スターシップ・トゥルーパーズ/レッドプラネット RE-2777

作品紹介

公開年月  2017/08/21
ジャンル  SF/アクション
原作  ロバート・A・ハインライン 『宇宙の戦士』
監督  荒牧伸志、松本勝
脚本  エド・ニューマイヤー
製作  ジョセイフ・チョウ、西雅太郎、ほか
製作国  日本、アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

遠い未来、宇宙に進出した人類は宇宙生命体“バグ”と長きに渡る戦いを繰り広げ、そこで活躍した英雄のリコは火星にいた。
独立惑星である火星は平和そのもので、リコは落ちこぼれの「はぐれ小隊」を訓練していた。
しかし、地球連邦のカリスマ指導者・エイミーの策略で火星は戦場と化し、リコは新たな戦友たちとバグを倒す決意を抱くのだった。

登場人物&出演者

ジョニー・リコ(声:キャスパー・ヴァン・ディーン/吹替:小山力也)
主人公。地球連邦軍の元将軍。地球防衛圏内にバグの侵攻を許した事で火星に左遷された。
キャスパー・ヴァン・ディーンは近年の出演作に『ラスト・シーン/私が殺される』、『ショウダウン/不死身の弾丸』などがあります。
小山力也は吹替の担当にキーファー・サザーランド、ジョージ・クルーニーなどを務める。
火星で「はぐれ小隊」の訓練を任されているが、不甲斐ない出来に辟易している状態。
バグが火星の地表に出現し、基地が破壊される前に「はぐれ小隊」を率いて地上へ降りる。
あくまでバグを倒すという目的だけであり、怯えていた小隊の面々を力強い言葉で一喝。
最後はQ爆弾の投下を阻止し、タワーに群がったバグを一網打尽し、将軍の座に返り咲いた。

ディジー(声:ディナ・メイヤー/吹替:上坂すみれ)
リコの元恋人。勝ち気な女戦士だったが、ウィスキー基地での戦闘中に命を落としている。
ディナ・メイヤーは代表作に『ソウ』シリーズ、『ピラニア3D』などがあります。
上坂すみれは代表作に『パパのいうことを聞きなさい』『ガールズ&パンツァー』がある。
脱出できなかったリコが倒れていたところで現れ、彼に重要な使命があるとして起こす。
戸惑っていたリコを励ましながら、火星を破壊するQ爆弾の作動を止めるようにお願いする。
最後はバグを素手で倒したリコを奮い立たせ、火星の破壊の阻止を頼んで消え去った。

カール・ジェンキンス(声:ジャスティン・ドラン/吹替:小野賢章)
地球連邦の超能力戦略担当大臣。テレパシーの超能力を持つ。エイミーに反抗している。
ジャスティン・ドランは代表作に『火垂るの墓』、『スターシップ・トゥルーパーズ/インベイジョン』などがあります。
小野賢章は吹替の担当にダニエル・ラドクリフを専門的に務めています。
カルメンにテレパシーで火星の危機を知らせるが、エイミーの部下に捕まってしまう。
その後は拷問と能力を封じるべく強制的に眠らされるが、それでも火星を救おうとしていた。
エイミーが支持率を上げるスピーチをしている時、テレパシーで邪魔して鼻血を流させた。
怒り心頭のエイミーに極刑を言い渡されるが、頭突きを食らわせて鼻柱をへし折った。
最後は休暇を取ったエイミーの代理で総司令官となり、リコを将軍にして火星奪還を命じた。

カルメン・イバネス(声:ルーシー・クリスチャン/喜多村英梨)
ジョン・A・ウォーデン号の艦長。リコやカールと軍学校の同期。バグの母星に攻撃する。
ルーシー・クリスチャンは代表作に『プリンセスチュチュ』、『スクールランブル』がある。
喜多村英梨は代表作に『BLOOD+』、『ダンボール戦機W』などがあります。
作戦を敢行している中でカールからテレパシーを受け、火星に向かうよう指示を受けた。
バグの母星での攻撃は自殺行為だと考えて退避をしようとした時に諜報部の攻撃を受ける。
最後はエイミーの企みを妨害し、火星から脱出しようとしたリコたちを直に助け出した。

トシ・ババ(声:スコット・ギブス/吹替:寺島惇太)
はぐれ小隊の隊員。少尉で補佐官。はぐれ小隊のリーダーだが、リコから何度か怒られる。
スコット・ギブスは代表作に『AURA/魔竜院光牙最後の闘い』などがあります。
寺島惇太は代表作に『ヒトラーの忘れもの』、『ジオストーム』などがあります。
火星人らしくノンビリとした性格であり、実戦では怖じ気づくもリーダーらしく成長する。
当初はリコを失って諦めていたが、彼が生きている事で望みを見出して戦う事を決意した。
最後はリコからエイミーの企みを記したデータを渡され、全世界に彼女の悪事を暴いた。

タミ・カマチョ(声:ジュリエット・シモンズ/吹替:佐々木舞香)
はぐれ小隊の紅一点。褐色の肌で派手な化粧が特徴。ノリが良くダッチたちと気が合う。
ジュリエット・シモンズは『AURA/魔竜院光牙最後の闘い』、『たまこラブストーリー』などがあります。
佐々木舞香はアイドルグループ「=LOVE」のメンバーで、本作が初吹き替えとなります。
他の隊員と同じく実戦経験が乏しく、訓練では押し寄せるバグの大群に怖じ気づいていた。
火星に降下してバグたちに一泡を吹かせた後、退避するもリコが救助艇に乗れず責任を痛感。
最後はジオとともにタワーの爆破を手伝い、救助艇に乗り込むリコとトシを助けた。

ジオ・マリック(声:グレッグ・エアーズ/吹替:辻本耕志)
はぐれ小隊の隊員。二等兵。メカニックに精通する。特殊なメガネをかけ存在感は薄い。
グレッグ・エアーズは代表作に『ヱヴァンゲリヨン』シリーズ、『SAMURAI7』があります。
辻本耕志はお笑いトリオ「フラミンゴ」のメンバーで、『ミニオンズ』に参加しています。
訓練でも特に目立つような活躍がないまま終了し、その後も会話にもあまり入らない。
テラフォーミングタワーでパワーを増幅させ、周囲のバグを爆破で全滅させる役目を担う。
最後は脱出する際にジャンプするも届かず、ワン・オー・ワンによって助けられ脱出した。

ワン・オー・ワン(声:デレイ・デイヴィス/吹替:最上嗣生)
はぐれ小隊の伍長。実戦経験の乏しい小隊の中では好戦的で、大型の銃器を携帯する。
デレイ・デイヴィスは代表作に『ザ・フォッグ』、『チョコレート・シティ』があります。
最上嗣生は代表作に『東京ゴッドファーザーズ』、『バケモノの子』などがあります。
訓練ではダッジと並んで好戦的であるが、実戦経験が乏しいせいで同じく空回りしていた。
爆破も得意でバグがテラフォーミングのタワーに押し寄せると、橋を爆破して時間を稼いだ。
最後はリコたちと奮闘し、脱出する際にジオが落ちそうになるのを見ていられず助けた。

ダッジ・カンター(声:クリス・ギブソン/吹替:奈良徹)
はぐれ小隊の隊員。赤いモヒカンとそり込みの髪型で、戦闘意欲はあるけど空回りする。
クリス・ギブソンは代表作に『Discretion』などがあります。
奈良徹は吹替の担当にザック・ガリフィアナキスなどを務めています。
訓練では降下した後、ハッチが開くとバグに襲われてしまい、いつも真っ二つにされる。
最後はリコたちと奮闘するが、油断したところでバグに襲われ、結局は真っ二つにされ死亡。

ジョージ・ババ(声:ジョン・スウェージー/吹替:小川輝晃)
火星国防軍の軍曹。パイロット。トシのいとこ。バグから逃げる人々の救助をしていた。
ジョン・スウェージーは代表作に『サマーウォーズ』、『Ray/レイ』などがあります。
小川輝晃は代表作に『忍者戦隊カクレンジャー』、『星獣戦隊ギンガマン』などがあります。
古いアンテナで救難信号を送っていたトシの存在を察知し、久しぶりの再会を喜んでいた。
実戦経験はあまり多くないようで、トシたちを救助した時に怖くて燃料の残量確認を失念。
最後はリコの救助でプラズマ弾を食らい、墜落する前にプラズマ・バグに突撃して爆死した。

ラッツアス(声:レラルド・アンザルドゥア/吹替:置鮎龍太郎)
リコの戦友。曹長。リコの戦友。左遷されたリコとともに火星へやって来ている。
レラルド・アンザルドゥアは代表作に『スターシップ・トゥルーパーズ/インベイジョン』、『星を追う子ども』などがあります。
置鮎龍太郎は吹替の担当にスコット・フォーリー、スティーヴン・フォンを務めています。
出来損ないの「はぐれ小隊」の訓練に手を焼いていたリコに同情していた。
最後はリコの率いる「はぐれ小隊」とともに火星へ降下するが、スーツの破損で凍死した。

エイミー・スナップ(声:エミリー・ネヴィス/吹替:内田彩)
連邦軍最年少の総司令官。人類史上で最も聡明な女性として称され、高い支持率を誇る。
エミリー・ネヴィスは代表作に『火垂るの墓』、『スターシップ・トゥルーパーズ/インベイジョン』などがあります。
内田彩は代表作に『キディ・ガーランド』、『ラブライブ!』などがあります。
自信家で失敗がないのが悩みと口にするほどの自信家で、己の賢さと地位に惚れている。
火星が独立しようとする事を利用して、バグがいた事実を知った上で支持率の上昇を狙う。
バグが火星に現れた責任をカールに押しつけ、自身の支持率を高める為だけに利用する。
最後はリコたちの活躍で野望が打ち砕かれ、トシの流したデータにより失脚同然となった。

感想

個人的な評価

本作は第一作『スターシップ・トゥルーパーズ』の公開から20周年となる記念作品です。
前作の『スターシップ・トゥルーパーズ/インベイジョン』や『APPLESEED』を手がけた荒牧伸志監督が率いるスタッフが再集結しています。
さすがに前作から製作陣が続投している上に、実写版で主人公のリコを演じたキャスパー・ヴァン・ディーンも声優として参加しているのは大きいです。
第一作目は皮肉屋であるポール・バーホーベン監督のセンスが光っていて、特に戦意高揚を奮い立たせるCMが相変わらず秀逸でした。
そんな流れを汲んだシリーズはB級映画としてヒットし、本作のようにフルCGのアニメーション映画としても続いています。
本作では舞台が地球の植民地である火星ですが、もうすでにテラフォーミングをして「火星人」が普通に暮らしている。
ただ、本作では地球人と火星人はあまり仲が良くない上に、独立をしようとする動きを交えた政治的な一面を持った内容になっています。
相変わらずシリーズを通しての主人公であるジョニー・リコは生まれながらの兵士で、似合わない訓練に辟易している状態である。
何度も戦場こそが自分の活躍の場だと主張するリコは、本作でバグが現れると水を得た魚のように生き生きとしていきます。
その裏側ではかつての友人であったカールが政治的な部分でも戦っている点も面白いです。
今回は単純にバグの侵略ではなく、地球と火星の間にある隔たりから生まれた問題で、それを利用した聡明な若き総司令官の野心が垣間見えます。
本作では戦場で兵士は命を張って戦う中で、トップの人間はそんな事よりも自身の支持率を考える政治的な部分を皮肉っているところも本シリーズらしい。
やはり、前作と比べてもCG映像の進化が凄まじく、リコの顔がアップになったシーンでは肌の質感が本物に見間違うほどである。
戦闘シーンはそこまで多くないが、パワードスーツによるアクションは面白く、何よりリコがバグの大群相手に一人で立ち向かうところも素晴らしい。
しかしながら、本作の悪役として登場した総司令官の処分が甘く、有耶無耶になっているのは現代社会への皮肉だが、スッキリしない部分でもある。
まだまだ本シリーズは続きそうですが、今後はもっと派手な戦いを期待している作品です。