魔女の呪いから生れし復讐のゾンビ/Dead & Rotting RE-3268

作品紹介

公開年月  2002/02/03
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  デヴィッド・P・バートン
脚本  デヴィッド・P・バートン、ジョナサン・スナウファー
製作  トレント・ハガ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

三人組の男に飼っていた猫を殺された魔女のアビゲイルは激しい怒りに駆り立てられていた。
魔術で自らを絶世の美女に変身すると、男たちに近づいて肉体関係を持ち、彼らの精子を手に入れていた。
アビゲイルはその精子を使い、ゾンビを錬成して男たちに復讐を始めるのだった。

登場人物&出演者

ホリス(演:スティーヴン・マホーニー)
仲良し三人組の一人。リーダー格で筋肉質。ビビリなエリックの強気な発言を面白がる。
スティーヴン・マホーニーは代表作に『St. Patrick’s Day』、『5150』などがあります。
森にある魔女の家に行けるかエリックと賭けするが、パックスを見てそそくさに退散した。
バーで見かけた若アビゲイルに声をかけ、早速と一夜を共にするが少し怪しんでいた。
若アビゲイルに追い詰められるが、アッシャーに助けられ、彼の元妻に対抗手段をもらう。
最後は呪い玉を落とすが、後から来たアッシャーが魔女を倒すと、無事に生還を果たす。

JB(演:トム・フーバー)
仲良し三人組の一人。ヒゲ面のデブ男。何かにつけてビビリなエリックを面白がる。
トム・フーバーは代表作に『Sidewalk Stories』、『ゾンビドローム』などがあります。
エリックに魔女の家に入れる賭けをするが、パックスの姿を見て逃げるように言った。
チンピラに仕返しさせるが、彼らは予定外に猫を殺して報酬を与えずに追い返してしまう。
バーで見かけた若アビゲイルを三人で楽しみ、疑問に思わずまた会いたいと話していた。
最後は若アビゲイルに誘惑され、ゾンビたちに襲われ、エリック同様に飾りとなった。

エリック(演:トレント・ハガ)
仲良し三人組の一人。中肉中背。常に強気な発言をするけど実際は相当のビビリである。
トレント・ハガは代表作に『Terror Firmer』、『Bunker of Blood 07: Killjoys Carnage Caravan』などがあります。
ホリスたちが持ちかけた賭けに応じるが、怪しさ満点のパックスの登場で逃げ出した。
チンピラに仕返しをさせるが、予定と違って猫を殺した事でビビって町を出ようとした。
バーで見かけた若アビゲイルに誘われ、他の二人とともに一夜をたっぷりと楽しんでしまう。
最後は正体を暴いた老アビゲイルに捕まり、頭に植物を植えられて彼女の家に飾られる。

アッシャー(演:ジェフ・ディラン・グレアム)
チンピラコンビの片割れ。白人で相方はドレッドヘアーの黒人でいつも一緒に行動する。
ジェフ・ディラン・グレアムは代表作に『ブラッディピエロ/100人連続切り裂き』、『ドルフ・ラングレン/ゾンビ・ハンター』などがあります。
エリックに頼まれて魔女の家で仕返しをするが、猫を見つけて生きたまま煮てしまう。
報酬を受け取ろうとするが、狂気じみたい行動にホリスたち拒否されて退散する事になる。
相方が魔女に捕まってしまい、狙われたホリスを助けて元妻のローズに助けを求めた。
最後は指を犠牲にした呪い玉を魔女にぶつけ、レンガでぶっ殺してローズに復縁を決めた。

レッド・ローズ(演:タミー・サットン)
アッシャーの元妻。10年ほど魔術にハマっている。アッシャーは接近禁止令が出ている。
タミー・サットンは代表作に『ターミネーターX』、『TATARI 02』などがあります。
ホリスとやって来たアッシャーたちにショットガンを向けて、当然追い返そうとしていた。
魔女に狙われていると聞いて、仕方なくホリスたちを助けようと話しを聞いてくれた。
最後は相手が危険な魔女だと分かると、彼らの指を使って強力な呪い玉を作ってくれた。

・若アビゲイル(演:デビー・ローション)
パックスを殺された老アビゲイルが変身した姿。ピチピチの巨乳で色気たっぷりの妖艶さ。
デビー・ローションは代表作に『トロメオ&ジュリエット』、『悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル』などがあります。
赤いドレスを着て三人組がいるバーに来ると、当たり前のように彼らを誘惑して家に行く。
コンドームを付けず三人を相手にして、家に帰ってから魔術で彼らの精子からゾンビを作る。
エリックとJB、それにチンピラの片割れを捕まえて、頭に植物を植えて家に飾っていた。
最後は趣味で魔術をやる女の作った呪い玉に皮膚を溶かされ、レンガで頭を割られて死亡。

老アビゲイル(演:バーバラ・ガッツノロッド)
森の奥に住んでいる魔女。人から猫に姿を変えられる息子のパックスと二人暮らしする。
バーバラ・ガッツノロッドは代表作に『新・死霊のはらわた』、『Kingdom of the Vampire』などがあります。
パックスが三人組に暴力を振るわれると、仕返しとして彼らに毒を吹きかけて苦しめた。
三人組が仕返しにチンピラを雇われ、なぜか猫になっていたパックスが殺されてブチ切れ。
魔術を使って若い肉体になると、三人組の精液を手に入れてゾンビを作り出していく。
基本的に若い女性の姿で男たちに近づくが、正体を暴いて彼らをあざ笑って追い詰めていた。

感想

個人的な評価

本作は『スターシップ・トゥルーパーズ』や『300/スリーハンドレッド』の特殊メイクで知られるデヴィッド・P・バートンが監督と脚本を務めています。
ただ、タイトルから想像できるように本作は低予算のオリジナルビデオとなります。
基本的に予算がないので、やりたい事で現実にできる事が大きく違うからセリフとごかます演出にシフトしています。
魔女に仕返しで呪いをかけられる展開は、サム・ライミの『スペル』に近い感じだが、こっちの方はずっとちゃっちいです。
まず、老いた魔女が復讐の為に若い肉体を手に入れるところはちょっと面白いが、ほとんど脱がないので期待ハズレになりました。
その前に老いた魔女が変身する為に全裸となるが、さすがにこれはマニア受けしかせず、ある意味、一番のホラーでした。
予算がないからグロテスクな描写はヘタクソな合成でやっていて、何度もズレているから怖さよりも笑いが起きてしまいます。
それと仲良し三人組が物語の中心にいるが、二人があっさり倒されると、端役レベルのチンピラがまさかの大活躍でした。
多分、追い詰められた主人公の対抗手段が思いつかず、チンピラの片割れを使う事を思いついただけだろう。
後半での大活躍を考えれば、もっと冒頭から目立たさせるような行動をさせるべきだが、作っている途中で気付いたのじゃないと思うほど唐突すぎた。
そして、本業の魔女を趣味で魔術をやっている女の作った武器の方が強いというギャグみたいな展開も思いつきだとしか考えられない。
序盤の仲良し三人組はなんだったのかと思ってしまうぐらい、ポッと出のキャラクターが大活躍する展開は明らかにちゃんと脚本を練り込んでいない証拠だろうと感じました。