィットニーに倒されるが、死なずに湖から飛び出て惨殺をまた始まる。
感想
個人的な評価
本作は『13日の金曜日』シリーズをリブートした作品となります。
内容としては1作目から3作目の内容を再構築していて、ジェイソンはホッケーのマスクをすぐに手に入れます。
シリーズとして10作も続いていて、その過程で徐々にジェイソン・ボーヒーズというキャラクターが確立していきました。
実際、1作目ではジェイソンは殺人鬼として登場せず、代わりに母親のパメラが指導員たちを惨殺していました。
2作目でもトレードマークのホッケーのマスクではなく、片眼の穴を開けた麻袋を被っている状態でした。
こうして徐々にみんなが知っているジェイソン・ボーヒーズに変化していくのです。
それを一本の映画に収めるには無茶である上に、ジェイソンが母親に心の拠り所にしているマザコンに変化させられている。
やはり、このシリーズをずっと観てきた一人として、ジェイソンが人間らしさをみせるのは違うのではないかと思う。
ジェイソン・ボーヒーズというのは惨殺を生業にしている職人であり、如何にしてバカ者(若者)たちを殺していくのかが最大の魅力である。
それをジェイソンに人間味を与える事によって、彼が持っているキャラクター性を台無しにしていると感じました。
殺人鬼の先輩である『悪魔のいけにえ』をリメイクしたマーカス・ニスペルが監督を務めているが、かなり勘違いしていると思いました。
ジェイソンにそのような人間性など不要であり、どれだけで鮮やかに惨殺していくかが最大の魅力なのである。
それを根本から履き違えているので、リブートとしてはどう考えても失敗だと感じました。
確かに今までとは違うアプローチが必要であるが、人間性を与えるのは明らかに間違った方向性でした。
何より本作ではインパクトのあるシーンが非常に少なく、見映えとしても今一つパッとしない点もダメでした。
ジェイソンを惨殺の職人としてみてない監督では、その見せ場を理解しておらず、演出も味気ないモノになっていました。
これでシリーズ化を考えていたならば、大人しく『テキサス・チェーンソー』の方だけに専念して欲しいです。
それぐらい『13日の金曜日』シリーズを監督が理解しておらず、期待していただけにガッカリした作品となりました。