作品紹介
公開年月 | 1986/06/28 |
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ジャンル | アドベンチャー/アクション |
原作 | H・R・ハガード 『ソロモン王の洞窟』 |
監督 | J・リー・トンプソン |
脚本 | ジーン・クインターノ、ジェームズ・R・シルク |
製作 | メナハム・ゴーラン、ヨーラン・グロバス |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
アフリカで消息を絶った考古学者の父を捜す為、娘のジェシーはソロモン王の秘宝を求めて旅する冒険家クォーターメインを雇う。
だが、アフリカ奥地へ向かう二人の前に食人族や猛獣、悪徳商人が立ちはだかるのだった。
登場人物&出演者
・アラン・クォーターメイン(演:リチャード・チェンバレン)
主人公。冒険家。自ら正義漢を名乗っている。水平二連散弾銃やナイフを愛用している。
リチャード・チェンバレンは代表作に『ジュリアス・シーザー』、『タワーリング・イフェルノ』などがあります。
どんなピンチになっても果敢に突破口を切り開き、勇気を持って困難に立ち向かっていく。
アフリカにいる原住民についての知識や言葉を知り、頼れるガイドとして有名な人物。
インディ・ジョーンズの二番煎じながら、リチャード・チェンバレンの魅力が詰まっている。
・ジェシー・ヒューストン(演:シャロン・ストーン)
ヒロイン。考古学者。ソロモン王について研究して行方不明なった父を捜している。
シャロン・ストーンは近年の出演作に『ジゴロ・イン・ニューヨーク』、『ラヴレース』などがあります。
必死に父親を捜そうとしていて、何かと無茶をしてしまう性格を持っている。
とても考古学を学んでいるとは思えない脳筋っぷりで、アラン以上に荒々しい。
途中でアランの命乞いをするシーンがあるけど、演技している感じが出すぎて微妙でした。
・ボックナー(演:ハーバート・ロム)
悪役。ドイツ軍の大佐。ワーグナーのワルキューレの騎行を好む。常に苛ついている。
ハーバート・ロムは代表作に『オペラ座の怪人』、『ピンク・パンサー』シリーズなどがあります。
ドガティと協力してソロモン王の宝を狙い、独り占めしようと仲間すら殺す冷酷非道。
実は死んでいなかったドガティによって大量のダイヤを飲まされるという扱いを受ける。
生き埋めになったドガティを見せて、アランたちを追うもバケモノに食われる。
・ドガティ(演:ジョン・リス=デイヴィス)
悪役。トルコ人。悪徳商人で奴隷などの人身売買で儲かっている。手段を問わない。
ジョン・リス=デイヴィスは近年の出演作に『サイレント・ワールド2013』、『エリアン・プラネット』などがあります。
ドイツ人と組んでソロモン王の宝を狙っていたが、すんでの所でボックナーに始末される。
裏切られる事を想定して金属製のベストを着ていて、ボックナーにダイヤを飲ませる。
ボックナーと対峙して生き埋めにされるが、またも生還するタフガイぶりを見せた。
・ウンボポ(演:ケン・ガンプ)
アフリカ原住民。クォーターメインにとって良き友人。草を食べる乗り物にしか乗らない。
ケン・ガンプは代表作に『ロリーポップ』、『ブラックフォース』などがあります。
途中でアランたちとはぐれてしまうが、ククワナ族に捕まっていた二人を助ける。
実はククワナ族の王であるトワーラであり、なぜかソロモン王の洞窟の道を知っていた。
感想
個人的な評価
H・R・ハガードの原作『ソロモン王の洞窟』を基に作られている。
それまで三度も実写映画化されているが、本作が最新版と言える作品です。
当時は『レイダース/失われたアーク』のヒットを受けて、本作が製作されたようです。
まさしく本作は二番煎じというべき作品だと言えるでしょう。
『レイダース/失われたアーク』は『インディ・ジョーンズ』シリーズとなって、後世にも残る名作となりました。
それに対して、本作は当時ブームに乗ったおかげでヒットして続編が作られました。
しかし、すぐに記憶から消え去り、『インディ・ジョーンズ』の粗悪品として一部の人の記憶にしか残っていません。
基本的に『レイダース』のパクリなので、連続活劇のような構成になっています。
冒頭からアクションが続いているが、なぜか緊張感や盛り上がりに欠けている。
全体的に言える事だが、演出が安っぽくて音楽も今一つという感じでした。
主人公を演じるリチャード・チェンバレンはそこまで悪くないが、泥臭いアクションは合っていなかった。
一方のヒロインを演じたシャロン・ストーンは若々しさが出ているけど、設定にある考古学者というのは完全に浮いていた。
単なるお転婆娘にしか見えず、そのクセに問題ばかりを起こす残念なキャラクターだった。
本作は『レイダース』のオマケとして考えれば、それなりに楽しめるレベルだと思う。
ただ、過剰な期待をしてしまうとガッカリするので、あくまで二番煎じだと認識するべし。