スクリーム・オブ・バンシー/殺戮の妖精 RE-3267

作品紹介

公開年月  2011/05/26
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  スティーヴン・C・ミラー
脚本  アンソニー・C・フェランテ、ジェイコブ・ヘアー
製作  モーシェ・ディアマント、アンソニー・C・フェランテ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

12世紀のヨーロッパで死をもたらす凄惨な妖精“バンシー”はテンプル騎士団によって永遠に葬られていた。
現代のアメリカで大学の考古学研究部に差出人不明で中世の手袋と地図が送りつけられ、モーラ・ウェラン教授は校内を指し示す場所を探す。
モーラ教授は崩壊した壁の向こう側にあった部屋を見つけると、テンプル騎士団の紋章が描かれた鉄の箱を発見するのだった。

登場人物&出演者

モーラ・ウェラン教授(演:ローレン・ホリー)
大学で考古学研究部の顧問をしている。夫を亡くしてしまい、そのせいで娘と険悪な仲に。
ローレン・ホリーは代表作に『乱気流/タービュランス』、『ハート・オブ・ウーマン』などああります。
大学の地下にある倉庫でオットーやジェニーの学生たちと整理し、謎の篭手と鉄の箱を発見。
鉄の箱には生首があったが、叫び声とともに消え去ると、その夜から悪夢にうなされる。
ダンカン教授が元凶だとして彼の屋敷に乗り込むが、娘を人質に取られても逆転する。
最後は娘との連携プレイでバンシーを封じ込め、元凶となったダンカン教授を見事に倒した。

シェイラ・ウェラン(演:マーセル・ベール)
モーラ教授の一人娘。父親の死に目に会えなかった母親から嫌われていると決めつける。
マーセル・ベールは代表作に『キリング・ゲーム』、『ほぼトワイライト』などがあります。
母親と同居しているが顔を合わせる度にケンカし、自分の部屋に逃げて毎度泣いている。
引っ越しが決まっていて恋人に話し、彼も一緒に来ると分かって母親に言おうとした。
ダンカン教授へ向かう途中に恋人を失い、屋敷に到着すると分かりやすく人質にされる。
最後はブチ切れてバンシーの動きを封じる槍を手にして、ダンカン教授のぶっ殺した。

オットー(演:トッド・ヘイバーコーン)
大学の学生。考古学研究部に所属している。学校が終わると夜通しでネットゲームをする。
トッド・ヘイバーコーンは代表作に『ベクシル2077/日本鎖国』、『サマーウォーズ』などがあります。
差出人不明の篭手が送りつけられ、箱から取り出すと気に入って手に装着して遊んでいた。
バンシーの叫びを間近で見るも信じられず、ほとんど寝ていないから悪夢は見ていない。
ジェニーが死んでモーラ教授のせいにするが、バンシーを倒そうとダンカン教授の元に行く。
最後はバンシーに突き飛ばされてしまうが、ウェラン親子の活躍で生還を果たす事になる。

ジェシー(演:リアン・コックラン)
大学の学生。考古学研究部に所属している。オットーとは違って真面目に役目を果たす。
リアン・コックランは代表作に『グリーン・ランタン』、『キリング・フィールズ/失踪地帯』などがあります。
オットーとともにバンシーの叫びを間近で見て、その夜には追いかけられる悪夢を見る。
同じく悪夢を見たイスラ教授と話し、バンシーについて知るダンカンを探す事になる。
バンシーの危険さを知って恐怖を覚えるが、オットーに対する想いも同時に打ち明けた。
最後は帰宅してバンシーがやって来て、叫んでしまい、自分で両目をくり抜いて死亡した。

サミュエル・ページ教授(演:エリック・F・アダムズ)
ダンカンとともに発掘調査していた。鉄の箱と武器を見つけて一緒に研究をしていた。
エリック・F・アダムズは代表作に『The Staircase Murders』、『The American Crow』などがあります。
鉄の箱に執着したダンカンと違って距離を取って、その後に研究から手を引いていた。
大学を退職していたが、箱を開けてしまったモーラ教授の為に知っている事を全部話した。
その夜にバンシーの幻覚を見ると、ダンカン教授との決着をつけるべく協力する。
最後は指を失ってしまうが、バンシーを追い詰めるも叫び声で吹き飛ばされるも生還した。

・ブロデリック・ダンカン教授(演:ランス・ヘンリクセン)
イスラ教授たちがいた大学の10年前に退職している。篭手を送り込んだ張本人となる。
ランス・ヘンリクセンは近年の出演作に『ディレイルド/脱線』、『ゲヘナ』があります。
当時は暴行事件などで問題を起こして、大学から退職を迫られて仕方なく去って行った。
社会から逸脱した生活をしているが、広い屋敷に住んでいて人をまったく寄せ付けない。
屋敷内にはマネキンが放置されて異様な風景が広がり、モーラ教授たちが来ると威嚇した。
最後はバンシーの生首が入った箱を手にするが、ブチ切れたシェイラの投げ槍に殺された。

感想

個人的な評価

本作は『アフター・ダーク・オリジナルズ』の第6弾となります。
このシリーズは全米劇場公開されていますが、日本ではテレビ映画として紹介されています。
多分だが、何作は鑑賞していますが、残念ながらどれも記憶に残っていません。
本作も記憶に残らないかもしれないけど、主演にはローレン・ホリーがいるから残るかもしれません。
題材となっている「バンシー」はアイルランドやスコットランドに伝わる女妖精で、アメコミにもコードネームとして登場しています。
叫び声で人の死を予告するワケで、実際に殺す事はないけど、現代では設定が微妙だから直接殺すような感じになっています。
日本のファンタジー系ゲームにもよく登場していて、こちらも同じく叫び声を攻撃方法にしていて、本作もその例には漏れません。
あくまでバンシーは幻覚を使って恐怖を与えて、相手が叫んだらようやく殺せるという少し回りくどいやり方をしています。
なので、一切ビビらない人か叫び声を上げない人には無力で、そう考えてしまうとあまり強くないように感じられる。
本作ではランス・ヘンリクセンが出ていますが、いつものような小出しで出て、最後には悪役らしく救われないキャラクターとして始末されます。
かつての『エイリアン2』に出た大物俳優ではなく、今ではこういう微妙な作品にしか出ない残念な方というイメージしかないです。
まず、バンシーはグロテスクな見た目で怖がらせに行っているが、上述のように怖くないと意味がないので微妙な印象でした。
主人公のサポートをする学生たちはオマケですぐに殺されると思ったら、オットーが意外にも健闘していたのは逆に良かったと思います。
ローレン・ホリーやランス・ヘンリクセンが出演しているが、残念ながら記憶に残らないかもしれない。