シン・アルマゲドン RE-2529

作品紹介

公開年月  2017/06/02
ジャンル  SF/パニック/アクション
原作  なし
監督  ニック・ライオン
脚本  アシュリー・オニール
製作  アンソニー・ファンクハウザー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

20XX年、地球は宇宙空間に突如出現したワームホールに吸い込まれ、別の惑星系に移動してしまう。
その星系には二つの太陽があって、環境が激変し、地表には隕石の雨が降り注ぎ、人類の文明は崩壊する事に。
人類を救うカギは、記憶を失ったコリンという男が握るのだった。

登場人物&出演者

コリン(演:アンドリュー・ケイターズ)
主人公。1年前に地球がワームホールに吸い込まれ、その時に記憶喪失となって昏睡状態に。
アンドリュー・ケイターズは代表作に『Genesis』、『Boulder Buddz』などがあります。
目が覚めて現在の状況と過去のフラッシュバックで混乱して、かなり不安定な状態になる。
実はプライト工業の最高経営責任者で、父親が開発した燃料電池を環境の為に使おうとする。
しかし、父親の友人でもあった部下のダニーが金目当てで横取りされワームホールを作る。
最後は見事にすべてを戻し、ナディアとゾーイが出会う場所へ急いで駆けつけて話しかける。

ゾーイ(演:アレクサ・マンスール)
ナディアやアレックスとともに行動していた。はぐれたコリンを見つけ食料を要求する。
アレクサ・マンスールは代表作に『Stephanie』などがあります。
Eクラウドによって帯電した金属を触って感電するが、ジャスパーの登場で助かる。
ワームホールが発生した直前では、家出をしていてナディアの財布を盗もうとしていた。
それ以来、ナディアと行動を共にしていたが、以前の生活よりマシだという。
最後はすべてが元に戻り、ナディアの財布を盗む時にコリンがやって来て話しかけられる。

ナディア(演:トーニャ・ケイ)
ゾーイやアレックスとともに行動していた。命の恩人であるアレックスに従っていた。
トーニャ・ケイは代表作に『Bold Native』、『イントゥ・ザ・スペース』などがあります。
度を超したアレックスのやり方い嫌気が差し、コリンとともに反撃して逃げ出した。
ワームホールが発生した直前では、タクシーに乗る時にゾーイが財布を盗もうとした。
実は婚約者と別れたばかりで、傷心していた時にゾーイと出会った行動を共にしていた。
最後はすべてが元に戻り、何も知らないところにコリンがやって来て話しかけられる。

ジャスパー(演:エヴァン・スローン)
フュール社のエンジニア。燃料電池の開発に関わっていて地球を元に戻せるという。
エヴァン・スローンは代表作に『Out of Focus』、『Nightmare Time』などがあります。
地球を元に戻す為の準備で偶然遭ったコリンたちをEクラウドから助ける事に。
コリンたちとフュール社を目指すが、結晶化メタン隕石の直撃を受けて一人だけ死ぬ。

サラ(演:デトラ・ヒックス)
記憶喪失となったコリンを看病していた看護師。誰よりも彼の体調を心配していた。
デトラ・ヒックスは代表作に『Endless Bummer』、『Shadows of the Dead』がある。
コリンが無線で呼びかけ、燃料電池を動かす為のガソリンをフュール社へ持っていく。

ブレネン(演:ケルシー・ワトソン)
記憶喪失となっていたコリンの世話を一年して、回復した彼に協力をさせようとする。
ケルシー・ワトソンは代表作に『マッド・スピード』、『ジュラシック・ハンターズ』などがあります。
まだ記憶が完全に戻っていない状態のコリンを連れ出し、Eクラウドに追われはぐれる。
コミュニティに戻ってから食料の確保ができなかった事に苛立ちを隠せなかった。
サラとともに燃料電池の為にガソリンを持っていき、Eクラウドを食らうも生き延びる。

アレックス(演:ホセ・ロセット)
ナディアとゾーイの命を救っている。銃を突き付けて優位な立場になって命令する。
ホセ・ロセットは代表作に『ホーテンッド・フライト』、『ザ・ファントム』があります。
常にイライラしていて、しゃべる事は怒鳴り声ばかりで頭の悪さを露呈している。
地球が元の惑星系に戻ると信じて、コリンが持っていた金を手に入れようと彼の会社へ行く。
結果的にコリンの反撃に遭い、やって来たEクラウドによってあっさりと退場してしまう。

ダニー(演:ブライアン・クラウズ)
プライド工業の重役。コリンの父親が所持する燃料電池を売り出そうとする。
ブライアン・クラウズは代表作に『ブルーラグーン』、『ジュラシック・レイク』がある。
当初はコリンと一緒に儲けようとしたが、拒否された事で強硬手段に出てしまう。
結果としてワームホールを作り出してしまい、地球を太陽がある惑星系へ移動させる事に。
最後はすべてが元に戻って、金儲けの話しをコリンに持ちかけるも殴られてクビになる。

感想

個人的な評価

アルバトロス・フィルムはコンスタントの新作を提供してくれます。
そのおかげで自分のような物好きには堪らないラインナップをなってくれます。
ただし、今回は別にアルバトロスを意識したワケじゃなく、単純にタイトルが目を引いた。
とは言っても、明らかにクソ映画の類であるが、それは望んで選んだ結果、アルバトロスとなっただけです。
本作のタイトルは明らかに大ヒットした『シン・ゴジラ』を意識したモノになっています。
しかしながら、本作はテレビ映画なので、予算がなくキャストもマイナーな役者ばかり。
低予算でSF映画をやると、大体は残念な内容になるが、本作の設定はちょっと面白いです。
タイトルに「アルマゲドン」がついているので、地球に何かが降ってくる内容が多い。
だけど、本作は地球がワームホールでどこかの惑星系に移動するというぶっ飛んだ設定となっています。
普通に考えて、明らかに前提となる設定がおかしいけど、着眼点としては悪くないです。
ただし、本作は低予算という時点でできる事は限られており、大層な世界観なのにやっている事は庭先程度のスケールに感じられる。
だからと言って、超大作にしたところでかなりムリがあるので、低予算だからできる内容。
製作陣はなんとか面白くしようと、ワームホールを起点に時間軸を巧みに使おうとする。
ですが、やっている事はショボイので、緊張感や迫力がまったく伝わらない残念な出来です。
一応、主人公がワームホールの秘密や記憶喪失直前の出来事などを中心に物語を組み立てているけど、あまり効果的な感じはしなかったです。
地球規模の事が起きているのに、原因が主人公の周りだけで起きているせいでスケール感がまったくないのです。
何より主人公だけが別次元にいる自分と交信できる能力のせいで、なんでもアリになって都合の良すぎる展開は予定調和すぎた。
あとは登場人物がムダに多く、流れもグダグダしている部分もあって、製作陣の未熟さが目立った作品でもあった。
やりたい事は分かるけど、実力と予算が見合っていないSF映画はクソ映画かゴミ映画になる運命でしかありません。
本作は残念ながら終始に渡ってシリアスな感じでやってしまった分、ネタにできず、クソ映画よりもゴミ映画に近い要素でした。
それでも、製作陣のチャレンジ精神が伝わってくるので、ギリギリでクソ映画だと言える。