ステイク・ランド/戦いの果て RE-2861

作品紹介

公開年月  2017/02/07
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  ダン・バーク
脚本  ニック・ダミチ
製作  ピーター・ポーク、グレッグ・ニューマン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ヴァンパイアにより世界が崩壊してから10年、ヴァンパイア・ハンターに助けられたマーティンは愛する妻と娘とともに暮らしていた。
しかし、世界は人間以上に繁殖したヴァンパイアのせいで食糧難にあえぎ、飢えた彼らは昼夜問わず人間たちを襲っていた・
そんなある日、マーティンはヴァンパイアの襲撃を受け、妻子が殺され、復讐を誓って10年前に生き別れたヴァンパイア・ハンターのミスターを探し出して戦う事を決意するのだった。

登場人物&出演者

マーティン(演:コナー・パオロ)
主人公。10年前にミスターと別れ、ペギーと結婚して娘を儲けて平和に暮らしていた。
コナー・パオロは代表作に『アレキサンダー』、『キャンプ・ホープ』などがあります。
マザーが率いるヴァンパイアの襲撃でペギーと娘を失い、彼女を殺すべくミスターを探す。
町にいたミスターとレディを助け出し、一緒にマザーを殺すべく協力を求めた。
命を捨てる覚悟でマザーの率いるヴァンパイア軍団を迎撃し、ミスターとともに倒した。
最後はミスターの言葉を受けて生き残った人々と一緒に新たな町を作る旅に出た。

ミスター(演:ニック・ダミチ)
10年前に北部を目指す最後の宿でペギーに出会い、マーティンを託して姿を消した。
ニック・ダミチは代表作に『ネズミゾンビ』、『肉』などがあります。
ブラザーフッドのマザーが支配する町で見世物として囚われの身になっていた。
マーティンに救い出され、レディも連れ出して隠れ家にマザーの復讐に協力をする。
ヴァンパイアから大ケガを負って町に行き、過去に一緒に戦った仲間と再会した。
最後は見事にマザーを倒し、マーティンに生き残った人々を導いてくれと頼んで消えた。

レディ(演:ローラ・アブラムセン)
野生児同然に成長した女性。言葉もしゃべれず、町の長にはペット同然のような状態。
ローラ・アブラムセンは代表作に『ウルフ・コップ』、『A.R.C.H.I.E.』などがあります。
マーティンがミスターを助け出した混戦の中でヴァンパイアを解放して一緒に逃げた。
なぜかミスターを慕っていて、大ケガを負って手術を受けていた彼をずっと見守る。
マザーの襲撃で町は安全じゃないと判断したミスターにより、他の人たちと避難所へ行く。
最後はミスターを求めて町に戻るがヴァンパイアに襲われ、感染して彼に安楽死された。

バット(演:A・C・ピーターソン)
安全な町に住む巨漢の男。過去にミスターとメキシコでヴァンパイアを始末していた。
A・C・ピーターソンは代表作に『ザ・シューター/極大射程』、『エンジェル・ウォーズ』などがあります。
大ケガを負ったミスターを運んでいたマーティンたちと出会い、すぐに町へと連れて行く。
久しぶりにミスターの生きている姿を見て、昔の仲間として懐かしさを漂わせていた。
実は町の医者であるアールとは友人以上の関係で、特に話すような事ではなかった。
最後はマザーが率いるヴァンパイア軍団に追い詰められ、アールとともに自爆をした。

アール(演:スティーヴン・ウィリアムズ)
安全な町に住む黒人の元獣医。現在はただ一人の医者として人間の治療をしている。
スティーヴン・ウィリアムズは代表作に『チャック・ノリスの地獄のヒーロー2』、『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』などがあります。
バットと同じく過去にミスターとメキシコでヴァンパイアを始末していた仲間。
大ケガをしたミスターの治療をして、ずっと部屋に入ろうとしたレディを止めていた。
実はバットとは友人以上の関係性であり、いつも行動を共にして酒を飲んでいた。
最後はマザーが率いるヴァンパイア軍団に追い詰められ、バットにキスをして自爆した。

ペギー(演:ボニー・デニソン)
10年前に北部を目指したマーティンとミスターと出会う。マーティンと娘とともに暮らす。
ボニー・デニソンは代表作に『ブラックアイリッシュ』、『ステイク・ランド/戦いの果て』などがあります。
平和に暮らしていたところでヴァンパイアに襲われ、娘とともに殺されてしまった。

マザー(演:クリスティーナ・ヒューズ)
ブラザーフッドの救世主。ヴァンパイアの群れを操って、マーティンの家を襲撃した。
クリスティーナ・ヒューズは代表作に『Falling Angels』、『ザ・キャプティブ』がある。
過去に子供と右目をミスターに奪われており、その恨みをずっと持っていた。
人間すらも配下に置くが、基本的にヴァンパイアで言葉は話せず、叫んでいるだけ。
逃げ出したミスターを追って町を襲撃し、罠を仕掛けられている事を悟って主電源を破壊。
最後はミスターを追い詰めるが、マーティンとの連携であっさりと首を取られて死亡。

感想

個人的な評価

本作は話題をかっ攫った前作より7年ぶりの続編となります。
物語の上では10年後の世界となっていて、マーティン役のコナー・パオロとミスター役のニック・ダミチが続投しています。
前作から10年の月日が経過していて、世界も崩壊して『マッドマックス』のような状況になっている。
人の姿が激減していて、主人公がミスターを探している時もほとんど見かけない世界になる。
前作はヴァンパイア映画でありながら、まるでゾンビ映画のような印象が強かった作品。
7年の時を経て満を持して製作された続編ですが、明らかに前作よりも予算が削られている。
前作は絶妙なバランスでギリギリな感じで保っていたが、本作はそのバランスが完全に崩壊してしまっている。
ヴァンパイア映画でありながら、ロード・ムービーのようなテイストで主人公とミスターとの関係性が良かったです。
しかし、本作は時を経てしまっているせいで、二人の関係性は完全に変わっています。
主人公のマーティンは妻子を殺されて、もう単なる復讐の塊でしかなく、頼みのミスターも腑抜けになっていた。
結局、本作はマーティンがミスターの跡を継ぐような形になるような物語になっている。
それなのに、またもミスターが行方不明になってしまい、微妙な続編への意識をさせる展開も違うような気がした。
せっかくの前作が持っていた良さをすべて潰していて、貯金だけでなんとか持ったような作品でした。