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INFINI/インフィニ VD-108

INFINI/インフィニ VD-108

作品紹介

公開年月  2016/01/16
ジャンル  SF/ホラー
原作  なし
監督  シェーン・アビス
脚本  シェーン・アビス
製作  シェーン・アビス、マシュー・グレアム、ほか
製作国  オーストラリア
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

近未来、大多数の人類は貧困に喘いでいた時代、一方で世界は「スリップストリーミング」の技術で遠くの惑星まで人間を伝送する装置を開発した。
リスクを伴いながら新たな技術を使い、惑星にある炭鉱で働く事が貧困から抜け出す唯一の手段となっていた。
ウィットも貧困から脱する為に「スリップストリーミング」を使うが、突然の異常事態で最も危険な基地へINFINIへ伝送されるのだった。

登場人物&出演者

ウィット・カーマイケル(演:ダニエル・マクファーソン)
主人公。妊娠している妻の為に現在の生活から抜け出すべく遠くの惑星へ出稼ぎに行く。
ダニエル・マクファーソンは代表作に『The Cup』、『Generational Sins』があります。
スリップストリーミングする時に異常事態が発生し、一人だけ最も遠い基地に飛ばされた。
以前はプログラミングの仕事をしていたおかげでインフィニで電気を復旧させていた。
インフィニから伝送される物質を止めるべく、救出チームと協力して見事に成功させた。
最後は原始生物に支配されない為に自殺するが、学習した彼らに助けられ、地球へ帰還した。

チェスター・P・ハンティントン(演:ルーク・フォード)
東司令部からウィットを救出するチームの一員。将来は政治家を目指して上層部に守られる。
ルーク・フォードは代表作に『男たちの戦場』、『ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝』などがあります。
発見されたウィットに対して疑心暗鬼となり、一人だけ生き残っていた事に疑問を持った。
リースの血で感染してから制御室に立てこもって、早期救出を要請しボクセン少尉を殺害。
ウィットと二人だけ生き残るが、最後の一人になるまで襲いかかるも返り討ちに遭い死亡。
最後はウィットの行動で原始生物に生き返らされて、呆然としながらも地球へ帰還した。

チャーリー・ケント(演:ルーク・ヘムズワース)
東司令部からウィットを救出するチームの一員。チームの中では主に情報などを担当する。
ルーク・ヘムズワースは代表作に『殺し屋チャーリーと6人の悪党』、『アノマリー』などがあります。
基地内の状況をすぐにスキャンし、気温が異常に低下しているなどの情報をすぐに分析した。
ペイロードの伝送を停止した瞬間に暴走したリースが現れると射殺されて感染してしまう。
ウィットに対して激しい殺意を持ち追いかけるが、感染したジャクラーに殴り殺される。
最後はウィットの行動で原始生物に生き返らされて、状況が掴めないまま無事に地球へ帰還。

ハリス・メンジーズ(演:ハリー・パブリディス)
東司令部からウィットを救出するチームの一員。チームの中で年長者で冷静な判断をする。
ハリー・パブリディスは代表作に『シャドウ・ワールド』、『John Doe:Vigilante』がある。
インフィニに到着してから空気の成分を分析し、捜索している間も絶えずに調べている。
ウィットが見つかると、ペイロードの伝送を止めるべく彼の指示に従って下層へと赴いた。
全員が感染する中で医務室に隠れる、マニングスにより感染し、ウィットに射殺された。
最後はウィットの行動で原始生物に生き返らされて、再び娘に会うべく地球へ帰還した。

モーガン・ジャクラー(演:ブレン・フォスター)
東司令部からウィットを救出するチームの一員。クレアとは婚姻関係で子供が生まれる。
ブレン・フォスターは代表作に『沈黙の処刑軍団』、『ビギニング』などがあります。
インフィニに到着してからはヨハンソン大尉の指示でボクセン少尉とウィットの捜索へ。
いつの間にか原始生物に感染し、ウィットを追いつめたケントを襲って殺してしまう。
クレアの元にたどり着くが、彼女が感染して子供を堕ろした事で逆上し殺し合った。
最後はウィットの行動で原始生物に生き返らされて、無事に地球へ何事もなく帰還した。

クレア・グレニッチ(演:グレース・ファン)
東司令部からウィットを救出するチームの一員。衛生兵。ジャクラーとの間に子供を妊娠。
グレース・ファンは代表作に『盗聴犯/死のインサイダー取引』、『アイアン・フィスト』などがあります。
インフィニに到着してからはケントとメンジーズとともにペイロードで伝送の停止をする。
ジャクラーと同じくいつの間にか感染していたが、なんとか食い止めようと手を尽くす。
そこにジャクラーがやって来るが、子供を堕ろした事で感情が高ぶって殺し合いになった。
最後はウィットの行動で原始生物に生き返らされて、堕ろした子供も戻って地球へ帰還。

レックス・マニングス(演:ドゥエイン・スティーヴンソン)
東司令部からウィットを救出するチームの一員。安全強化の為に今回チームに加わった。
ドゥエイン・スティーヴンソンは代表作に『シャドウ・ワールド』、『Airlock』がある。
土壇場で救出チームの参加が決まったが、その理由はハンティントンのお守り役だという。
リースの暴走でヨハンソン大尉が殺され、すぐに射殺するも飛び散った血で感染した。
感染したせいで暴走してしまい、医務室に突入してウィットたちを脅すも自殺を選んだ。
最後はウィットの行動で原始生物に生き返らされて、記憶を失ったまま地球へ帰還した。

フィリパ・ボクセン少尉(演:ルイーザ・ミントン)
東司令部からウィットを救出するチームの一員。新人だが分隊の中ではリーダーを任される。
ルイーザ・ミントンは代表作に『Two Fists, One Heart』、『Trust Fund』などがあります。
インフィニに到着してからヨハンソン大尉からウィットの捜索と救出をジャクラーと行う。
原始生物に感染したリースの血を浴びて感染してしまい、ハンティントンに殺された。
ウィットの行動で学習した原始生物により、生き返らされて無事に地球へ帰還を果たした。

シート・ヨハンソン大尉(演:ケヴィン・コープランド)
東司令部からウィットを救出するチームの一員。チームの中ではリーダーを務めて判断する。
ケヴィン・コープランドは代表作に『ミュリエルの結婚』、『シャドウ・ワールド』がある。
インフィニに到着してからリーダーらしく、基地内の捜索をするべくチーム分けをする。
制御室で指示を出していたが、生き残っていたリースによって心臓部を貫かれて死亡する。
最後はウィットの行動で原始生物により生き返り、記憶が抜け落ちたまま無事に地球へ帰還。

感想

個人的な評価

本作は「映像革命」と言われた『マトリックス』シリーズを手がけた製作スタッフが新たに作った作品となっています。
作品の雰囲気としては『エイリアン』や『ブレードランナー』を彷彿とさせるSFスリラーとなっているようです。
確かに本作は『エイリアン』のような雰囲気があって、序盤からの静かな状況からスリリングな状況へのギャップが印象的です。
救出チームがインフィニに到着したシーンでは、やはり、これも『エイリアン』を彷彿とさせる雰囲気がありました。
現代的な近未来の基地ではなく、なんだか80年代を連想させる舞台となっています。
更に本作は感染系のホラー映画でもあるので、閉鎖された空間で何が襲って来るのか分からない怖さを演出しています。
面白い設定として、本作の中核を担うスリップストリーミングというシステムで、地球時間と遠い惑星の時間では差異があります。
地球での1分は遠い惑星だと1日分になるので、救出チームを見守る地球の司令部では数分程度の出来事となります。
インフィニという基地の気味悪さは『エイリアン2』のような印象で、救出チームも海兵隊を連想させます。
本作は全体的に既視感があるけど、どこか懐かしい古き良き宇宙を舞台にしたSF映画の印象を与えてくれています。
『エイリアン』では分かりやすい敵が登場するが、本作は少しばかり分かりにくい目には見えない原始生物となっている。
一応、透明なドロドロした液体であるが、それに感染した人間は支配されてしまい、最も優れた固体を選ぼうとする本能的な行動を取らせる。
その結果、感染した人間は暴走して見つけた相手と殺し合うが、この設定はラストで主人公が間違えを訴えた逆転させます。
本作の原始生物はあくまで本能で生きているが、急速に進化して知能を身につけていきます。
これに対して主人公は感情に訴えて自殺を選んだが、結果的に原始生物は理解し、彼らを生き返らせたラストは興味深いです。
普通はモンスターを倒して主人公だけが生還するパターンだが、敢えて全員を生き返らされてリセットする展開は悪くないと感じました。
ただし、それを表現する演出がかなり分かりにくいので、最後まで全員が生き返ったのではなく、入れ替わったように見えてしまう。
本作は単純な出来事をややこしくしている演出が多く、観ている側として少しばかり取っ付きにくいのが難点でした。
もう少し分かりやすくしてもらえれば、エンターテインメント作品として楽しめただけにちょっと残念です。


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