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西遊記/孫悟空 vs 7人の蜘蛛女 RE-3153

西遊記/孫悟空 vs 7人の蜘蛛女 RE-3153

作品紹介

公開年月  2018/01/11
ジャンル  ファンタジー/アドベンチャー/アクション
原作  『西遊記』(モチーフ)
監督  スコット・マ
脚本  チャン・インリー、チョウ・フェンピン
製作  ワン・ライジン、シュー・ジーイー、ほか
製作国   中国
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

仙術と武力だけで妖怪を倒す孫悟空と、説法で悪者を改心させる三蔵法師はどちらが優れているか勝負をする。
7日間だけお互いの能力を入れ替えると、三蔵法師は強靱な肉体に猿王のパワーを身につけて邪悪な百眼魔君の退治へ向かう。
仙力と武力を持たない普通の悟空は7人姉妹を改心させるが、その正体こそ彼の命を狙う“蜘蛛女”だと判明するのだった。

登場人物&出演者

【三蔵法師と三人の弟子たち】

孫悟空(演:シェー・ミャオ)
強靱な肉体に仙術と武力を持つ妖怪。強すぎる故に傲慢な性格を三蔵法師に咎められている。
シェー・ミャオは代表作に『Da meng xi you』シリーズ、『Qimen Dunjia』があります。
正義を貫く事こそが第一だと考え、猪八戒の提案を受けて三蔵法師と能力を入れ替える。
7人の蜘蛛女を改心させれば勝ちだと言われ、彼女たちがいる村でサンニャンに出会う。
サンニャンの色気に負けず逆に彼女を味方にするが、百眼魔君がやって来てピンチになる。
最後は入れ替えた能力を取り戻して百眼魔君を倒し、再び三蔵法師たちと天竺を目指す旅へ。

三蔵法師(演:トーマス・プライス)
三人の弟子を引き連れて天竺を目指す高僧。説教を武器にして過酷な旅を続けている。
トーマス・プライスは代表作に『安非他命/アンフェタミン』、『台北セブンラブ』がある。
正義の心がすべてと話す孫悟空の口車に乗って、お互いの能力を7日間入れ替える事に。
無敵の強さを手にしたせいで傲慢になってしまい、猪八戒と沙悟浄を振り回していた。
襲ってきた6人の妖魔にあっさりと捕まると、どうする事もできずにお経を唱えていた。
最後は能力が戻って孫悟空が百眼魔君を倒すと、お経で成仏させて再び旅を続けていく。

猪八戒(演:イー・ジェンフー)
三蔵法師に従う弟子の一人。豚の顔をした大食漢。主な役割は三蔵法師の馬を引く事。
イー・ジェンフーは代表作に『スマート・チェスト』などがあります。
旅に不満を持っていた孫悟空が三蔵法師に文句を言うと、能力を入れ替える提案をした。
無敵の強さを手にした三蔵法師に振り回されながらも、なんとか付いて行った。
途中で6人の妖魔たちに捕まってしまうと、脱出しようとして顔が焦げて焼き豚になった。
最後は能力を取り戻した孫悟空が百眼魔君を倒し、三蔵法師たちと再び旅を続けていく。

沙悟浄(演:チェン・ジウロン)
三蔵法師に従う弟子の一人。ヒゲ面の人間。荷物持ちで仲間の中で一般人に近い感覚を持つ。
チェン・ジウロンは本作が長編映画デビュー作となります。
旅の不満で能力を入れ替える案に乗った孫悟空と三蔵法師だが、不安の表情を浮かべていた。
猪八戒と同じく傲慢になってしまった三蔵法師に振り回されつつも付いていった。
途中で6人の妖魔たちに猪八戒が捕まり、助けようとするもまったく歯が立たず捕まった。
最後は能力を取り戻した孫悟空が百眼魔君を倒し、三蔵法師たちと再び旅を続けていく。

【7人の妖魔と百眼魔君】

サンニャン(演:ナンション・グーニャン)
ヒロイン。7人の妖魔の一人。茶色の服で色欲を表現する。どんな男も虜にする眼力を持つ。
ナンション・グーニャンは代表作に『Intrude The Widow Village at Midnight』、『By Chance』などがあります。
村では踊り子として男たちを魅了していたが、普通の人間となった孫悟空に気を取られる。
過去に結婚をしていたが、男に裏切られて絶望して自殺し、百眼魔君の力で妖魔となる。
三蔵法師の肉を狙う姉妹や百眼魔君から孫悟空たちを助けようと裏切ってしまう。
最後は百眼魔君に姉妹たちを倒され、反撃しようとするも倒れ、成仏して転生をした。

チン・ウム(演:スプリーナ・ワン)
7人の妖魔の一人。緑の服を着て強欲を担っている。いつも姉のホン・イーインの傍にいる。
スプリーナ・ワンは代表作に『Migratory Birds』、『Desperate Counterattack』がある。
三蔵法師を捕まえるべく他の姉妹と戦いに参加して、あっさりと彼らを捕まえる事に成功。
みんなと離れて行動するサンニャンの元に来て、三蔵法師を捕まえたと報告してくれた。
孫悟空がやって来て挨拶をするも、捕まえる対象だとして当たり前のように無視した。
最後は宝自慢大会で他の妖怪に横取りさせまいと飛び出すが、あっさりと殺されてしまう。

ラン・リウ(演:チェン・モー)
7人の妖魔の一人。青の服を着て憤怒を担っている。誰よりも男は悪者だと決めつけている。
チェン・モーは本作が長編映画デビュー作となります。
普通の人間になっていた孫悟空を魅了できないサンニャンから昔話を掘り出していた。
宝自慢大会が開催されると、集まってきた参加者たちにルールを説明し褒美の品を紹介した。
サンニャンが孫悟空に肩入れしていて、その事について強く厳しい言葉で批判をしていた。
最後はディアの裏切りで百眼魔君に捕まると、抵抗もできずにあっさりと殺された。

ヨーラン(演:ボーア・リー)
7人の妖魔の一人。オレンジ色の服を着て食欲を担っている。常に何かを食っている。
ボーア・リーは代表作に『Happy Mother』、『Memories of Hometown』などがあります。
三蔵法師の肉を食らえば呪いが解けると理解するが、それだけじゃ満足できないと訴える。
普通の人間になった孫悟空を捕まると、ガマンができず包丁で襲うも逃げられてしまう。
孫悟空の作った珍味が入ったスープに魅了されてしまい、彼を襲って食う事を止める。
最後はディアの裏切りで百眼魔君に捕まると、抵抗もできずにあっさりと殺された。

ジ・ルオ(演:カオ・ユンニ)
7人の妖魔の一人。紫の服を着て怠惰を担っている。常に寝ていて食事も食べさせてもらう。
カオ・ユンニは代表作に『Dream Journey3』、『Baiye Hero』などがあります。
三蔵法師を他の男と同じだと考えていて、サンニャンの能力ならすぐに捕まえられると話す。
普通の人間になった孫悟空を簡単に捕まえるも、面倒だからと解放を口にしていた。
見返りを一切求めない孫悟空の良さを知って、サンニャンにもったいないと話していた。
最後はディアの裏切りで百眼魔君に捕まると、抵抗もできずにあっさりと殺された。

ホン・イーイン(演:ファン・ルイ)
7人の妖魔の一人。赤の服を着て高慢を担っている。姉妹のリーダーで計画を立てている。
ファン・ルイは代表作に『Bottom Line』、『If You Were Here』などがあります。
三蔵法師の肉を食らえば毒が消えて人間に戻れると知り、なんとか捕まえようとする。
姉妹たちを集めて計画を立ててるが、普通の人間になった孫悟空になぜか手こずっていた。
孫悟空に入れ込むサンニャンに計画が台無しにされて、姉妹の縁を切って彼女を追放した。
最後はディアの裏切りで百眼魔君に囚われてしまい、抵抗もできずに殺されてしまう。

ファン・ディア(演:ヘレン・チェン)
7人の妖魔の一人。黄色の服を着て嫉妬を担っている。姉妹の中では特におしゃべり。
ヘレン・チェンは代表作に『To Life Punishment』、『We Are Gamily』などがあります。
三蔵法師が近くまでやって来ると知って、体の毒を消せるチャンスとして饒舌になる。
サンニャンの魅了で簡単に捕まえられると話し、ジ・ルオと意見が一致していた。
三蔵法師の肉が手に入らないと焦って、一人だけ百眼魔君に味方して姉妹を裏切る事に。
最後は百眼魔君に利用されていたと知って、反撃するも敵うはずもなくあっさりと殺された。

百眼魔君(演:ドゥ・ユーミン)
強大な力を持つ妖怪。7人の妖魔たちを作り出し、100年に渡って不老不死の薬を探させる。
ドゥ・ユーミンは代表作に『ラスト・ソルジャー』、『夜魔人』などがあります。
ようやく三蔵法師の肉を食らえば不老不死になると知り、7人の妖魔たちに捕まるよう命令。
サンニャンが裏切ってしまい、他の姉妹たちも反旗を翻すもあっさりと殺してしまう。
直々に三蔵法師の肉を食らおうとするが、能力が戻っていない孫悟空の抵抗に阻止される。
最後は能力を取り戻した孫悟空に圧倒され、三蔵法師のお経によって成仏させられた。

感想

個人的な評価

本作は中国四大奇書の一つ「西遊記」をモチーフにした作品となっています。
なぜかシリーズの4作目であるが、前の3作はレンタルしていないようです。
ただ、どうやら繋がりはタイトルとモチーフだけで中身がほとんど違っています。
「西遊記」の付く作品は非常に多く、一見してシリーズのように見えて実はまったく関係ないという事が多い。
本作は何かのシリーズだと思っていたが、予想は当たってもまったく知りません。
また「お金アルよ、チャイニーズ・ファンタジー」だと思ったら、始まって数秒で本作が低予算で作られている事が分かりました。
いきなり砂漠に似せたスタジオだと丸分かりのセットで始まり、安っぽいコメディが展開された時点で本作は残念なヤツだとすぐに理解しました。
とにかく、全体的に薄ら寒いチャイニーズギャグが散りばめられており、どれ一つ取っても笑えるような要素はなかった。
イギリス映画のシニカルな笑いや北欧や東欧の理解しがたい笑いに近いような印象を持った。
あまりにも安っぽい雰囲気と脚本でガッカリするけど、登場している女優陣のレベルは非常に高いのが一番の救いだろう。
孫悟空と三蔵法師の力を入れ替えるアイデアは悪くないが、それ以外の展開が痛々しくて等倍速での鑑賞はムリです。
しかしながら、アクションの面ではさすが中国の映画というだけに、ちゃんとワイヤーアクションをしていました。
美しい女優陣もそうですが、中国の美しい景色や庭園も見られる点でも本作は内容の悪さをカバーしていると思います。
なんだか『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』を何倍かに薄めた既視感があって、唯一本作が勝っているのは美女の数だけしでした。
下手に「西遊記」が付いている作品だからって気楽に鑑賞しちゃいけない例の一つです。
それでも中国美人を見たいならば、本作は彼女たちが出演しているシーンだけを切り取って鑑賞してもいいかもしれません。