エスパー・リーグ RE-2601

作品紹介

公開年月  2016/11/01
ジャンル  SF/アクション
原作  なし
監督  クリスチャン・セスマ
脚本  サンダー・レヴィン、クリスチャン・セスマ
製作  マイク・ハットン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

アメリカが極秘に推進する超能力者を兵器化する“マインドブローン”計画だったが、その裏では国家転覆を狙うテロリストの陰謀が潜んでいた。
透視能力者のジェニファーは、秘密基地を脱走し、念動能力を持つアダムとともに敵と戦うと決意する。
だが、カリフォルニア州を襲った巨大地震と竜巻で壊滅的な状態になり、ジェニファーとアダムの前に超能力者チームがたちはだかるのだった。

登場人物&出演者

ジェニファー・ゲインズ(演:ジェシカ・ウベルアガ)
主人公。能力は透視。よく眠れない日々が続いている。リックに口説かれるも断固拒否する。
ジェシカ・ウベルアガは代表作に『沈黙の進撃』、『ザ・ヴィジランテ/世界最強の私設軍隊』などがあります。
実地テストでは正確に無人の町を狙ったはずが、なぜか田舎町を狙って700人殺しました。
そこにいたアダムという未発見の超能力者の影響だと分かり、彼に会おうと基地を脱出。
アダムとは似た者同士で本来のパートナーだったらしく、完全に顔は女になっていました。
最後は透視と関係ない超能力を使って、振られてキレるリックを電気で分解しました。

アダム(演:マイケル・マリナッチョ)
田舎町に住む男。能力は念力。天涯孤独で持っていた能力のせいで里親を転々とする。
マイケル・マリナッチョは代表作に『Thing That Hang from Trees』、『Talons』がある。
ジェニファーの透視能力に触発されて、念力が大幅に増幅されて車をひっくり返すほどに。
同時に激しい頭痛を起こすが、町にやって来た災害はただ呆然としか見ていなかった。
ジェニファーと出会って超能力について聞くが、そのせいで両親が死んでトラウマと化す。
最後は手から何か出してリックを止めるが、結局はジェニファーがトドメを刺す事に。

ガーティ・マカフィー(演:ジョン・マック)
ジェニファーを気遣う女性。能力は水。リックの軽い調子と自信家ぶりにに呆れている。
ジョン・マックは代表作に『マンドレイク/人喰い植物のえじき』、『ザ・ストーム』がある。
実地テストで多くの犠牲者が出た事で、ジェニファーと同じく疑問を抱いていた。
大佐やリックの言動がおかしくなっている事を察知し、ルーベンの相談にも乗ってあげる。
ジェニファーとアダムを追っていたが、終始に渡って二人は悪くないと擁護していた。
最後はフラられた嫉妬心によって攻撃するリックを水で止めるも敵わずに黒こげになる。

ルーベン・サンチェス(演:ヴィンス・デコスタ)
太っちょで常に何か食っている。能力は電気。リックに口を挟むが冷たくあしらわれる。
ヴィンス・デコスタは代表作に『Warfighter』などがあります。
実地テストで多くの犠牲者が出た事で、今の計画についてガーティとともに疑問を持つ。
考え込んでいたガーティの部屋で、自分たちの能力を増幅する装置の危険性を推測する。
ガーティがジェニファーたちを守ったせいで焼き殺され、逆上してリックに電撃を食らわす。
最後はジェニファーとアダムが首都を救ったと喜ぶも、復活したリックに焼き殺された。

クライヴ・ジョーンズ(演:サクソン・ジョーンズ)
メガネをかけた真面目くん。能力は大地。ジェニファーが不機嫌だとみんな言う。
サクソン・ジョーンズは代表作に『Dam Sharks』などがあります。
実地テストで多くの犠牲者が出ても特に気にせず、眠いという事でその場を後にした。
リックの言いなりになっていて、嫉妬心の塊に命令されている事に気づかず従う。
ジェニファーとアダムを追っていた時、ルーベンの電撃で倒れたリックの次に戦った。
最後は大地を操って石コロを投げていたが、大きな石を利用されてそのまま潰されて死亡。

リック・リー(演:アルバート・コン)
東洋系。能力は火炎。ジェニファーに軽い調子で口説き、口を挟むルーベンを小バカにする。
アルバート・コンは代表作に『Me Without You』、『Seoul Searching』などがあります。
実地テストで多く犠牲者が出ても気にせず、ショックを受けるジェニファーに手を出す。
ジェニファーたちを追っていた時に真っ先に攻撃を仕掛けてガーティを焼き殺した。
続けてアダムにも攻撃を加えようとするが、そこに乱入したルーベンの電撃で倒れる。
最後はルーベンを焼き殺して、嫉妬心でアダムを殺そうとするがジェニファーに分解された。

タイロン・クレイトン大佐(演:スティーヴ・ハンクス)
超能力者のチームをまとめる現場責任者。抜き打ち視察にやって来た将軍に驚く。
スティーヴ・ハンクスは代表作に『Island Claws』、『After School Special』があります。
実地テストで多く犠牲者が出ても問題視にせず、逆に犠牲は必要だと強引な説得をする。
基地を脱出したジェニファーを裏切り者だと言い放ち、殺すように命令を下した。
なぜか大地、火炎、電気、水の超能力を身につけていて、増幅装置を一人で動かした。
最後は革命家として高らかに世界の変革を口にして、基地とともに爆発した。

・ホワイト将軍(演:ルーク・ゴス)
超能力者チームの様子を抜き打ちで視察にやって来た。将軍なのに革ジャンを着ている。
ルーク・ゴスは近年の出演作に『12hours/DEA特殊部隊』、『キリング・サラザール/沈黙の作戦(ミッション)』などがあります。
超能力者の計画について疑問を持っていて、今回の視察でその価値を見極めようとする。
その後、水面下で計画を監視していたが、大佐の暴走に気づいて電源を切って警告する。
だが、すでに電源を確保していた大佐にとって無意味で、ただ悔しがるだけでした。

感想

個人的な評価

本作は低予算映画を多く製作しているシネテル・フィルムズによるSF映画となっています。
監督を務めるのは『ザ・ヴィジランテ/世界最強の私設軍隊』のクリスチャン・セスマです。
『ザ・ヴィジランテ/世界最強の私設軍隊』はスゴイ面白そうなタイトルですが、中身はかなりお粗末だったと記憶しています。
その作品に出演していたジェシカ・ウベルアガはその縁で本作の主人公となるジェニファーを演じる事になりました。
本作は上述のように低予算映画なので、すべてにおいて三流の仕上がりとなっています。
SF映画なので一番の見所であるはずの超能力を使うシーンでは、色々と工夫をしているようだが、超大作と比べてるとショボイです。
何より超能力を扱ったアメコミ原作が軒並み凄まじい映像を演出している分、本作の粗さがよく分かってしまいます。
ただ、ある程度はしょうがないと思っていたが、クライマックスがあまりにもメチャクチャになりますぎました。
超能力に関してはかなり詳しいですが、本作の定義があまりにも大雑把すぎます。
透視能力者が思考操作するし、ラストでは宙に浮いて、天候を操って、火炎男を電気で分解するという意味不明な展開になりました。
一方で念力しかないはずのアダムは、天候を操って雷を落とすという意味不明な能力を発揮するが、結局は本当に意味がなかった。
火炎男のリックは大佐の野望に加担していたワケじゃなく、単純にフラれた嫉妬心だけで殺しにかかる非常に格好悪いキャラクターでした。
その言いなりになっているクライヴは大地を操るが、なぜか透視がちょっとできるし、肝心の攻撃は石コロを投げるだけ。
主人公たちの味方になった水女のガーティはリックに焼き殺されるし、電気男のルーベンは活躍するのに最後は焼かれて消滅する残念な扱い。
とにかく、本作はクライマックスでは超能力の設定がメチャクチャになっていて、もう笑うしかなかったです。
その前に大地、水、、電気、火炎に透視という超能力でなぜ災害が起こせるのか分からないし、その増幅装置の仕掛けもよく分からない。
明らかに適当な設定でやっているとしか思えないし、アメコミを知っている人ならば、バカにされているようにしか感じられなかった。
所詮は『ザ・ヴィジランテ/世界最強の私設軍隊』というクソ映画を撮った監督だと考えれば逆に納得できる内容でした。
あと、唯一知名度があるルーク・ゴスだが、将軍役なのに革ジャンはないと思いました。