ゲットバック RE-1903

作品紹介

公開年月  2012/09/14
ジャンル  アクション/犯罪
原作  なし
監督  サイモン・ウェスト
脚本  デヴィッド・グッゲンハイム
製作  レネ・ベッソン、ジェシー・ケネディ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

仲間と共に銀行強盗を成功させ1000万ドルを奪ったウィルだったが、逃走中に仲間割れが起き、彼だけが捕まってしまう。
しかし逮捕された時、ウィルが持っていたはずの1000万ドルは跡形もなく消えていた。
8年後、出所したウィルに1本の電話が入り、それは「最愛の娘を返して欲しければ8年前に消えた1000万ドルを12時間以内に引き渡せ」という強盗仲間からの身代金要求だった。
だが、1000万ドルは逃走時に証拠隠滅のため焼却していて、追い詰められたウィルは誘拐犯の行方を追いながら、身代金を調達しようと新たな強盗を計画するのだった。

登場人物&出演者

ウィル・モンゴメリー(演:ニコラス・ケイジ)
ヴィンセント(演:ジョシュ・ルーカス)
ライリー・ジェファーズ(演:マリン・アッカーマン)
アリソン・ローブ(演:サミ・ゲイル)
ティム・ハーランド(演:ダニー・ヒューストン)
ホイト(演:M・C・ゲイニー)
フレッチャー(演:マーク・バレー)

感想

個人的な評価

この作品はサイモン・ウェストが監督を務めています。
サイモン・ウェスト監督はイギリス出身で映画プロデューサーとしても活躍しています。
元はBBCで編集技師をしていたが、その後はドキュメンタリーやCM監督で活躍し、映画監督となりました。
代表作には『コン・エアー』、『トゥームレイダー』、『ブラックホーク・ダウン』、『エクスペンダブルズ2』などがあります。
上記から分かるようにサイモン・ウェスト監督はアクション映画を中心に手がけています。
特に近年は大作とも言えるアクション映画を手がけ、今後期待できる監督の一人です。
本作において主人公となる8年前の銀行強盗で捕まって出所したウィルを演じるのはニコラス・ケイジです。
ニコラス・ケイジは近年目覚ましい活躍をするオスカー俳優で、特に単発の作品が多いです。
近年の代表作には『ハングリー・ラビット』、『ゴーストライダー2』、『ブレイクアウト』、『ドライブ・アングリー3D』などがあります。
とにかく、ニコラス・ケイジは近年、単発映画が非常に多く、シリーズ物としては『ゴーストライダー』の続編ぐらいとなります。
しかしながら、ニコラス・ケイジが単発でやっている映画はほとんどの場合、ハズレが多いイメージを持っています。
現に近年の作品ではパッとしない部分が多く、なんだか中途半端な内容ばかりで残念な印象があります。
そんな本作では犯罪者から足を洗う事になるけど、結局はまた同じ事をしてしまう不運な男を演じています。
出所したウィルの娘を人質にして身代金を要求する昔の強盗仲間であるヴィンセントを演じるのはジョシュ・ルーカスです。
ジョシュ・ルーカスの代表作には『アメリカン・サイコ』、『ハルク』、『ステルス』、『ポセイドン』などがあります。
イカれた役という事で8年後の姿はかなりのインパクトがあったと思います。
ただ、主人公がニコラス・ケイジの時点で狂気なインパクトも引き立て役程度にしかならなかったです。
それと物語のキーパーソンとなるウィルの娘アリソンを演じるのはサミ・ゲイルです。
サミ・ゲイルテレビドラマシリーズを中心に活躍し、映画としては2作目に当たります。
よくある人質に取られた娘という役なので、特に目新しさはなく印象にあまり残らなかった。
他の銀行強盗メンバーとして紅一点のライリーにはマリン・アッカーマン、ボイドにはM・C・ゲイニーが演じています。
それとウィルを追っていた刑事であるハーランドを演じるのはダニー・ヒューストです。
代表作には『アビエイター』、『マリー・アントワネット』、『ウルヴァリン:X-MEN/ZERO』、『復讐捜査線』などがあります。
オイラのイメージでは『ウルヴァリン』でのイメージが強いけど、刑事としては無難なところでしょう。
とにかく、主人公が暴れ回るような映画となっているが、ただの銀行強盗がここまでやるのはちょっとムリがありました。
突発的に物語が展開されているけど、主人公の正体が分からない状況だから何でもアリになっていたのが原因だろう。
しかも、またも銀行強盗をするワケだが、計画もなくやって簡単に金が手に入るならば、最初からその方法でやれば良かったんじゃないかと思わせてしまう。
ジェットコースターのような感じでテンポ良く進んでいくのはいいとして、急展開なのにあんでもアリなのはあまりにも都合が良すぎた。
やっぱり、単発映画のニコラス・ケイジは劇場よりもDVDのレンタル程度で充分だと思わせる典型的な作品でした。