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サウスバウンド RE-2813

サウスバウンド RE-2813

作品紹介

公開年月  2015/08/27
ジャンル  ホラー/サスペンス
原作  なし
監督  デヴィッド・ブルックナー、レイディオ・サイレンス、ほか
脚本  マット・ベティネッリ=オルピン、スーザン・バーク、ほか
製作  ブラッド・ミスカ、クリス・ハーディング、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

概要

ある街道を舞台に奇妙に連鎖し絡み合う怪異現象を描いたオムニバス。
ロクサーヌ・ベンジャミン、デヴィッド・ブルックナー、パトリック・ホーバス、レイディオ・サイレンスら4人の気鋭監督がそれぞれの作品を手がける。
謎の怪物、カルト教団、殺人鬼、狂人一家という別々の要素がやがて一つの恐怖の物語に繋がっていく。

登場人物&出演者

【謎の怪物】

荒野を走る一台の車には血だらけの二人の男が乗っていて、背後から謎の怪物が追いかける。

ミッチ(演:チャド・ヴィレラ)
ジャックが運転する車の助手席に乗って謎の怪物から逃げていた。返り血を浴びている。
チャド・ヴィレラは代表作に『V/H/S シンドローム』などがあります。
ガソリンスタンドに立ち寄ってトイレに入ると、顔に付着した血をキレイに洗い流す。
ジャックを待っていると店全体が揺れるが、他の人は何事もなかったような態度で過ごす。
すぐにジャックと出て車に乗って出発するが、またもガソリンスタンドに戻ってしまう。
最後は諦めてしまうが、謎の怪物がモーテルで待ち、娘の姿を見るがそのまま行方不明に。

ジャック(演:マット・ベティネッリ=オルピン)
ミッチとともに謎の怪物から逃げていた。車を運転して同じく返り血を浴びて血だらけ。
マット・ベティネッリ=オルピンは本作の監督の一人で、映画の代表作に『V/H/S シンドローム』があります。
ガソリンスタンドに立ち寄ると、店員に20ドル分の金を払ってトイレで血を洗い流す。
出てくるとミッチに急かされて車に乗り込み出発するが、またもガソリンスタンドに戻る。
最後は諦めたミッチを見捨てるが、逆に謎の怪物が迫って一瞬で殺されてしまう。

【狂人一家】

荒野を走る車で旅をする女性バンドの三人はタイヤがパンクし、老夫婦に助けてもらう。

セイディ(演:ファビアン・テリース)
女性バンドの一人。車の運転手を務める。遅く起きたがモーテルから一番早くに出た。
ファビアン・テリースは代表作に『キッズ・リベンジ』、『フランクとシンディ』がある。
ふざけていた二人と違って真面目に運転していたが、タイヤがパンクしてしまう止まる。
そこで修理業者が来るまで待っていたが、やって来たケンジントン夫婦の家に行く事になる。
菜食主義という事で出された肉料理に手を付けなかったおかげで、変な薬を飲まずに済む。
最後はケンジントン家から逃げ出すが、荒野を走っていたルーカスに轢かれて重傷を負う。

キム(演:ナサリー・ラヴ)
女性バンドの一人。モーテルの外を見ていたセイディに近づき、時間が遅くなったと聞く。
ナサリー・ラヴは代表作に『パロアルト・ストーリー』、『20センチュリー・ウーマン』などがります。
車のタイヤがパンクして、すぐに修理業者へ連絡するも時間がかかるとして嫌気が差す。
ケンジントン家にやって来ると、意味深な言葉を残した奥さんを気にせずのんびりしていた。
最後は肉料理に入っていた薬で洗脳され、謎の儀式で仲間になるとセイディを追っていた。

エヴァ(演:ハンナ・マークス)
女性バンドのドラム担当。モーテルで一番遅く起きて、あとからゆっくりと車に乗り込む。
ハンナ・マークスは代表作に『トラブル・カレッジ/大学をつくろう!』、『ランナウェイズ』などがあります。
車のタイヤがパンクして、荒野のど真ん中で身動きが取れないとして真っ先に文句を言う。
そこへ通りかかったケンジントン家の夫婦の好意に甘えるように車へ乗った。
最後はキムと同様に肉料理の薬で洗脳され、逃げ出したセイディを追いかける事になる。

【残酷手術】

荒野で女性を轢いたサラリーマンは近くの病院に運ぶが、医師の指示で手術を手伝う事に。

ルーカス(演:マーサー・ジッケル)
車を運転しながら妻の服を選んでいたが、飛び出してきたセイディに気付かず轢いてしまう。
マーサー・ジッケルは代表作に『幸せになるための10のバイブル』、『レイチェルの結婚』などがあります。
慌てて医者に連絡を取ると、近くの町まで連れて来るように言われて指示に従っていた。
しかし、到着した病院には誰もおらず、電話を通じてセイディの手術をする事になる。
状況が分からないまま指示通りにセイディを治そうとするが、結局は殺してしまう。
最後はまたも電話がかかり、指示通りに従うと新しい車が用意されてそのまま立ち去った。

【カルト教団】

荒野を走る車の運転をする男はカルト教団に入った妹を取り戻す為に乗り込もうとする。

ダニー(演:デヴィッド・ヨウ)
カルト教団に入った妹を探すべくバーに銃を片手に来る。脅されても一切怯まずに聞き出す。
デヴィッド・ヨウは代表作に『この世に私の居場所なんてない』などがります。
バーの客に注意されて鋭い爪で背中を引っ掻かれると反撃し、店主を道案内に連れ出す。
明らかに普通じゃない店主や客に対してもビビらず、妹の為ならなんでもやる覚悟を持つ。
ようやく妹と再会するが、帰りたくないと言い張る彼女を強引に連れ出す事になる。
最後は荒野に立ち止まってしまい、白い者たちに捕まると、ジェシーは帰っていった。

ジェシー(演:ティッパー・ニュートン)
ダニーの妹。怪しいカルト教団に入っている。メンバーに独特なタトゥーを彫っている。
ティッパー・ニュートンは代表作に『ハンナだけど、生きていく!』、『ABC・オブ・デス』などがあります。
迎えにやって来たダニーと抱擁して久しぶりの再会を喜ぶも、帰りたくないと言い出す。
それでもムリヤリ連れ出されると、舗装された道が途切れたところで引き返すように忠告。
聞かなかったダニーがそのまま荒野を走るが、結局は立ち止まって白い者たちに捕まる。
最後は助けを求めるダニーを放置して、車で自分がいた町の方に戻っていった。

【殺人鬼】

荒野から家に帰ってきた家族だったが、マスクをつけた三人の殺人鬼に襲われてしまう。

ダリル(演:ジェラルド・ダウニー)
ケイトの夫でジェムの父親。ジェムが独り立ちができるように応援している。
ジェラルド・ダウニーは代表作に『ダイ・ハード4.0』、『イーグル・アイ』があります。
家に帰るとケイトにジェムの独り立ちが早くできるように説得をしていた。
ドアを叩く音を聞いて外にマスクをした不審人物がいて、ケイトに警察への通報を指示する。
なんとか逃げ出そうと車まで行くが、殺人鬼がすでに待機していた家に戻る事になる。
最後は殺人鬼に捕まってしまい、妻が殺されると娘だけを逃がして腹を刺されて死亡した。

ケイト(演:ケイト・ビーハン)
ダリルの妻でジェムの母親。ジェムの独り立ちについて少しばかり心配している。
ケイト・ビーハンは代表作に『フライトプラン』、『ウィッカーマン』などがあります。
家に帰って早速とワインを開けてダリルと飲むが、外の異変に気付いた夫を見守る。
外にマスクをした殺人鬼が三人いて、ダリルから警察に電話するよう言われる。
最後は殺人鬼たちに捕まり、状況が分からないまま窒息死させられてしまう。

ジェム(演:ハッシー・ハリソン)
ダリルとケイトの娘。ちょうど車で町へやって来たジェシーと遭遇して追い払われた。
ハッシー・ハリソンは代表作に『Dementia』、『The Iron Orchard』などがあります。
両親から独り立ちを期待されていて、それに応えるべくいつも笑顔で接している。
外で物音がしてダリルが様子を見ると、怪しい人影を見てすぐに逃げ出そうとした。
両親が捕まっている間に外で逃げ出すが、助けようと再び戻ってくるが刺されて死亡する。
最後は殺人犯のミッチとジャックが死体を見ると、死神のようなモノが出て彼らを追う。

感想

個人的な評価

本作は四人の監督によるオムニバス形式のホラー映画となっています。
オムニバス形式のホラー映画と言えば、『ABC・オブ・デス』や『メキシコ・オブ・デス』と言った作品があります。
上記の作品は独立したモノであるが、本作はオムニバス形式でありながら一本のストーリーとなっています。
『謎の怪物』は本当に謎でとりあえず男たちが逃げている様子だけが描かれ、ここではインパクトを重視した演出となっていました。
『狂人一家』はホラー映画でよくある題材ですが、ハッキリ言って、本作の中で一番意味の分からない部分でした。
『残酷手術』は登場人物が一番少ないが、とにかく、痛々しい描写にインパクトがあった。
『カルト教団』は多分、他の部分と繋げる役目になっているが、残念ながら説明不足すぎてよく分からない。
『殺人鬼』は全体の謎を解くべき重要な部分だが、ほとんど消化されずにただストーリーを繋げる役目でしかなかった。
本作は全体的に説明不足すぎて今一つ理解できる部分が多く、ほとんどが脳内補完で納得するしかないような印象を持ちました。
これが無限ループになっているのか分からないが、そこら辺は特に上手いとは感じられず、説明不足すぎて雰囲気で楽しむような作品だと感じた。
しかし、こういうタイプの作品では納得できるオチがあれば面白いが、本作のようなフワッとした終わり方は非常に微妙だと思います。
グロテスクなシーンや謎の怪物のデザインは良かっただけに、ここの背骨部分が曖昧になったのは本当に残念でならない。
もう少し無限ループの仕組みを分かりやすいするか、ちゃんとした説明を入れると本作は面白くなっただけに惜しい作品でした。


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