アックス・ジャイアント VD-232

作品紹介

公開年月  2013/09/02
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  ゲイリー・ジョーンズ
脚本  ゲイリー・ジョーンズ、ジェフリー・ミラー、ほか
製作  ゲイリー・ジョーンズ、ジェイソン・アンコーナ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

犯罪者更生プログラムの一環として山奥に連れて来られた若者たち。
だが、鬼教官の厳しい指導に耐えられず若者たちは脱走を図るが、森には巨大な斧を持つ巨人が潜んでいた。
その巨人は地元で古くから伝わる木こりの姿をした巨人ポール・バニヤンで、若者たちは必死に逃げ出すのだった。

登場人物&出演者

クレア・タンナー(演:アンバー・コナー)
初犯者更生プログラムの参加者。飲酒での人身事故。ホークから「飲んだくれ」と呼ばれる。
アンバー・コナーは代表作に『Kill Peter, Pay Paul』、『51 Paintings』などがあります。
点呼の時点でまだ来ておらず、父親に送り出されて当然のようにホークがブチ切れていた。
パーティ帰りで酔って信号無視で車と衝突したが、相手は泥酔状態で3件も事故を起こした。
山小屋に避難するとサムから武器を見つけるように言われ、包丁などを見つけ出した。
最後は父親が助けにやって来ると、車を運転してバーの店主たちの一斉銃撃に助けられた。

マーティ/マーティン・ウィリアムズ(演:クリフトン・ウィリアムズ)
初犯者更生プログラムの参加者。強盗罪。ホークから「チキン・リトル」と呼ばれる。
クリフトン・ウィリアムズは代表作に『Roll Call』、『Fried』などがあります。
最初に点呼で呼び出されるが、気弱な態度からすぐにホークからアダ名をつけられた。
有名なハッカーで政府から1150万ドルを盗んだが、数字を動かしただけで現金は入手せず。
車で逃げ出そうとエンジンを直結するも失敗してしまい、ポール・バニヤンに持ち去られる。
最後はローザが殺されて逆上するも効果なく、ミークスの銃を奪おうとして射殺された。

ローザ・ビラ(演:ヴィクトリア・ラモス)
犯罪者更生プログラムの参加者。法廷侮辱罪。ホークから「トゲ草」と呼ばれる。
ヴィクトリア・ラモスは代表作に『Road to Juarez』などがあります。
ホークが罪を呼び上げると驚いてしまうが、それを見て笑みを浮かべるも態度は悪い。
たまたま犯罪現場に遭遇するが、娘を心配して証言を拒否して犯罪者となってしまった。
ポール・バニヤンが出現して逃げるが、吹き飛ばされた木の枝で負傷してしまう。
最後は山小屋を襲ったポール・バニヤンに掴まれ、投げ飛ばされて木に衝突して死亡した。

ザック/ザッカリー・ムーア(演:ジェシー・コーヴ)
初犯者更生プログラムの参加者。麻薬密売。ホークから「空間の無駄遣い」と呼ばれる。
ジェシー・コーヴは代表作に『最後のランナー』、『This Is Our Christmas』があります。
ホークの高圧的な態度に反抗的な意思を見せて、当然のように厳しく監視される対象に。
実際は売人じゃなく、友達に頼まれて運んだらドラッグで、証言により減刑されるという。
なんとか脱走しようとして、牛の頭蓋骨を見つけて角を記念品として持ち帰ってしまう。
最後はポール・バニヤンを怒らせたと分かり、角を帰そうとするも許されず連れ去られた。

トリッシュ・ゲージ(演:ジル・エヴィン)
初犯者更生プログラムの参加者。警官への暴行。ホークから「マーモット」と呼ばれる。
ジル・エヴィンは代表作に『I’m on Fire』、『Already Lucky』などがあります。
自分が置かれている状況を理解しておらず、セクシーな服装でナメた態度で参加する。
バーでケンカがあって、やって来た警官がお尻を見ていた事が気に食わず殴ってしまった。
イケメンのザッカリーと意気投合し、夜這いしようとするがサムに止められてしまう。
最後はハイキングで携帯電話の電波が繋がるが、背後からポール・バニヤンに惨殺された。

サム・カワウジンコスキー(演:クリスティーナ・コプフ)
初犯者構成プログラムでカウンセリングを担当する。大学院では社会福祉学を専攻していた。
クリスティーナ・コプフは代表作に『The Endangered』、『Demon Hole』があります。
フレンドリーな態度でホークに話しかけるが、他者を寄せ付けない彼に困惑してしまう。
今回参加した理由として刑罰システムの見直しで、そこだけホークが大いに賛同されていた。
ポール・バニヤンに襲われると、ホークが囮になって小屋に逃げてミークスの話しを聞く。
最後は保安官に助け出され、バーの店主たちの一斉銃撃によって生還を果たした。

レイ・タンナー保安官(演:ティム・ラヴレース)
地元の保安官。クレアの父親。娘が飲酒運転で人身事故を起こして自ら送り出した。
ティム・ラヴレースは代表作に『モスキート』、『Hatred of a Minute』などがあります。
更生プログラムに参加した娘を心配していたが、高圧的な態度のホークに不信感を抱く。
そこで地元のバーに立ち寄ってホークの話しを聞くが、好ましくない人物として山小屋へ。
向かっている途中で悲鳴を聞いて急いでいくと、娘たちが襲われているところを助ける。
最後は無線で応援を呼んでバーの店主たちが一斉銃撃をして、ポール・バニヤンを倒した。

ホーク刑務官(演:トーマス・ダウニー)
州の初犯者更生プログラムを監視する。刑務所釈放カードを発行する権利を持っている。
トーマス・ダウニーは代表作に『ザ・ビースト/ブレイロードの悪夢』、『バーニング・デッド』などがあります。
ダラダラと初犯者たちが来ると、軍隊並みの厳しい態度で接してアダ名をつけていく。
あくまで厳しい態度でプログラムに臨む為、カウンセラーのサムにも厳しく接している。
過去に更生プログラムで一人が死んでいると言われるが、実際は助かっているという。
最後は現れたポール・バニヤンに胴体を一刀両断され、サムたちを逃がす為に囮となった。

ミークス(演:ジョー・エステヴェス)
山に住んでいる変わり者。初犯者構成プログラムが行われる森にある小屋を訪れていた。
ジョー・エステヴェスは代表作に『青春のウルトラ・スクープ』、『ディザスター・ウォーズ』などがあります。
ホークたちが来たのを確認し、夜のキャンプを訪れてワケの分からない言葉を発していた。
常に一人で笑っているが、山に住んでいるポール・バニヤンを知っていてチェスで遊ぶ。
山小屋に避難して、ポール・バニヤンの出生について話して原因が彼らにあると主張した。
最後はポール・バニヤンを助けようと銃を向けるが、結局は彼の斧に首を刎ねられて死んだ。

ポール・バニヤン(演:クリス・ハーン)
1800年代に木こりの父と出生不明な母親の間に生まれた。普通の人間よりも大きかった。
クリス・ハーンは代表作に『Miles Ahead』、『Midnight Massacre』などがあります。
地元民では良く知られた存在で父の後を継ぐように木こりとなり、多大な貢献をしてきた。
唯一の友人が青い牛のベイブだが、食糧難で困る地元民に殺され、復讐により惨殺した。
ベイブの墓が荒らされたせいで怒りが頂点に達し、更生プログラムの参加者たちを襲撃する。
最後はクレアが過去に好きだった女性として追うが、地元民の一斉銃撃に倒されてしまう。

感想

個人的な評価

本作は原題にもある「ポール・バニヤン」はアメリカの伝説上の巨人とされています。
西部開拓時代に怪力無双の木こりとして知られ、その巨大な像も観光名所にもなっています。
伝説は五大湖の太平洋北西海岸一帯で伝っているが、資料がなく、ほとんどが口承によって創作されたようです。
本作ではそんな伝説上の巨人を一人の人間として例え、悲劇的な状況で怒りのあまり住民を殺した怪物となっています。
最初に登場した時は普通の人間だと思ったら、年代は過去で現代になると6メートルもある巨大さになっていました。
この作品は例外なく低予算映画であるけど、グロテスクなシーンはかなり力を入れているような印象を持ちました。
特に序盤からポール・バニヤンの悲劇を描いていて、そこには遠慮ないスラッシャー描写は好印象でした。
現代になって更生プログラムを受ける若者たちが来るけど、彼らは本当の悪人じゃなく、運悪く犯罪者になっただけ。
ここら辺も単なるバカ者(若者)じゃない点も好印象であり、サービスシーンもそれなりに用意されています。
本作は単なる低予算映画ではなく、ちゃんとポール・バニヤンの悲しい過去もあって意外な力作だと感じさせました。
とにかく、ポール・バニヤンには悲観的な過去があって、あくまで友人の為に殺しをしているところも丁寧に作られている。
エンドロールではまだ続くようなメッセージがあり、本作のようなクォリティならば、続編は期待できると思います。