忍者ゾンビ RE-2654

作品紹介

公開年月  2012/12/07
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  ノア・クーパー
脚本  ノア・クーパー、マイク・カストロ
製作  マイク・カストロ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

25歳の誕生日を迎えたダミアンは、亡き両親が遺したトランクを開けると、日本語で記された一本の巻物と古い日本刀があった。
すぐにルームメイトのカーラに巻物を訳してもらうと、日本刀はダミアンの先祖であるサムライのテンシュウが遺したモノだと分かる。
ある日、そんなダミアンの前にニンジャの装いをした不気味が男が現れ、その顔はゾンビのようにただれ、超人的な力とスピードで襲いかかるのだった。

登場人物&出演者

ダミオン(演:マイケル・リー)
主人公。同居している家の家主。同居人とインターネットで番組を持っている。
マイケル・リーは本作が長編映画デビュー作となります。
事故死した両親と兄から遺書が届き、その中には地下室にあるトランクのカギが入っていた。
何かとからかっているレアドッグと一触即発となったルークたちをなんとか抑え込んだ。
刀を通じて祖先から使命を託されるが、途中で怖じ気づいて親友のルークを裏切る事に。
最後はヒーローに目覚めてゾンビを倒しまくるが、結局織田信長が復活して倒す事を決意。

ルーク(演:マイク・カストロ)
同居人。ダミオンとは一番の仲良しで、一緒に「今週のマニア」というネット番組をやる。
マイク・カストロは本作で脚本と製作を務め、映画の代表作に『Red Scare』があります。
グレッグから手渡された手紙からトランクの存在を知り、ダミオンとともに地下室で探した。
トランクの中から出てきた日本刀と巻物に興奮するが、レアドッグたちにバカにされた。
片想いしていたカーラを助ける為に墓地へ向かうが、怖じ気づいたダミオンに見捨てられる。
最後は合流したダミオンたちとカーラを助け、噛まれたレアドッグの自決を見ていた。

カーラ(演:アルン・ストーズ)
同居人。兄は車から体を出した時、運転手がハンドルを切って郵便ポストに衝突して死亡。
アルン・ストーズは代表作に『The Worst Year of My Life』などがあります。
兄を亡くしたせいで少しおかしくなり、冗談とも取れないような言動が目立っている。
トランクの中にあった日本語の巻物を見て、四年間日本語の勉強したという事で翻訳した。
兄を蘇らせる事ができると知って勝手に刀を持ち出して儀式を行うも忍者ゾンビを蘇らせた。
最後は責任を取って封印をしようとするが、織田信長を蘇らせるけど、なぜかお咎めなし。

トリシュ(演:カイリー・ゲラットリー)
同居人。大学生でレアドッグとグレッグの下心を見透かしながら二人を利用している。
カイリー・ゲラットリーは本作が長編映画デビュー作となります。
トランクから日本刀と巻物を見て喜ぶルークに下品な言葉を浴びせる二人に呆れていた。
忍者ゾンビに襲われると、服を投げつけて応戦し、なぜか肩をちょっと斬らる程度で済む。
ラチの明かない状況に痺れを切らし、レアドッグとともに家から逃げ出そうと外に行く。
そこで運悪く忍者ゾンビに出くわすと、逃げる隙もなくあっさりと斬首されて死亡。

レアドッグ(演:クリス・クールマン)
同居人。いつもGと連んでいる巨漢。何かと同居人たちを見下して小バカにしている。
クリス・クールマンは代表作に『Noter on a Napkin』などがあります。
いつかトリシュとやるのが目的であり、いつも彼女の立ち去る後ろ姿を見て鼻の下を伸ばす。
トランクから見つけた日本刀と巻物を見て興奮するルークをバカにして一触即発になる。
ゾンビに噛まれたグレッグが完全に変異してしまい、泣きながら彼をバットで殴打していた。
最後はダミオンとともに墓へ向かうが、ゾンビに噛まれてしまい、迷う事なく自決した。

(演:エドワード・リー・ミラー)
同居人。いつもレアドッグと一緒に行動している。レアドッグと同じく巨漢で下品。
エドワード・リー・ミラーは本作が長編映画デビュー作となります。
プロテイン大好きで焦がした料理のプロテインというレアドッグのウソを信じるバカ。
トランクから見つけた日本刀と巻物を見て、レアドッグとともに小バカにしていた。
蘇ったトミーが家に押しかけた時に襲われてしまい、噛まれるとその後ゾンビ化した。

感想

個人的な評価

本作はゾンビ映画にアメリカ人が大好きなニンジャの要素が加えられた作品。
タイトルが示すように襲って来るのはゾンビと化した謎のニンジャです。
大体は適当な日本の描写となるけど、本作は意外にもちゃんとリサーチしています。
ただ、日本人は当然のように出てこないし、日本語をしゃべれる人はいません。
それでもニンジャをテーマにするなら、日本の歴史から織田信長を使っていました。
やはり、海外でも織田信長は有名なようで、本作ではどこかのゲームを見るかのような悪魔に似た設定となっていました。
本作のゾンビは元々がニンジャなので、動きはかなり素早い上に剣術なども使います。
モダン型に分類できるけど、ある程度の意思を持っているから、ハイブリッド型という感じの方がしっくり来るかもしれない。
主人公も地獄の剣を守っていた一族の一人であり、なぜか封印した祖先にソックリである。
正統な継承者であるはずの兄はまったく似ていないし、回想の中で殺されているのだが。
本作は言うまでもなく低予算ゾンビ映画となるが、日本の歴史をちゃんとリサーチしている点ではマシな部類になるかもしれません。
しかし、そんな労力をぶっ飛ばすだけの陳腐さと役者たちの低レベルな演技が冴え渡ります。
肝心の殺陣アクションは止まって見えるほどの遅さで、当然ながら迫力がまるでないです。
ヒロイン的な女はなかなかのブスで、勝手な行動して地獄の剣を蘇らせる張本人なのにお咎めが一切ありません。
中盤までイヤなヤツだった巨漢の同居人がいつしか頼もしい味方になるが、噛まれたら潔く自決を選ぶサムライのような立ち振る舞いでした。
全体的にニンジャとゾンビが好きな人たちが作った映画だと伝わるけど、予算がなく実力も三流なので面白くはないです。
何より最後は「俺たちの戦いはこれからだ!」という終わり方はあまりにも丸投げすぎた。
続編など作るつもりはないだろうけど、復活した織田信長の暴れる姿を本作のクォリティーでちょっと見たい気もしました。