クズ・ゾンビ RE-2862

作品紹介

公開年月  2018/03/13
ジャンル  ホラー/コメディ
原作  なし
監督  マーク・ニュートン
脚本  クリスチャン・ホーケンソン、マーク・ニュートン、ほか
製作  ペル・エリクソン、ジュリ・コール、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

飼料用作物としてアメリカ南部に持ち込まれた外来種の葛(クズ)は、その繁殖力の強さから急速にアメリカ全土に広がる。
それを駆除するべくバイオ研究所「グローボ・バイオテク」は新薬クアドキシンを開発し、その散布実験を密かに行った。
しかし、クアドキシンには恐るべき副作用でクズの繁殖力が増幅され、人間の体内で変異種が発生して植物ゾンビと化してしまうのだった。

登場人物&出演者

ロニー(演:ティモシー・ホーグ)
主人公。町でクアドキシンをプロペラ機で散布している。叔父とヤギの肉とパイを売る。
ティモシー・ホーグは代表作に『The Ninth Girl 』、『Fake』などがあります。
ネットでも勉強していて、祭りにやって来たカイラにどうしてもヨリを戻したいと話しする。
祭り会場にゾンビがあふれ出すと、叔父と協力してガスボンベを爆破して逃げ出した。
カイラたちと合流して、治療できる可能性がある博士の元に向かうべく全員を連れて行く。
最後はゾンビ化の治療ができないと知り、ヘリを操縦して生存者たちとともに町を脱出した。

カイラ(演:ウィンターグレイス・ウィリアムズ)
ヒロイン。ロニーの元恋人。町を出たくて大学に通う。ロニーの気持ちを察している。
ウィンターグレイス・ウィリアムズは代表作に『Stalked by My Doctor』、『Burguesinha』などがあります。
ロビーの友達が噛まれた姿を見てキレて、すぐに兄を問い詰めて何が起きたか聞き出す。
トレントの車がガス欠になってキレるが、友達がゾンビになってパニックを起こした。
噛まれたトレントが死んでしまい、悲鳴を上げて近くのゾンビたちを呼び寄せた。
最後はヘリを操縦するロニーに気持ちを戻して、今までの行動を間違っていたと口にする。

ロビー(演:モーゼス・J・モーズリー)
カイラの兄。いつも友達を連れてハッパを吸っている。町外れの小屋でハッパを調達する。
モーゼス・J・モーズリーは代表作に『ハンガー・ゲーム2』、『インターンシップ』などがあります。
住人が寝ていると思ってハッパを奪うが、実はクズ・ゾンビになっていて友達が噛まれた。
祭りの会場にある救護テントに友達を治療するが、カイラが来ても理由をはぐらかしていた。
銃を手に入れると襲って来るゾンビを簡単に倒していき、博士の元へ一緒に向かっていく。
最後は博士に会ってどうすればいいか聞くが、逃げるしかないと知って生存者と脱出した。

エド・ネルソン(演:エスカランテ・ランディ)
ロニーの叔父。町でヤギを使ったミートパイを売っている。将来は全国展開するつもり。
エスカランテ・ランディは代表作に『ジャンゴ/繋がれざる者』、『Slaw』シリーズがある。
祭りではミートパイが繁盛して、今年一番の売上を叩き出して全国展開は近いと確信する。
会場がゾンビだらけになると、機転を利かせてガスボンベを爆破してみんなを脱出した。
博士がいる施設の道中で棒立ちしていると、ナンシーとともにゾンビに噛まれてしまう。
最後はロニーたちを逃がす囮となり、施設とともにゾンビたちを道連れにして爆破した。

ナンシー・ネルソン(演:スーザン・マクフェール)
ロニーの叔母。一緒にヤギの解体をしていたロニーとエドにビールを冷たい持ってきた。
スーザン・マクフェールは代表作に『ロング・トレイル!』、『My Father Die』があります。
祭ではミートパイが予想よりも売れて、エドに今年一番だと満面の笑顔で伝えていた。
エドとロニーの活躍で無事に会場から脱出して、麺棒を片手にゾンビたちを倒していった。
博士がいる施設の道中で棒立ちしていると、エドとともに腕を噛まれてしまう。
最後はエドに語りかけると、その前で力尽きゾンビとして目覚めると彼に殺された。

ジェニファー(演:メーガン・フュー)
トリシュと付き合うレズビアン。女優で以前に医療ドラマで医者役として生物を勉強した。
メーガン・フューは代表作に『Making of a Serial Killer』、『The Livingston Gardener』などがあります。
祭りの会場ではトリシュと堂々とイチャイチャして、何を言われても平然としている。
ロビーの友達が噛まれると、ドラマの為に医療の勉強をした知識を発揮して状態を診察した。
会場にあった車のトランクからマシンガンを手にして、無限弾の如くゾンビを倒してく。
最後は足を軽く噛まれるが、絶対に死なないと豪語してヘリに乗って町を脱出した。

トリシュ(演:ケイトリン・メッシュ)
ジェニファーと付き合うレズビアン。町の祭りでは男顔負けの力を見せつけていた。
ケイトリン・メッシュは代表作に『テッド2』、『Frat Star』などがあります。
祭りの会場ではジェニファーと堂々とイチャイチャして、テントの裏で始めようとする。
そこに来たロビーがケガした友達を連れ出し、もう一人からハッパをもらおうとした。
車のトランクからマチェーテを手にして、襲って来るゾンビたちを一撃で斬り殺す。
最後は足を噛まれたジェニファーを心配するが、ヘリで町から脱出を果たした。

トレント(演:クレイ・アッカー)
カイラの現在の恋人。カイラと同じく大学に通っている。祭りでカイラとイチャイチャする。
クレイ・アッカーは代表作に『Diverter Eden』などがあります。
ロビーの友達が噛まれたと知り、自分の車で病院へ送ろうとするもガス欠で出発できず。
祭りの会場が慌ただしくなり、死んだはずの友達がゾンビになって胸部を食い千切られた。
最後は博士たちのところにたどり着けず、みんなを逃がす為に自ら囮となって食い殺された。

フクシマ博士(演:キヨミ・フクシマ)
町の周辺に増えすぎた葛を死滅させる「クアドキシン」の経過を調べている。
キヨミ・フクシマは代表作に『Mad Cowgirl』、『Violent Blue』などがあります。
製薬会社から厳しく仕事を管理されていて、ロビーに祭りへ誘われるも断っていた。
一緒に研究していた博士が町から戻ると倒れて、その様子を製薬会社に報告していた。
ゾンビ化した博士をなんとか仕留めるが、外にもゾンビが溢れて結局は逃げ出す事ができず。
最後はロニーたちが来ても治療できないと言って、噛まれた事で残って施設の爆破で死亡。

感想

個人的な評価

ゾンビ映画には様々な原因によって人間がゾンビに変異していきます。
現代ではウイルス、古くは呪いと大きく二分化されているが、本作は非常に珍しい植物からの感染によるゾンビ化です。
タイトルが示すようにその大元となる原因は葛と呼ばれる草がゾンビ化のカギとなる。
ただ、その草は別に単体では問題がなく、それらを死滅させる農薬である「クアドキシン」が作用してゾンビ化を促している。
葛を食べてもゾンビ化するが、それを食べたヤギの肉を食べると、これもまた間接的に感染するという厄介なルートを持っている。
その為、祭りをやっていた町でヤギの肉を使ったミートパイで感染が始まっていく。
とは言っても、一番の原因はそのヤギを飼育した男が町へ来て直接感染を広めていたが。
本作は王道のゾンビ映画と言ってもいいぐらい、まったく捻りのない展開でした。
いくら田舎町とは言っても、銃がそこら辺に転がっているワケじゃないので、終盤で登場人物たちが銃撃しているシーンに違和感がありすぎる。
もちろん、こういう映画にはリアリティはないので、いくら銃撃をしても誰も弾切れを起こしません。
それで必ず一人は刃物を持っているが、さすがに日本刀は強引だと思ったのか、マチェーテでスパスパ斬っていきます。
主人公は途中からリーダー面をするけど、他があまりにも無能すぎて仕方ないと思える。
あとは大問題となるヒロイン的なポジションの女が最初から最後まで何もせず、恋人が死んで悲鳴を上げてゾンビを集める事ぐらいしかしていない。
そもそも、パッケージに主人公と一緒に映っている女はレズビアンでパートナーは別にいるので、明かな詐欺と言える。
ゾンビメイクについてはそこまで気合いが入っていないが、第一号となった男のグロテスクな感じは被り物な感じが強いけど悪くない。
エンドロールに挟み込まれるエピローグはまったくいらないし、センスのカケラもなくて監督の実力が窺えるマイナスな演出でした。
ゾンビたちもクラシック型で走れば逃げられる程度なので、まったく緊張感がない上に主人公たちが武装しているから、尚更面白味がない作品でした。