バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 MY-12

作品紹介

公開年月  1990/05/25
ジャンル  SF/コメディ/アドベンチャー
原作  なし
監督  ロバート・ゼメキス
脚本  ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
製作  ニール・キャントン、ボブ・ゲイル
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入DVD、購入ブルーレイ

あらすじ

落雷により1885年の西部開拓時代に飛ばされたドクを助けるべく、マーティは1955年のドクにマシンを直してもらい向かう。
1885年に到着したマーティは早々にビフの先祖であるビュフォード・“マッド・ドッグ”・タネンに因縁をつけられる。
未来に帰れば問題ないと高をくくったマーティだが、結局はビュフォードと命を懸けた決闘する事になるのだった。

登場人物&出演者

マーティ・マクフライ(演:マイケル・J・フォックス)
主人公。1885年に飛ばされたドクを助け出す為、1955年のドクによりマシンを修理を頼む。
マイケル・J・フォックスは近年の出演作に『アメージング・ハイウェイ60個、『アトランティス/失われた帝国』などがあります。
1885年に飛ぶとインディアンの大群に遭遇し、デロリアンが矢を受けて自走不能になる。
町にたどり着いてドクと再会するが、同時にビフの祖先であるビュフォードに因縁を持つ。
ビュフォードと決闘するが、直前で拒否して撃たれるが、機転で射殺を免れて逆に勝利する。
最後は現代に戻るもマシンはバラバラになり、新たなマシンでドクと再会して写真をもらう。

ドク/エメット・ブラウン博士(演:クリストファー・ロイド)
準主人公。1955年に落雷を受け、強制的に1885年へ飛ばされてしまい、現在へ帰れず。
クリストファー・ロイドは近年の出演作に『ねずみの騎士デスペローの物語』、『ナットのスペースアドベンチャー3D』などがあります。
1885年では鍛冶屋として生活を送り、迎えにやって来たマーティを温かく出迎えた。
自走できなくなったマシンに困っていた時、崖に落ちそうだったクララを助けてひと目惚れ。
クララを助けた事で歴史を改変した事実に驚き、責任を取るべく1885年に残ろうとする。
最後はマーティを現代に送り、蒸気機関のタイムマシンを作って彼に写真を手渡し旅へ出た。

クララ・クレイトン(演:メアリー・スティーンバージェン)
町にやって来た教師。馬が暴走して崖へ落ちそうになった時にドクの活躍で命が助かる。
メアリー・スティーンバージェンは代表作に『メルビンとハワード』、『フィラデルフィア』などがあります。
助けられて以来、ドクとは気が合って、何かあれば彼のところを尋ねてくるようになる。
時計台を祝う祭りの時、クララと仲を深めていくが、同時にビュフォードに因縁つけられる。
マーティの説得によって自身が説いてきた言葉を思い出し、彼とともに現在へ帰る決意する。
最後はマーティを送り、蒸気機関のマシンを作って写真を手渡してクララと家族で旅へ。

シェイマス・マクフライ(演:マイケル・J・フォックス)
1885年にヒルバレーの町外れに住むマーティの曾祖父。マーティと顔がソックリである。
気絶していたマーティを助け出すと、他人とは思えない気持ちになって彼に何かと助ける。
妻のロレインに何度も注意されていたが、それでもマーティの事を気に懸けていた。
ビュフォードとの決闘を快く思わない発言をして、従兄弟がそれで死んだとマーティに話す。
最後はマーティとビュフォードの決闘を静観し、勝利したマーティを祝って送り出した。

マギー・マクフライ(演:リー・トンプソン)
シェイマスの妻。移民としてアメリカにやって来るが、フレンドリーな夫と違い保守的。
リー・トンプソンは近年の出演作に『エグジット・スピード』、『スパイ・スクール』などがあります。
最後は他人であるはずのマーティに気遣う夫を注意するが、なんとか説得されてしまう。

ジェニファー・パーカー(演:エリザベス・シュー)
マーティの恋人。改変された現代を正常に戻すべく、自宅のベンチに寝かされていた。
エリザベス・シューは近年の出演作に『ロック・ミー・ハムレット!』、『夢駆けるドリーマー』などがあります。
世界を正常に戻したマーティに起こされ、彼の車で走るところでニードルズと遭遇する。
事故を回避したマーティが未来でクビになる紙から文字が消え、安堵の表情を受けていた。
最後はバラバラになったマシンを見に行き、ドクと再会すると希望のある未来を聞いた。

ストリックランド保安官(演:ジェームズ・トールガン)
1885年では保安官として町を守っている。ビュフォードたちの行動には常に目を光らせる。
ジェームズ・トールガンは近年の出演作に『アンダーワールド』、『ボイリング・ポイント』などがあります。
息子に対して保安官たるべき姿を指し示し、ビュフォードには一歩も譲らない姿を見せる。
最後はビュフォードたちによって射殺されてしまい、彼らを逮捕したのは保安官代理。

ビュフォード・“マッド・ドッグ”・タネン(演:トーマス・F・ウィルソン)
悪役。ヒルバレーの悪党として知られ、これまで何人も射殺してきた早撃ちの名手である。
トーマス・F・ウィルソンは近年の出演作に『インフォーマント!』、『誘拐騒動/ニャタッチャブル』などがあります。
余所者であったマーティに因縁をつけて町中を引きずり回すが、ドクに助け出されてしまう。
時計台を祝う祭りでは武器を差し出すが、隠していたデリンジャーでドクを殺そうとする。
マーティと決闘する事となって待ち構えると、拒否した彼に容赦なく銃弾を撃ち込んだ。
最後は防弾チョッキで弾丸を防いだマーティに殴られ、気絶して馬糞の中に倒れた。

感想

個人的な評価

本作は単なるジョークであった「TO BE CONTINUED…」から、急遽シリーズ化して実際に作り出された続編の完結となります。
二部構成となった続編だったが、元々は一本の映画を時間の関係で前後編に分けたという。
監督であるロバート・ゼメキスが必死の説得で製作会社を納得させ、結果的に三部作となる。
この判断は非常に素晴らしく、これによって余裕のある作品としてクォリティーの高い作品となりました。
何より本作を思い切って西部劇にしたのが正解で、シリーズの中でのマンネリ化を見事に回避していると思います。
現在、過去、未来、そして西部劇と舞台を移していくが、すべてが同じ町で行われている点でも、ちょっとした歴史を垣間見る事ができる。
やはり、マーティとドクの友情が本シリーズの中心にあって、年齢を超えた二人の絆こそが最大の魅力だと言えます。
両者の絆を語る過去のエピソードがないにも関わらず、マーティとドクの友情は確実に伝わってくる構成と演出が完璧だと感じさせる。
本シリーズは様々な要素が奇跡的なバランスが実現され、不朽の名作として後世に語り継げられる作品になったと思います。
しかしながら、相変わらず悪役となるタネン家はついていないが、今回のビュフォードはかなり存在感を示しています。
早撃ちの名手という事もあって、ガンスピンの美しさを見せる場面では惚れ惚れとします。
それぐらい悪役として割り切った上でしっかりと役に徹しているトーマス・F・ウィルソンの上手さが光っていました。
本シリーズが三部作として完結しているが、もうこれ以上の続編は必要じゃないし、これでキレイに終わっているので四作目はいらないと思います。
ファンの間では四作目に期待している人がいるだろうが、個人的には作るならスピンオフにして欲しい。
本シリーズは三部作で完璧に終わっているので、これ以上何を付け足してもマイナスになるだけだと思います。