ミート・オブ・ザ・デッド RE-741

作品紹介

公開年月  2004/12
ジャンル  ホラー/パニック
原作  なし
監督  コナー・マクマーン
脚本  コナー・マクマーン
製作  マイケル・グリフィン、エドワード・キング、ほか
製作国  アイルランド
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

怪物に成り果てて凶暴化した住民と恋人から追われるヘレナは、自分自身と武器だけを頼りに危機的状況から脱しようとするが…。

登場人物&出演者

ヘレナ(演:マリアン・アラージョ)
デズモンド(演:デヴィッド・マラード)
マーティン(演:デヴィッド・ライアン)
カハル・チャント(演:エオイン・ウェレン)

感想

個人的な評価

ゾンビ映画の定番である『~オブ・ザ・デッド』の登場となります。
このタイトルがついている作品は例外なくB級以下のモノが多いのは周知の通り。
しかしながら、ゾンビ界の巨匠ジョージ・A・ロメロの作品、リメイク版の『ドーン・オブ・ザ・デッド』は秀作だと思うけど。
とにかく、B級ホラー映画ではゾンビをテーマにした作品が非常に多い。
その分だけ粗悪品が多く、何度騙されたか分からないぐらいハズレを引かされています。
今回もワザワザ自分から飛び込んでいますが、特に期待しているワケではなく、単に物好きとして鑑賞しているだけです。
さて、物語は片田舎を車で旅行していたマーティンとヘレナの二人は道の真ん中に佇む男を誤って轢いてしまう。
死んでいた男を車に乗せ、近くの民家に運び出そうとしたマーティンはその男に突然首筋を噛まれる。
倒れたマーティンを残してヘレナが助けを求めようと近くの民家に駆け寄るが、後からやって来たのはゾンビ化したマーティンだった。
なんとかマーティンを退いたヘレナだったが、マーティンの後ろからゾンビ化した田舎町の住人が襲ってくる。
絶体絶命に追い込まれたヘレナを助けたのはデズモンドという青年で、二人は彼の家を目指して逃げ回るのであった。
まさにゾンビ映画という感じがする展開であり、王道を素直に突き進んでいる内容だと思います。
何より本作の面白いところはアイルランドで製作されているところで、オイラは初めての鑑賞となります。
まあ、所詮は劇場版じゃなくオリジナルビデオのB級ゾンビ映画なので、低予算の王道となるのは言うまでもない。
ゾンビのメイクはマスクを被ったようなモノでハッキリと描写せず、多くの演出はカメラワークに頼っている。
緊迫感を与えようと出演者の恐怖に迫る演出をカメラワークの激しさでカバーしているが、逆にマイナスポイントとなっている。
これは仕方ないだろうが、急にカメラの視点が激しくぶれるところはごまかしているのがバレバレで萎えてしまう。
ある程度カメラワークは受け入れるしかないけど、問題となるのは登場する人物たちの設定でしょう。
特に本作の主人公として動き回っているヘレナの設定があまりにもリアリティに欠けるところです。
恋人か夫か分からないマーティンが襲われ、更にゾンビ化したにも関わらずヘレナに悲しむ様子はない。
普通ならパニック状態になるが、後を追ってきたマーティンに対しての反撃があまりにも早い。
もうひと目見た瞬間からゾンビだと分かったかのような攻撃には展開を急がせているような印象しかない。
それに行動を共にするゾンビに慣れたデズモンドよりも攻撃力があって、ヒールを投げつけてゾンビを倒すシーンは笑ってしまう。
確かにB級ゾンビ映画としては変にエロシーンや微妙なロマンスを使っていないのはいいが、登場人物の設定が薄すぎるのは痛いですね。
もちろん、本作はオススメするような程度じゃなく、ゾンビ映画が好きな人ならそれなりに楽しめるでしょうか。