ディストラクションZ RE-2665

作品紹介

公開年月  2017/09/29
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  ハミッド・トラプア
脚本  ハミッド・トラプア
製作  スティーヴン・ルーク、ジョージ・キャメロン・ロメロ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

突然発生した原因不明のゾンビ・ウイルスで世界が滅び、ミネソタ州のある街では生き残った元警官サマーズをリーダーに警察署に立てこもっていた。
そんなある日、生き残りメンバーの一人であったルークは、離れ離れになっていた恋人のベナと再会する。
その喜びも束の間、ゾンビとの戦いでベナが負傷し、ウイルスに感染してしまうのだった。

登場人物&出演者

ルーク(演:スティーヴン・ルーク)
主人公。警察署の留置所にいたところをサマーズ刑事に助けられる。主に二本のナタを使う。
スティーヴン・ルークは代表作に『Dust of War』、『米軍極秘部隊/ウォー・ピッグス』などがあります。
単独で街に繰り出して生存者を探しているが、真の目的は恋人であるベナの捜索という。
法律事務所で生存者を探すが、知り合いのヘイリーが暴走して逃げ出した時にベナと再会。
ベナが隠れ家に帰るという事で一緒に行くが、ゾンビの大群を知って迎え撃つ事になる。
最後は感染したベナを死なせたくない思いを持つが、彼女の挑発で仕方なく射殺してしまう。

ベナ(演:レイナ・ハイン)
ヒロイン。ルークとの初デートの夜に彼が留置所にぶち込まれ、それ以来離れ離れになる。
レイナ・ハインは代表作に『Masquerade』、『Bat Romance』などがあります。
ルークがダウンタウンにある法律事務所に行って逃げる時、偶然にも再会する事となる。
隠れ家に戻る途中でゾンビの大群を見かけ、父親やルークにタラとともに迎え撃った。
見事に爆破作戦が成功して、ゾンビの大群を倒して安息を手に入れるも感染していると知る。
最後はルークが自殺しようとしたところを止められるが、挑発して彼に射殺してもらう。

タラ(演:アマンダ・デイ)
ベナのいとこ。ベナと同じく弓矢を使ってゾンビを倒す。常に緊張状態を保っている。
アマンダ・デイは代表作に『In Harm’s Way』、『Tolerance』などがあります。
ルークたちと同行して警察署に来るが、まったく安心せず長居をしたくないと発言する。
隠れ家を襲う大量のゾンビを迎え撃つべく、大量の武器と準備している父親たちと戦った。
爆破する為にブレーカーを上げるルークたちにコンバインで行くように提案した。
最後はベナが感染している事を知ってショックを受けるが、後始末を彼女自身に任せた。

・父親(演:トッド・ヴァンス)
ベナの父親。ベナとタラの三人で隠れ家に住んでいる。ゾンビを迎え撃つ準備している。
トッド・ヴァンスは代表作に『The Good Book』、『To Say Goodbye』などがあります。
世界の終末を信じるプレッパーの一人で、あらゆる重火器を集めて隠れ家にたてこもる。
帰ってきたベナとタラを出迎えるが、ルークに対して冗談でもそう見えない態度で接する。
爆弾のタンクを庭に並べてスイッチを押そうとするが、ブレーカーを上げる天然を発揮。
最後はベナが感染している事を知って深く悲しむが、後始末は彼女自身に任せた。

デイヴ(演:マーカス・ディー)
ルークの親友。ゾンビが発生した時にルークとともに留置所に入っていた。
マーカス・ディーは代表作に『To Say Goodbye』、『Untitle HT Project』などがあります。
すでに噛まれていて自ら留置所に入っていたが、四週間後にはゾンビとなっていた。
大切な親友だと口にするルークは、殺さず定期的に訪れて話しかけられていた。
最後はサマーズが懸命に無線で連絡していた事が功を奏し、ゾンビ化から治っていた。

マーカス(演:アーロン・コートー)
警官。警察署を拠点にしている生存者グループの一人。移動した方がいいと提案する。
アーロン・コートーは代表作に『Horror House』、『American Rescue Squad』がある。
いつまでも警察署にいても生き残れないとして、強くサマーズに移動するべきだと説く。
ゾンビの世界から解放されたら、イタリアに行って本場のワインを飲みたいと話した。
ルークがベナたちを隠れ家に送っていくが、それで彼が帰らないと知って別れの言葉を送る。

サマーズ(演:トニー・トッド)
警官。警察署を拠点にしている生存者グループのリーダー。無線で他からノ連絡を取る。
トニー・トッドは近年の出演作に『エクスペンダブルズ・ゲーム』、『リベンジ・キラー』などがあります。
土地勘があってゾンビの数が少ない警察署に立てこもって助けを待つべきだと口にする。
なぜかルークが必ずベナを見つけると予言して、法律事務所へ行く彼を見送っていく。
ベナが自分の隠れ家に帰る事でルークが送っていくが、帰らない事を予期して別れを惜しむ。
最後は根気よくやっていた無線連絡でゾンビ化が治るとルークに話すも、すでに遅かった。

ヘイリー(演:ハイディ・フェルナー)
ルークとは旧知の仲。世界がゾンビで溢れてしまい、右目を失ってアイパッチしている。
ハイディ・フェルナーは代表作に『Vixen Highway』、『Cold November』があります。
法律事務所にやって来ると武力で支配して、自分を苦しめた弁護士たちを縛っていた。
明らかに間違った行動しても、ルークが警察署へ誘う事に乗るも裏切ってゾンビを解き放つ。
法律事務所の人間を全員殺しても、ルークから警察署への誘いにゾンビたちを繰り出す。
最後はルークと一対一となって五分に戦うが、ナイフを首元に刺されてしまい死亡。

感想

個人的な評価

本作はアルバトロスからやって来た低予算ゾンビ映画となります。
本編が始まる前に大きく“ロメロ”というロゴが出てくるが、ジョージ・A・ロメロの息子が製作に名を連ねています。
基本的に何かの第一人者の息子というのは、ほとんどの場合だと偉大なる親の才能を微塵も受け継いでいない。
映画関連にしても、親が偉大な監督や俳優ならば、その子供たちは七光りだけの存在になってしまいます。
ジョージ・A・ロメロの息子であるジョージ・キャメロン・ロメロは監督もやっているが、残念ながら微妙と言える活躍です。
そんな本作では製作として参加しているが、結局は微妙なので作品も微妙となります。
世界は原因不明のゾンビウイルスで文明が崩壊して、主人公が恋人と生存者を探す日々を送っているところから始まる。
大量のゾンビが出てくるし、主人公は補正によって強いけど、近年よくあるパターンとして危険な人間はちょい役で登場する程度です。
一応、ゾンビたちはハイブリッド型だけど、登場人物たちを追いかける時は駆け足だが、目の前に来たらゆっくりと歩きます。
明らかに演出だけで動かされるゾンビたちが微妙で、メイクについても普通という感じです。
つまり、本作はゾンビの設定については特筆した点はなく、あとは主人公とヒロインのドラマが物語の中核を担っていきます。
ただ、その主人公とヒロインは恋人でも、初デートをする程度の付き合いしかないから両者の間に深みはあまりない。
本作は一切のオリジナリティがなく、なんの取り柄もないゾンビ映画になってしまった。
ジョージ・キャメロン・ロメロが関わっている時点で、規格外のゾンビ映画は撮れないと分かっているので予想の範囲内でした。
物語の中核を担う主人公とヒロインも、あれだけ探していたのに、あっさりと再会する味気ない演出も本作を現している。
突出した部分がないゾンビ映画ほどつまらないモノはなく、本作はまさにその典型と言える残念すぎる作品でした。